名もなき者 A COMPLETE UNKNOWNのレビュー・感想・評価
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ティモシー・シャラメすごいわ
ボブ・ディランは何聞いても全くハマらなくて、どんな人なんだろう?と気になってました。
①ずっとタバコ吸ってんな!というのと、
②エレキギター入れた方が良いなというのと、
③二人の女性を行ったり来たりしてたんだなというのと、
④突出した作曲能力の才能があって、時代がほっとかなかったんだな
というのが良く分かった。
興味無くても見やすくて、楽しめましたが、もっと女性との別れを切なく描いた方が面白かったかもなんて思いました。
それにしても演じたティモシー・シャラメすごいですわ。大変だったでしょうに。
音楽は良かった。
ミュージシャンの伝記映画多過ぎですね。
ボブディランとは………
1964~66のディランは音楽史にとって重要な意味を持っていたのはファンだったら誰もが知るところ。65年のニューポートのライブ音源は昔から出回っていたので、映画で見て驚きは無かった。でも映像で再現されると、素直に感動した。最後に演奏したIt's all over now, baby blue の持つ意味を当時の観衆が本当に解っていたのであろうか?確かディランをノーベル賞にずっと推薦していた人物がその場に居たはず…
映画のなかであらゆるレジェンドがさりげなく出ていたのも興味深い。like a rolling stoneの録音の時、たまたま見学に来ていたアルクーパーが飛び入りでオルガンを弾いたりした場面を入れ込むあたりはさすが。マイクブルームフィールド、デイブヴァンロンク、ピーターヤーローetc…….
セリフだけですが、ドノヴァンとか…
あと65年初頭のイギリスツアーが入れば良かったかなと……まあ時間が足りないよね。
兎に角、本当にディラン愛を感じる出来だと思います。もう一回見ます。
音楽は自由だ。俺は縛られない。
あそこをラストに持ってくるあたり、ジェームズ・マンゴールド監督の巧みな演出が光る。余韻をたっぷりと感じながらエンドロールでボブ・ディランの歌に浸る。
ほとばしる才能は、周りが放っておかない。音楽ビジネスに携わる者はもちろん、魅力的な女性たちも。天賦の才を与えられた者の特権として、気ままに女性を振り回すボブ。物語としては面白いが、振り回される側はたまったものではない。
シルヴィの気持ちが痛いほどわかる。
60年代アメリカ、フォークは反戦運動と結びつき、次第に純化され、セクト的な考え方に傾いていく。その考えは、音楽まで定義(Define)しようとする。
音楽は自由だ。俺は縛られない。
ボブ・ディランと同化したティモシーシャラメの叫びが聴こえる。
真のディランフリーク(僕)も唸らせる素晴らしさ
15歳の頃から40年、ディランを追いかけた真のディランフリーク(笑)には涙無しで観ることは出来ませんでした。
勿論、フィクションや編集はあるだろうけど、それでも憧れ続けた伝説が目の前で映像として再現される衝撃は涙腺を直撃しました。
彼の曲をせいぜい風に吹かれて(それも違う歌手の)程度にしか聴いてない若しくはポジショントークに利用しようとしていた日本のクソジャーナリスト共が「フォークの神様だの何だの」言って彼の姿を歪めて来た事実に心を痛めて来た真のフリークとして、拍手喝采のシーンのオンパレードだった。
別にロックの王でもないですがね。
オンリーワンの才能、ジャンルですよ。
形だけをなぞったクソ映画「I'm not there」とは大違いの素晴らしい作品。
一度観ただけでは味わい尽くせない、待ちに待った作品でした。感動。
