名もなき者 A COMPLETE UNKNOWNのレビュー・感想・評価
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当人にしか踏み込めない領域
常にギターを抱くストイックな姿と、枠に当てはめようとする周囲との温度差が、彼の境遇の理解を深める。
楽曲の素晴らしさは今聴いても色褪せず、生の歌と演奏のためフォークもロックもどちらも聞き応えある。
時代背景の描写もあり伝記映画としてもよい。
革新と保守
ギター1本のフォーク弾き語りから、エレキギターをかきならす姿に葛藤と革新を感じた。しかし、最後にはフォークも披露し、過去の自分も否定していないところが良かった。カッコいい生き方
伝記映画としては★★★★★ディランのファンとしては★
デューンシリーズで見ていたシャラメが有名でもありノーベル賞に代表されるように
生きる伝説として評価されているディランをどう演じるか期待していた。確かに歌も演奏もディラン本人の録音を使ったのかと思うほど似せてきており、おそらく容貌や話し方などもそっくりに仕上げてきたという意味ではデューンと全く異質な役柄を見事演じきったシャラメの演技は流石というしかない。
ただ、かつて遠い昔にディランのアルバムをレコードで買って、カセットテープに録音、ウォークマンでくりかえし聞いていた身からすれば、ごくごく表面的な部分に軽くふれたに過ぎないなの印象が残った。
そしてディランの素晴らしさは彼の創作なかでも詩の素晴らしさにあると思うのだがどうやってあの音楽が生み出されたかについては触れられることはなく消化不良感が残った。というか彼の反戦歌を期待して集まったファンを前にあえてそういった歌を歌おうとしないディランに対してはA complete Unkownの真逆でA complete Well-known は「完全なる有名人」としての振る舞いであって残念な気持ちが強かった。ミュージシャンとしてはお金を払って時間の都合をつけて集まったファンの期待を裏切るような事をするのはもってのほかだろうと思うが、ディランが歌いたがらないのを知りながらフェスに呼んで反戦歌を歌わそうとするピート・シガーやら、その曲はしたくないというのを無理矢理に「風に吹かれて」をデュエットするジョーン・バエズについてもシンガーとして尊敬していたのがちょっと嫌いになりました。その「風に吹かれて」がエンドロールで流れるあたりもブラックジョークかよと思いました。
名もなき者という意味ではシルウ”ィ・ルッソとして登場したジャケット写真にもなった女性のその後であったりが気になりました。にしてもあのジャケット写真幸せそうで見ているだけで暖かい気持ちにさせてくれます。
聖人君子でもなんでもないディランやその周りの伝説のシンガーたちをありのままに描いたという意味では良いできだと思うのですがディランのファンだっただけに後味の悪さが残りました。
名もなき天才ミュージシャンが世に認められて有名シンガーになる
...話です。
天才なので音楽が進化していくし、若者の心や言動は経験と成長と共に変化していく。元々、「我が道を行く」タイプの天才なれば、周りの期待する姿やパブリックイメージとのギャップはストレスやトラブルの元になり...。
わかるんですが、それをボブ・ディランを主人公にして描いただけ?という感じでした。結構短い期間の話で、これといって"事件"は起きないし、ドキュメンタリー感は薄い。ボブ・ディランってこんな人だったんだ〜的な。
60年代前半のアメリカの空気(キューバ危機とか)やフォークミュージックシーンの雰囲気がなんとなく伝わるリアル感は良かったです。ただ、リアルすぎたかもしれません。"あのウッドストック"より何年も前の、(現代の感覚で言うと) "わりとこじんまりとした" ニューポート・"フォーク"・フェスでエレキを弾きまくったステージのインパクトが観ていてよく分からないままでした。(元々知っている人には分かるんでしょうけど。) カメラがすごく狭い現場の空気を切り取っているシーンだから、出来事が客観的につかめない
