名もなき者 A COMPLETE UNKNOWNのレビュー・感想・評価
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音楽には疎くても
トランプの時代に敢えて…
またも 今回も自分の見識不足に気づかされる
結果となった。
正直 自分はディラン、ガスリーやバエズは世代ではない。
吉田拓郎、岡林信康、森山良子のロールモデル
~と言った印象しか持ち合わせていない世代だ
音楽好きな弟が(50代後半)
『1日に2人から、すすめられた
スゴく良かった』
と言っていたので 平日の日中に鑑賞。
客層は圧倒的に60代以上が多い
映画好きと言うよりも、フォーク世代の
「デニム」を「Gパン」と言うような世代。
ティモシー・シャラメは
『君の名前で僕を呼んで』でしか見たことがなかったが
体型も人相も別人に仕上げていて
冒頭から期待度 爆上がり。
劇中での生歌・生演奏。
本人がやってるそうな。
バエズ役の役者も。
スゴい!!
ミュージシャンの伝記映画は
昨年の試写会で見た「レゲエの神様」で
懲りてたのだが、今回はdolbyで鑑賞しなかったのが悔やまれるほど
個人的な鑑賞ポイントとして
・冒頭のバーのシーン
手帳から切りぬきを出して
その店で入院している病院を
聞き出すシーン
←ケータイが無い時代の描写
・やたらどこでもタバコを吸ってる
レコーディング中でもライブ前後でも
・ニューポートフォークフェスティバルでの
1つ前の木を斧で切りながらパフォーマンスをするバンド(何それ!面白い!)
・エレキギターはフォーク・カントリー界で、そんなに嫌われていたのか!
・テレビ収録のブルースマンとのセッション、
スゴくカッコいい!! あのシーンもっと長く見ていたい
映画的には まあまあ。
未知を知る 良い作品でした
これ、本当にデイランが好きな人、
影響を受けまくった人のクソ長い
感想を読んでみたい
ティモシーシャラメとってもよかった!
良かった
・追憶のハイウェイ61の録音で冒頭のオルガンが突発的な理由で入ってたことに驚いた。ギタリストのあの人はずっとオルガンだったんだろうか。ラストも良かった。フォークがアメリカにとって凄く根付いたものなんだと思った。
・冒頭とラストの声の出なくなった歌手のフレーズが印象に残ったのに、思い出せない。ありがとう。さようならみたいな別れの感じだったと思う。とても寂しい気持ちになった。
・ボブディランの才能が凄すぎて、抱えてる苦悩も自分とはかけ離れて感じられて、あまりピンと来なかった。ボブディランではなくて、全然売れないし、才能のないフォーク歌手でラストの一曲だけ響いた人が少しいたみたいな話だったら自分に近い気がするなぁとか想像していた。
・ボブディランが傍若無人に振る舞っていて落ち着いた人って勝手に思ってたのが間違ってたのがわかってよかった。
・あれだけの才能があるからこその孤独というのがあるのだろうけど、無能の孤独は金もないし僻みばかりでそこから抜け出す事からが始まりだみたいなマイナスのループの悲惨のみで、その先にいて恵まれてるのになぁとか思ってしまった。今の自分だからそう見えると思いたい。
自分を貫く信念
ボブ・ディランのことはそこまで好きではない。好きな曲はいくつかあるが、そこまでハマらなかった。フジロックフェスティバルでライブも観たことがあるが、これもなかなかハードルの高い演奏だった。有名な曲は全くと言っていいほど演奏しない。ライブ直前に友人に聞いて驚いたのが、最近のライブではギターを弾くことはないということ(実際はそのときちょっと弾いていた。機嫌がよかったのかもしれない)。気難しい印象がますます強まった。
この映画を観て思い出したのが、そのフジロックの演奏だった。観に来た客の期待なんかクソ食らえとばかりに自分が演りたい曲を演奏する。あぁ、そんな姿勢が今でも貫かれているんだなと。
無名の若者だったボブ・ディランが認められ売れていく前半、時代の寵児となり周りからの重圧に苦しみ自分のやりたいことを貫こうとする後半に分かれる本作。彼のエピソードを順になぞっていくだけで彼らの心情があまり深掘りされていない印象。それも仕方がない。有名曲の誕生シーンやジョーン・バエズやウディ・ガスリー、ピート・シーガーといったアーティストとの関わりを押さえていったらこんな感じにもなる。