ティモシーの仕草はdon't lookbackの頃のディランそのもので圧巻の演技。強いて挙げればジョーンの声量が足らないかなぁと思った程度。
ただ朝イチだったからか、ファーストデーなのに、お客さんの入りはイマイチ。何回観られるかなぁ。
あぁ、そうだったんだねぇ
おっさんよ、理解できないものに口を挟むのはやめてくれ(「時代は変る」)
正体不明のカリスマ、ボブ・ディラン。嘘ばかりの経歴(ボブ・ディランという名前から始まり、サーカスにいてカウボーイにギターを習ったとか…真偽について僕は知らないけどどうせ嘘八百だろうな)。恩人でもあるフォーク界の大御所であり彼を可愛がったピート・シーガーにも平気で砂を掛ける。女性に関してもシルヴィとジョーン・バエズの間を行ったり来たり。おまけにヤク中。空気を読むなんて糞食らえ。予定調和なんて反吐が出る。そんな人(今の日本人の感覚からすればサイテーなロクデナシになるのかな)ですから、彼が世に出てきた時の時代背景とその歌の詩の世界や他のミュージシャンへの影響とか、そういったものを知らないでこの映画を観たらきっと面白くないだろうな。美しいメロディーに乗せて感動的な歌唱力で歌う歌手じゃないから。
「風に吹かれて」「時代は変る」「激しい雨が降る」…鳥肌たちながら観てました。ティモシー・シャラメ、自分でギターを弾いてハーモニカ吹いて歌歌って、よく頑張りました。💮
The Real Falk Blues
フォークソング
もともとは
その国の民謡や民族音楽を
さすものだったが世間的には
電気楽器を使わずバンジョーや
アコースティックギターなどで
反戦思想や労働歌を歌い上げる
ポピュラー音楽として広まった
第二次大戦後にはレッド・パージ
の一環として反戦的な内容が
共産主義に傾倒していると弾圧を受け
「カントリー」と名を変えたりした
その後1960年代になってフォークソングの
良さを取り戻すべく活動していた
ウディ・ガスリーやピート・シーガー
らがフォークを復権させベトナム戦争
などを背景に再び隆盛を築いた
そんな1960年代に
流星の如く現れたフォークシンガー
ボブ・ディランがニューヨークにふと
訪れてから音楽界を塗り替える
ビッグシンガーになるまでを
描いた今作
どうだったか
「フォードvsフェラーリ」でも
題材の人物を多少の脚色込みでも
ヒロイックに仕上げていた
ジェームズ・マンゴールド監督の
手法はそのまま1960年代のNYの
陰鬱さと混乱さをを鮮やかに再現し
そこにたたずむティモシー・シャラメは
まさしくBDで圧巻でした
あの独特の座った目とモジャ頭
あたかも憑依したかのような姿で
歌い上げる「風に吹かれて」ら
名曲達には終始圧巻でした
映画は1960年代初頭
近代フォークの祖
ピート・シーガーが盟友の
ウディ・ガスリーの病床
(ハンチントン病という難病に
侵されていたようですね)
をニューオリンズから
なけなしの10ドル片手に訪ねた
ボブが「衝撃を受けた」ガスリーの
為に作った曲を弾くところから
運命が変わり
伝説の逸話となった1965年の
ポートランド・フォークフェスの
大混乱までのボブの隆盛と苦悩を
曲に乗せて綴っていきます
ボブ自身の楽曲にのみならず
その過程で出会ったジョーン・バエズ
ジョニー・キャッシュらの歌唱も
ホント素晴らしく外観も本人の
姿と見比べると再現度ヤバいです
映画としてのテーマは
フォークの新星として扱われつつ
コロンビアが要求するレコードは
カバーばかりという状況に
恋人シルヴィに焚きつけられて
作っていた自分の曲をどんどん
披露し大成功を収め
今では当たり前の
作った曲を自分で歌う