元々ボブ・ディランのことをよく知らず特に思い入れもないので、ティモシー・シャラメさんが見事な完コピをキメても、報道で聞いていた以上の「へぇ~!?」にはなりませんね。「確かにすごくそれっぽいね〜」って感じでしたけど
そんな訳で、(大変申し訳ないんですが) 中盤で一瞬ウトウトしてしまいました〜
観たあとで思い出したのは、ぜんぜん違うジャンルですが、Yesterday (2019)。「ザ・ビートルズ」が存在しない世界で彼らの楽曲を歌う駆け出しミュージシャンが一躍脚光を浴びる、というファンタジー映画です。
このお話では、ビートルズの(正確にはジョンとポールの)「楽曲の力」が何の説明も必要なく、(実名出演のエド・シーランを含む)登場人物と、そして映画を観ているコッチ側の心にもハッキリ響く、という"奇跡"が起きて、それが作品の核となっていました。
別にビートルズファンでもないんですが、誰が演奏しても価値が下がらないのが普遍の芸術。モーツァルトの演奏を生で聴いた現代人はいませんが、作品の価値は音符の中にある、って訳ですね
残念ながら、この映画を見ていて同じような"奇跡"は起きませんでしたね (Native English Speakerじゃないから、ノーベル賞レベルの「文学の力」を感じることができないだけかもしれませんが...)
何を勝ち取った?
歌が素敵すぎる
開拓者は常に変化し続ける
熱演は間違いないけれど。
出演者自身がきちんと演奏して歌唱もしている、という熱演っぷり。
ただ物語としては無名の若者が功なり名を遂げるというだけ。
アコギからエレキに持ち替える事がクライマックスだとなんともね。
ただ、個人的にはダミ声の歌手の時代しか知らないジョニーキャッシュのカッコいいことといったら!
シャラメのステージシーンよりキャッシュの登場カットが印象に残っていたりします。
ディランのメンターの一人ということなのでしょうがガスリーよりターニングポイントになってるように見えたかも。
フォーク歌手というレッテルを貼られるのを嫌う・・・
「映画で一言:名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」
劇場公開日翌日にみてきた、若き日のボブディランの映画。兼ねてから公言しているように私は吉田拓郎のファンだが、拓郎が憧れた歌手がボブディラン。1970年、和製ボブディランとしてデビューしたのが拓郎だった。
なので、あまりボブディランのことは知らないが、どこかで拓郎を想定しながら映画を観ていた。ボブディランのことをそんなに知らない人にはわかりやすい映画だったし、拓郎さんがいかに、メジャーデビュー以来、ボブディランのことを意識していたか、すごくよくわかった。「フォーク歌手というレッテルを貼られるのを嫌う」っていうのもボブディランの受けうりだったのだと実感した(笑)
という映画だが、やはり吹き替えなしで、若き日のボブディランを演じきったティモシー・シャラメはかっこよかった。あのデユーンと同じ役者とは思えないくらい、ボブディランになりきっていた。少し顔がきれいすぎたけれど、サングラスで歌っている姿はボブディランそのものだった。★は3.7かな。ちょっと甘めの採点です。
題名そのものでした
インターネットも無く音楽雑誌等でしか情報を得られなかった当時、音楽は認められながらも実像は謎に包まれ悪い言い方をすればホラ吹きなゲス野郎という流布されたイメージでしたが、この作品ではそれ以上それ以下でもないそのイメージ通りの、題名通り"A COMPLETE UNKNOWN"なボブ・ディランを忠実に描いた作品でした。
限られた情報からしか得られなかった、良い言い方をすれば掴み所の無い人間像の裏側にあったものが脚色により描かれることを少しばかり期待していた者としては、ちょっと肩透かしをくらいましたが、彼を取り巻く当時の音楽シーンや人物によるドラマを楽しむことができました。