観客から罵声とブーイングが起こったというあのシーンは、ボブ・ディランがそこまで好きじゃない自分でも知っている有名なエピソード。当時のフォークミュージックの社会性を考えると、ボブが裏切り者となじられるメンタリティも理解できなくはない。単に新しいものを受け入れることができない層はどんな時代でもいるということだ。
ボブ・ディランのことをそんなに好きでなくても、知ってる曲がたくさん流れるし、とても楽しい鑑賞体験だった。本作で演奏される曲を全て知っているわけではないのに。しかもティモシー・シャラメの演奏と歌声が素晴らしい。エンドロールでわざわざ全部彼が歌ったとクレジットするだけはある(ボブ・ディラン側から楽曲使用の許可が下りなかっただけかもしれないけど)。ミュージシャンの半生を描いた名作がまた誕生した。
さまようしかなかった
一人の偉大なシンガーの半生をみせられたというより、当時のアメリカ、社会環境を振り返らせてもらえた、そんな印象をもたせてくれる作品でした。
ただ呼吸するようにイキイキと歌がつむがれる前半と周囲の見る目や接し方が変わってしまったことが原因で息をしづらくなっていく後半の対比が面白かったです。そしてそれが生きづらくなっていく社会を映していたようにも思えました。
孤独な存在という印象が強いシンガーも当然ながら、彼を認めて世に出してくれた人、黙って寄り添ってくれた人、才能を認め合う人等、様々な人たちとのご縁のもと存在していました。そんな様子も感慨深くみせてもらえました。そうした人たちへの想いがあったからこそ、自身を貫いていくことができた、そんな風にもみえました。
シルエットまでボブ・ディランになっていたティモシー・シャラメは言葉にならないほど見事でしたが、彼の側に立ち続けたジョーンを演じたモニカ・バルバロも光っていました。
かの名曲に対して「何なのこれ?」という問いに対して「さあな」って答える、このやり取りが印象的でした。
何を目的に、どんな想いで、歌をつくり歌っていたのか、その答えは彼自身も分かっていなかったのかなー、なんて思わせてくれるストーリーでした。
立川のイベント上映良かったですよ
立川シネマシティでのイベント上映にて鑑賞。立川直樹さんと本作の字幕監修もしている菅野ヘッケルさんによる解説を上映前に伺うことができました。当方齢60ですが洋楽に疎く、ボブディランも何曲かの定番とWe are the worldで見たオッサンというレベルの無知さで登壇されたお二人とも存じ上げませんでしたが、本作の理解が深まる興味深いお話が聞けてよかったです。立川で月曜夜ということもあり入りは3割程度といったところ。来週は立川さんとRCのチャボ、再来週は立川さんとピーターバラカンですよ、皆さん立川シネマシティに来てね!10時終演だから十分帰宅できますよ〜。
で、映画はまず音と映像が美しく、物語も興味深い。60年代のアメリカの、NYと言えど日本の60年代とどこか似通った空気感がオッサンにはたまらない。シャラメもギター上手いし少し肉をつけていい感じの男前。ディラン本人も男前だからモテモテも仕方ない。しかしピートシーガーは損な役回りだったなあ。
てな訳で遅ればせながらちょっと聴いてみることにしました。
ボブ・ディラン
正直彼のことは良く知らないです。知っているのは、代表曲の「風に吹かれてとアライクローリング・ストーン」の二曲と後年ノーベル文学賞を取ったと言う事くらい。CDも1枚も持っていないし配信も入れて無い。
でも何か感動しました。主演のティモシー・シャラメのギターと歌唱が半端なく美味すぎる。吹き替えしなかったのは大成功と言えます。劇中で流れる曲はほとんど知らないけど、どれもこれも胸にグッと刺さる曲ばかりで心地良かったです。
それとピートとウディの二人の歌手がボブ・ディランに影響を与えたらしいけど、この二人のことも全く知らなかったです。しかもピート役がエドワード・ノートンと知り随分印象が変わっていて分からなかったです。