「シンガー・ソングライター」
を一般化させたBDがやがてぶつかる
「いい音楽にジャンル分けは必要か?」
「他人にやれと言われてやるのか?」
という葛藤に苦しんでいきます
BDの書く詞には反戦や平和にまつわる
ものが多くベトナム戦争当時
起こっていた公民権運動や
反戦運動を行う人々の象徴的な
存在になりましたが当の本人は
そうした政治活動には全く興味が
なかったのです
ジミ・ヘンドリックスや
ジョン・レノンもそうした
側面から時代の寵児だと
BDを信望していましたが
会ってみると拍子抜けしたそうです
芸術家シルヴィは活動家気風があり
BDに惹かれて恋人になりましたが
なんだかんだ彼の事は何も知らない
知ろうとしても語らない
でもそんな彼女がBDを世に出す
きっかけをくれた
それにはBDは感謝して
別れた後も近からず遠からず
関係していたようですがやはり
最後まで相いれなかった
「私は皿回しの皿ではない」
という惜別の言葉に対し
「あの芸好きだよ」
という無神経なBD
でもそんな性格だからこそ
こだわりなく様々なジャンルに
飛び込んで行けたのでは
ないでしょうか
そして映画終盤のその1965年の
ポートランドのフェスのシーン
バックバンドを携えエレキを持ち込み
全く違う音楽をやろうとするBDに
主催者は絶対やめろと激怒するし
恩人のピートでさえもこれは
我々が育ててきたフォークのイベント
なんだと説得しに来ます
それでもBDは好きなように演奏し
観衆はフォークをやれ!裏切者!
と大混乱に陥り
結局おさめるためにアコギで
1曲やって現場を去ります
その歌う前
「I don't believe you!You're a liar!」
(お前らなんか信じない!嘘つきめ!)
と悲痛に叫ぶBDの姿は刺さります
ちなみにこのフェスの逸話は諸説
あるそうで演奏内容への不満でなく
会場の音響がずっと悪いのに
トリでついに観衆がキレたけで
演奏には歓声もちゃんと
あがっていたという話もあるそうです
このへんの混乱さも映画では
ちゃんと再現されていました
確かに商業音楽の世界
人気ミュージシャンが次のアルバムで
路線変更を行うと大抵それまでの
ファンは反発しました
あんたはそんなジャンルやる人じゃない
とか俺が聞きたい曲じゃないとか
ファンは好き放題言います
でもミュージシャンはそれが
やりたいからやってるのであって
そうしたファンの声は辛いのだろうな
と思うところがあります
これもいいじゃんと喜んでほしい
合わなければスッと離れればいい
そんな感じだと思います
(まぁBDの曲が変化していくのは
"おくすり"の影響も大きかったと
思いますが映画ではそこは触れてません)
そういう意味ではBDはジャンルを跨いで
様々な楽曲に挑戦しアルバムを売りまくった
これによって見いだされた様々なジャンルの
ミュージシャンがいた
それがBDの偉大さなんでしょうね
日本だと吉田拓郎がまさにそうでしょう
これはアニメの関係者の方に聞いたのですが
「君の名は。」でも「鬼滅の刃」でも
アニメの大ヒット作品が出ると
別に他社のヒットでも関係なく企画が
どんどん通るようになるそうです
だから業界全体にとって良い事だから
悔しいとかとういうのはなく
現場は皆で喜ぶのだそうです
それと同じなんだなと思いました
客席は年配の方も多く
BDの幅広い活躍がそこからも伺えました
スクリーンの音響で「聴く」価値アリです
一緒に歌わずにはいられなかった
これは心に染みたなぁ。よかった。
ミネソタの田舎からニューヨークに出て来たボブ・ディランがフォーク・ソングの新たな旗手として時代を席巻しながらも、多くのファンの期待を裏切る様に、エレクトリック、ロックへと舵を切るまでを描いた物語です。