そして、ボブ・ディランの癖のある演奏や歌唱、ボソボソと聞き取りにくい喋りを見事に再現したティモシー・シャラメの演技には脱帽。
ヒロインお二人も魅力的でした。
天才こその孤独と葛藤
名もなき者
まず静かな感動しました。
時代は変るをティモシーシャロメが吹き替えなしで歌った時。
ライクアローリングストーンを歌った時は、熱くなりました。リアルタイムでその場でライブを体験している気持ちになりました。
私は今は50で20ぐらいの若い頃からディランを聞いていましたが、その時は彼は既にベテランで殆どのミュージシャンからもリスペクトされる存在で、本や映画でデビュー以降のディランに関するエピソードをたくさん知りました。
だから映画の中のエピソードは割とわかりました。観客にエレキセットの時にユダ(裏切り者)と言われた事や、その後ディランが、お前は嘘つきだ、と言って、客のブーイングをかき消すようによりドラムがよりデカい音をだしたり、ピートシーガーが、エレキの配線を斧で切ろうとした事とか。多少、映画用に場面を入れ替えしていますが、すごい、気分が高揚しました。何もディランを知らない方が先入観なしにこの映画を観たらどう感想を持つのか興味あります。
音楽はサントラで聴くより映画の中で音楽を聴いた方がより臨場感ありライブ見るのと同じくらい盛り上がりました。
良く役者はここまで吹き替え無しでしかもディランを意識しながら演奏出来るなと感心しました。途中、ジョーンバエズとキューバ危機きっかけに恋に落ちたり歴史と絡めながらのストーリーも素晴らしいと思いました。
平日に行ったせいか、それ程お客さんは多くなく、年齢層は私ぐらいの50代以降のお客さんがやはり多かった感じです。
音楽というツール
洋楽は聞かない。だからボブ・ディランの事もよく知らない。でも「like a rollimg stone」のフレーズだけは耳にこびりついている。
どの年齢だったかの僕の胸に刺さったんだと思う。そこからずっと刺さってる。そういう事が出来てしまう部類の歌手なんだと思う。
カントリーとフォークの違いも勿論分からない。両者ともおとなしい音楽ってイメージだ。でも、ボブのフォークはなんか違う。メロディラインは踏襲していても歌詞が鮮烈だ。歌詞だけ読んでるとロックにも思えてくる。なのだが、その痛烈な歌詞が紡がれていくと、深いテーマに辿り着く。
不思議な感覚だった。
1本の映画を観てるってな語弊はあるんだけれど、それくらい起伏に富んでた歌のように思う。
シャラメ演じる作中のボブは、なんだかずっと"漂ってる人"みたいで…こんな人だと形容し難い。形がないと言うか、型にはまらないというか、彼自身を転がる石と例えていいくらい頓着がない。
あの気だるい声のせいかとも思うのだけど、サングラスから時折覗く目からも覇気はほとんど感じない。それはステージにあがってもそうで…自然体といえばそうなのだろうし、無頓着と言えばそうなのだろう。
作中の曲にLOVEにまつわる曲がなかったのも、そう思えた一因だった。
いっぱい歌ってんのかもしんないんだけどさ。
なんか軋轢とか反抗とか打破とか、なんとなくだけど下から上を睨みつけてるような歌詞が多かったように思う。日本のフォークソングだと「神田川」くらいしか出てこない程、音楽には疎くて、俺の知るフォークソングとはかけ離れてる。あ、でも、中島みゆきさんの「時代」とかもその部類なのかな?
型を押し付けられのは嫌いみたいで…でも自由でいたいのともまた違うくて、自分の個性を侵犯されるのが嫌みたいな人だった。
そんなBDはミュージシャンで唯一、ノーベル文学賞をとった人なのだとか。55枚ものアルバムを出す程、吐き出したい想いやぶつけたい想いがあったのだろうなぁと思う。授賞式にはやっぱり出席しなかったみたいだけれど。
シャラメの歩いてる姿勢がめちゃくちゃ綺麗で…高潔さを感じてしまう。実際のBDもそうだったとするならば、外面と内面はかけ離れてる人なんだろうなぁとも思う。
一つ気にかかるのは、BDがミュージシャンを志した動機みたいなのが語られなかった事だ。ミュージシャンになりたかったのだろうか?