歌手の半生を描く映画というと、音楽はその断片を散りばめて「物語を彩る素材」としてだけ描かれる場合が多いのですが、本作はしっかりとした音楽映画であり、ディランが憑依したティモシー・シャラメが彼の歌をしっかり聞かせ、そしてその歌が物語を推進する力強いエンジンになっているのです。また、それを捉える正攻法のカメラ・ワークも観る者の胸に迫ります。
本作で描かれる1960年代のボブ・ディランを僕は同時代的には知らないし、特に彼のファンという訳でもなかったのですが、本作で取り上げられる曲を殆ど知っており、多くが一緒に歌える程である事に驚きました。
”Blowing in the wind”, "Like a rolling stone", "Mr. Tumbourine man" は勿論のこと、"Don't think twice, it's all right", "The times they are a-changing", "Railroad Bill", "It's all over now, baby blue"等々、座席で僕は小さな声で歌っていました。付近には妻以外にお客さんが居なかったしね。僕が Joan Baez のファンだったと言う事もあるけれど、やっぱり彼は偉大な音楽家だったんだなぁ。
終盤、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルで、アコースティックなフォークソングを求める聴衆から激しいブーイングを浴びながら、激しいドラムビートでエレキギターをかき鳴らすディランの姿はカッコよかったなぁ。でも一方で、彼の”Blowing in the wind”を聴きたいと思っていた人々の気持ちも分るんだよなぁ。日本でも、1972年の中津川フォーク・ジャンボリーで「結婚しようよ」を歌った吉田拓郎さんに対して、「商業主義に身を売った」として多くの聴衆が「帰れコール」を繰り返した事が思い出されます。荒れ地を切り拓いて進むフロント・ランナーに人々は自分の勝手な像を仮託してしまうんですよね。
そうそう、「特にディランのファンという訳でもなかった」と書きましたが、彼の出身地、ミネソタ州のダルースの聖地巡礼をした事がある事をこっそり告白しておきます。
本作は大スクリーン大スピーカーで観られるべき映画です。お勧め。
丁寧にボブ・ディランを紹介する映画
シャラメの歌と演奏に酔いしれる
313席シアターを独占鑑賞。フォークの貴公子ボブ・ディランの若き日を描いた伝記ドラマで米ソ冷戦やキューバ危機など変革の1960年代に残したボブディランの影響の大きさを存分に伺い知ることができる作品。主演を演じたティモシー・シャラメの素晴らしい歌と演奏に魅了された。
2025-31
誰もがBDを好きになる
performed by Timothée Chalamet
顔がボブ・ディランなのでTimファンには残念?な作品w
ものまね大賞ならぶっちぎりで優勝できるぐらい超なりきりボブ・ディラン!
エンドロールにずらりと並ぶperformed by Timothée Chalamet
レオ様がアイドル俳優からの脱皮にもがき苦しみ幾多の歳月を費やしたのに
Tim君はさりげなくあっさりと脱皮してしまいましたね
正に恐るべし才能!天は何物を与えたのか数え切れませんね
(こんな奴がいるから私の様に天から根こそぎ剥ぎ取られた人間が出来るんだよ)
さてタイトルの「A complete unknown」は言わずと知れた
「Like a rolling stone」のサビの歌詞ですね
お前はどう思ってるんだ?
生きてるかどうかさえも知られずその日暮らしの生活を
って感じの歌です
音楽家伝記物の特徴としてはターニングポイントとなった曲に
スポットを当てる内容が多いですが本作もしっかりとそのレールに乗った作品です
歌唱される曲もカントリー色の強い曲からフォークソングになり
ロックへと変遷する流れで構成されています
保守的な社会による革新アレルギーが明確に表現されていますが
ある者は革新を受け入れやがては「時代は変わる」わけですね
ノーベル賞もまともに受け取らなかったド偏屈の人格を
ティモシー・シャラメが見事に全身から溢れさせています
彼がオスカーを獲らなかったらアカデミー賞なんてやめてしまえ
と言いたくなるぐらいの名演です
ボブ・ディランは歴史的スーパースターで
デヴィッド・ボウイやボブ・マーリーが彼に憧れて音楽を始めたのに
日本では知名度は高いが数曲しか知られていない存在
袴田巌さんの無罪判決報道でバックに「ハリケーン」が
どの局の番組にも流れなかったのはむしろ愕然とした
まあ世界で唯一日本だけ知名度も人気も無いバンドが沢山いるから仕方ないな
「名もなき者」とか「転がる石」なんて訳したら路上生活者には結びつかない
日本人は単語からとか直訳とかするから歌詞の意味が宇宙の彼方に飛んでしまう
プロが訳したのに「I shall be released」がバカボンの歌になってたこともあった
ティモシー・シャラメさんの“取り憑かれた”様な演技が圧巻、素晴らしいです
ボブ・ディランという人は音楽界ではレジェンド級ですごい人みたいだけど私は世代でもないので全然知らず、歌も聴いたことなく、本作でどういう人か知ったというレベルの者ですが、それでもストーリーは十分理解でき、興味深く観ることができる秀作に仕上がっています
なので実在の主人公の事は全く知らないで観たので思い入れが無く、何か特別に感情移入するくだりも無かったため至って普通の1人のシンガーのドラマだったという印象
ボブがトントン拍子で上り詰めて行くくだりが淡々と描かれ、傲りや自身の向かう道に思い悩んだり、その結果 虚無感に苛まれるやたら愛想の無い男に変貌して行くドラマの描かれ方がやや中途半端に感じたのがその要因かもしれません
良かったのは60年代のアメリカを再現したレトロで重厚感のある映像が素晴らしく、端々にジェームズ・マンゴールド監督のこだわりも感じる画力は見事、とても良かったです
そして何と言っても本作の最大の見どころはオスカーにもノミネートされているティモシー・シャラメさんの圧巻の演技だと思います
初めはおぼっこい青年だけどストーリーが進むにつれ、時折イッちゃってる様な表情や目つきも凄ければ話し方や歌を歌う所なんかもどんどんダークな雰囲気を纏いとても惹き込まれ、これまでの“ティモシー・シャラメ”を封印した完全な別人ぶりでなかなか迫力があります
これはたしかにオスカーノミネートも納得の演技です
さらに共演陣も素晴らしかった
初期のボブを導く“静”なるキャラクター ピートを演じるエドワード・ノートンさんがシブくていい演技してました
そして女性フォークシンガーのジョーンを演じる『トップガン マーヴェリック』(2022)で最高にカッコいい女性パイロット・フェニックスを演じたモニカ・バルバロさんがすごく魅力的でセクシー、強烈な印象を残します
終始謎だったのは、何故今だ存命のボブ・ディランさんの生涯をこのタイミングで映画化したのか?という所でした
一生、吟遊詩人でホーボーなんだろう
名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN
開演でいきなり、
ガスリーにピートシガーのトラディショナルフォークの大御所が出てきて、その前でサラリと弾き語るのにはビックリした。
ディランも彼等とは初見なので、自分も同じ体験ようで心を掴まれ、BDと同じ時代、社会、街、ライブを歌を一緒に口遊むことになった。
しかも、これがBDではなくシャラメと気づくのは後半の方だった。
公民権運動、ベトナム戦争、キューバ危機、ケネディ暗殺事件、ビートルズ旋風が吹きまくる時代背景に突然現れたボブディランとは何者か?