ひよっとして「好きなミュージシャンを自作の歌で励ましたかっただけの人」とかの方が、色々辻褄が合うような気がする。
売れる歌とか共感とかじゃなくて、音楽ってツールを使って、自分の想いをただただ吐き出し続けたってのが動機なような気もしなくはない。
世界一我儘な音楽家だったのかもね。
シャラメ、あなた歌だけでなく楽器も演奏できるのね、スゴイ!
シャラメが素晴らしいです。
あの顔面でデビューして、「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」で歌、今作ではギターとハーモニカを披露。
彼は努力の人ですね、それが一番の才能なのかもしれません。
先日、ラジオのパーソナリティのゲキ押しで、今作のことを知りました。
その時に、シャラメのおちゃめな陽キャエピソードを聴き、ますます彼の今を観たくなりました。
そのエピソードは、シャラメのそっくりさん大会という催しに、シャラメ本人がプライベートで応募し出場したけれど、なんと優勝できなかったとのこと。
サプライズで優勝者にシャラメがトロフィーを渡し、自分が優勝できないまさかの結果をいじり笑いを取っていたそうです、会場大盛り上がりだったでしょうね。
意外!と、ますますシャラメが好きになりました。
才能があるボブが流れに乗ってどんどんメジャーになっていく様子は、「ボヘミアン・ラプソディ」を思い出しました。
また、歌手としてメジャーになっていくにつれ、精神のバランスを崩すところも、フレディと重なり、スターになる重圧を感じました。
この映画の後、ボブがどんどんメジャーになっていく様子も、映画で観たかったです。
YouTubeでボブの曲を色々聴いてみます。
シャラメは相変わらず細身で、自己管理も素晴らしいです。
もう少し筋トレして下さると、上半身脱いでもスゴイ!とうっとりできるかも。
高望みしすぎでしょうか…。
巨大な葛藤
ちょうど1年前、NHKアナザーストーリーで、ボブ・ディランのニューポート・フォーク・フェスティバルのドキュメンタリーを見た。
彼がエレキギターを弾き、バンドでやることに、彼だけでなく、周囲の親しい人々、フォークシンガー、レコード会社、フォークのファンに、これほど巨大な葛藤があっとことを、初めて知った。
私の知るディランは、すでにエレキでバンドだったし、その前はフォークなのは知ってはいたけれども、シームレスというか、自然で、すでにそうなったものだったから。
そもそも、ブルースもブルーグラスもカントリーもフォークも、まるっとアメリカンな音楽ってイメージしていた。
ジャンルなんてなんだってよくて、好きなんだから。
詩人が、歌う。ソングライターが歌う、ではなくて。
私のアイドルは佐野元春で、10代に聴いた「つまらない大人にはなりたくはない」というパワーワードが、真逆の矢印で突き刺さる。
もし忌野清志郎を実写で映画化するなら、誰なんだろう。
菅田将暉になるのかなあ。
ティモシー・シャラメが良い
ボブ・ディランの伝記映画。
ギターかついでNYに出てくるところからの5年間を描いた作品。
「風に吹かれて」、We are the world*USA for Aflicaに参加、ノーベル文学賞受賞。ボブ・ディランに関する知識はこのぐらいしかないのだが、詩人のイメージを持っていた。
劇中、歌詞を聞いていると(字幕で読んでいると)更にそう思えた。曲が沢山聞けて最高だった。
フジの昔のドラマ「愛という名のもとに」(野島伸司)で、「友よ、その答えは風に吹かれている」というセリフが何度か出てくる。ガロの「学生街の喫茶店」にも「♪ボブ・ディラン~」という歌詞がある。日本人にも多大な影響を与えているのだなーと思う。
無名だったミュージシャンの才能が発掘される瞬間を垣間見れたし、ニューポート・フォーク・フェスの場面は彼の転換期として知れて面白かった。
筋と関係ない場面では、Jキャッシュがフラフラな状態で、コーラのビンをボンネットに載せて落として割り、2台の車に突っ込んだところが気になった。(ありゃひどいw)
日本人の妻を持つピート・シーガー役を、日本在住経験のあるE.ノートンが演じたのも興味深かった。
2010年代映画館行ってない、映画ブランクある私はティモシー作品がチョコレート工場に続き2作目。すごい印象が違って素晴らしい!
ディランを軸に60年代のアメリカを描いた映画
敬愛するミュージシャンを見舞うために、ディランがニューヨークを訪れるシーンから映画は始まる。公民権運動、キューバ危機、JFK暗殺、などの歴史的な出来事が巧みに挿入されながら、ディランの60年代が描かれていく。「朝日のあたる家」で涙し、「北国の少女」で癒やされ、「戦争の親玉」で胸ぐらを掴まれ、「ライク・ア・ローリングストーン」で魂が解き放たれる。この緊張と興奮を味わうために私はまた劇場に行きたい。
新しい風
彼の自然なスタイルが平和で混沌とした
アメリカの時代を変えた。新しい自由な
風を吹かして。
家族との関係を絶ちきり『曲の中に答えがある』
演出。
ティモシー・シャラメの5年の猛特訓も
さすがだが、ピート・シガーを演じた
エドワード・ノートンも僅か2ヶ月で奏法
と歌唱をマスター。降板した役者の変わり。
凄い役者魂である。
ピートの奥さんの眼差し。
客観的に見る視線。
これが、今の観客の姿かもしれない。
時代が変わるシーンを見せつけられた瞬間。
最後は観客も歌詞を理解しスタンディング。
ボブの悩みと葛藤が良く分かった。
新しい風のみが知ってるんだね。
2本の煙草に火を点けるのが流行っている?
ボブ・ディランの登場から数年のヒット曲集として過不足なく良くまとまった音楽映画だけれどそれ以上でも以下でもなく心に響かない。「ボヘミアン・ラプソディ」以降の伝記音楽映画ブームに乗って企画されたのだろうが存命中のノーベル文学賞大作家先生に脚本を検閲されながらティモシー・シャラメ&ジェームズ・マンゴールドという取りこぼしの許されないガチガチの布陣で面白い映画ができるはずがないのだ。コロナで5年の猶予ができティモシー・シャラメが吹き替えなしで弾き語りできるようになったのも裏目に出たと思う(サングラスを掛けたディランが奥田民生に見え始めて困った)。私は小学校6年生の時に「結婚しようよ」で雷に打たれ吉田拓郎信者となってしまったのだが、教祖の拓郎が師と仰ぐボブ・ディランを避けて通ることはできなくて今でも風呂に入りながらベスト盤を繰り返し聞いている。「元気です」に収録された「春だったね」で拓郎天才!と思ったがその後ラジオでボブ・ディランの「メンフィス・ブルース・アゲイン」のパクリであることを知り愕然とした。でも当時は若かったので詩が良く分からないのと歌唱力がアレなのでその後しばらくボブ・ディランに傾倒することは無く大好きな「天国への扉」もずっとクラプトンの曲だと思っていた。94年の武道館公演に行ったけれども相変わらず歌が下手だと思ったし全く中身のない高価なプログラムを買って後悔した。今作の後半は1年前にNHKで放送された「アナザーストーリーズ」とほぼ同じ内容で、ドキュメンタリーよりさらに熱量の低い「再現ドラマ」に堕落している。創作でも虚飾でもいいからボブの心情が知りたいのだこちらは。彼の内面に迫らず事実だけを羅列するものだからボブは女たらしで我儘なひどい男としか言うほかない。自分のワンマンライブなら何をしようと勝手だけれど「ニューポート・フォーク・フェスティバル」に来る客が「フォーク」を期待するのは当然でしょ。と呆れて終わるのだアーメン。
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