そんなことも知らないまま、
ホーボーとしてニューヨークに出現したフォークのプリンスと言うには影があり、それが謎でより歌詩に深みを増した。
そこには、反体制でも、反戦でもない、一時的な時流に流されていない警句と励ましと考察から生まれ絞り出された想いが言霊として音律とリズムがグルーブして吐息のよう吟遊されるディラン節がある。
BD本人もシャラメを認知した様に素晴らしいできだった。
勿論、バエズもピートもフォークの純真さ人の良さが満載で素晴らしかった。
10年前に大阪でディランのライブを観て、
まるでサーカスのMCの様だと思ったが、満更外れていないことがよく分かった。
それはガスリーの様に、
ホーボーしてその時代を吟遊詩人の様に、人肌を感じる手頃な小屋でライブを、ノーベル賞受賞しても、80歳を超えても続けて行く姿がホーボーなのだ。
ありがとう、砂の惑星のシャメラ。
( ◠‿◠ )
名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN
2016年に歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの若い日を描いた伝記ドラマ。
「デューン 砂の惑星」「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを演じ、
「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」「フォードvsフェラーリ」などを手がけてきた名匠ジェームズ・マンゴールドがメガホンをとった。
1961年の冬、わずか10ドルだけをポケットにニューヨークへと降り立った青年ボブ・ディラン。
恋人のシルヴィや音楽上のパートナーである女性フォーク歌手のジョーン・バエズ、そして彼の才能を認めるウディ・ガスリーやピート・シーガーら先輩ミュージシャンたちと出会ったディランは、時代の変化に呼応するフォークミュージックシーンの中で、次第にその魅了と歌声で世間の注目を集めていく。
やがて「フォーク界のプリンス」「若者の代弁者」などと祭り上げられるようになるが、そのことに次第に違和感を抱くようになるディラン。
高まる名声に反して自分の進む道に悩む彼は、1965年7月25日、ある決断をする。
ミネソタ出身の無名のミュージシャンだった19歳のボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子を描いていく。
ボブ・ディラン役のティモシー・シャラメのほか、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルックらが共演。
第97回アカデミー賞で作品賞をはじめ計8部門でノミネートされた。
名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN
A Complete Unknown
2024/アメリカ
配給:ディズニー
ティモシー・シャラメは思ってた以上にボブ・ディラン
ボブ・ディランがボブ・ディランになるまで
上映初日、初回で観る。
ボブ・ディランの青春映画とか。
むかしむかしFM大阪八木誠さんの番組から流れてきたボブ・ディランのダミ声はインパクト抜群。なんだこの人💦😆ってね。
中学生の私はおもうのです。
映画ではボブ・ディランの良き理解者として登場するジョニ−・キャシュいいですね。
全ての原点ウッディがスリーも❗
日本のフォ−クシ−ンにも思いを馳せる。
ピ−ト・シ−ガ−、ジョ−ン・バエズ。
反戦とか、学生運動とか。
歌に思想が必要だったころ、ディランはしがらみも変節と呼ばれることも辞さない自由を生きて歌った
。テンポよく時代と音楽の熱気を描く良き音楽映画でした。
バエズのモニカ・バルバロ、ディランのティモシー・シャルメの歌は違和感なく素晴らしい歌声でした。
凄い。
ティモシー・シャラメとモニカ・バルバロ
最初の弾き語りを聴いたとき、もとをとったと確信し、ジョーン・バエズ(モニカ・バルバロ)の歌を聴いたとき涙がこぼれた。そこからは涙腺が緩くなり、誰かが歌うシーンのたびにウルウルしていた。
途中から、ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)の歌さえ聞ければストーリーはどうなってもいいやと、そこだけはノープランな感じのボブ・ディランとシンクロ。
才能のあるミュージシャンばかりの中、シルヴィ(エル・ファニング)の普通さが際立っていて、今作には欠かせない人物であったように思う。
クライマックス、いつもニコニコしていて優しそうなピート・シーガー(エドワード・ノートン)とその妻(初音英莉子)の怒った顔が印象に残る。ブーイングの嵐の時、何故か素直に主人公を応援する氣にもなれず、『オッペンハイマー』(2023年公開)を観ている時のような複雑な氣持ちになった。
基本的にエレクトリック・ロックンロールは好きだが、もっとティモシー・シャラメの弾き語りを聞きたいと思った。モニカ・バルバロとのハモリはとても良かった。また聴きたいのでリピートするかもしれない。
今作はミュージカルではないが近いものがあり、登場人物の心境と曲がリンクしているところが面白い。
映像的にオシャレで格好良かったし、度々あるライヴシーンも臨場感があった。
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