最後にエンドロールで流れた彼の代表曲で締め括りしてくれて最高に満足行く映画でした。
又々音楽映画に秀作誕生です。
「転がる石のように・・・」がやっと分かった(笑)
“ディランの唄を好きになってから
あなたは人が変わりましたね
転がる石のように生きると・・・”
昔々、俺の青春時代に木之内みどりというアイドル歌手が歌った曲。
俺の中ではボブ・ディランと聞いて、一番に思い浮かぶのはこの曲(笑)
それくらい、ボブ・ディランを知らない俺だけど、有名ミュージーシャンの伝記的映画は1年に1~2本は製作されているので、過去10年でそれなりの本数観て、どの作品もそこそこ楽しめたので、本作も迷わず観る気になった。
ボブ・ディランがどんな人生を歩んだのかは全く知らずに観賞。
【物語】
1961年、ギターを抱えた19歳の若者ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)がニューヨークにやって来る。敬愛するミュージシャン、ウディ・ガスリーに会うためだったが、彼は入院していることを知り、病床を訪ねる。ガスリーと見舞いに来ていたピート・シーガー(エドワード・ノートン)に言われてボブは彼らに1曲聞かせることになるが、ピートとガスリーはボブの歌に心揺さぶられる。
ピートの口添えをきっかけに、ボブはプロとしての階段を駆け上がって行く。その中で、フォーク歌手ジョーン・バエズ(モニカ・バルバロ)や恋人となるシルヴィ・ルッソ(エル・ファニング)らに出会う。
【感想】
冒頭に書いたとおり、ボブ・ディランがどんな歌を歌ったのかもほとんど知らない。それでも劇中歌の訳詞を眺めているだけで確かに心揺さぶられるものがあった。エンディングではノーベル文学賞を受賞したことも紹介されたが、それも納得の文学性。
ただ、過去観て来たミュージーシャンの伝記映画では当然ながら、音楽に感動することが多かったが、本作は音楽に関する感動は薄かった。と言うのはモニカ・バルバロの歌は素晴らしかったが、ティモシー・シャラメの歌は下手とは言わないが感動できるレベルではなかった。 元々思い入れの無いミュージーシャンの映画なので、俺の期待はそこにしか無かったので、ちょっと残念。
ボブ・ディランの半生についての感想を言うと、伝記映画になるような伝説のミュージーシャンは、ほぼ例外なく栄華を極めたあとにおかしくなっていた。薬に溺れるとか、あまりの大金に周囲の人間も含めて我を失うことになるとか。
「人間ってあまりに高いところまで行ってしまうとろくなことにならんな」
と思っていたが、ボブ・ディランは音楽的指向の変化があれど、おかしくなることは無かったのだなというのが一番の感想。凡人は普通であることが簡単なのだが、ボブ・ディランほどの成功者だと普通であることが非凡なのかもと。 ただ映画としては、頂点に立った後も谷底に落ちないから、割と平坦な作品になっているかも。
社会では
音楽が素晴らしかった
シャラメ、凄すぎ
カッコ良すぎる
ボブ・ディランに思い入れなし
「ベタ」な演出を徹底することの凄さよ
「傑作だ」とひとり呟く以外、鑑賞後のこちらの処理が追いつかないのだが、記憶が鮮明なうちにメモしておく。
5年間も練習したというティモシー・シャラメの演奏にはとにかく震えたが、モニカ・バルバロが初めて画面に登場して歌うシーンも感動的だ。柔らかでさりげなく、しかし計算し尽くされているであろう完璧な照明の美しさ。
ボブ・ディランの恋愛事情はショットの連鎖と大胆な省略で説明され、退屈なベッドシーンなどはしっかりと排除されている。
ギター、ハーモニカ、タバコが手から手へと受け渡される。グルーピーとの関係性とは明確に異なる手と手のリアルな繋がり。この「手から手への受け渡し」はもっときちんと言語化したい。
サングラスの着脱、ステージ横に限らず誰かが音楽を演奏するときの人物配置(誰が立つのか、どこに立つのか)、フェンス越しの会話(素晴らしい!)、「ベタ」で「凡庸」な演出の素晴らしさ。何度も何度も涙を流してしまった。
「あなたと同じ逆張り屋さん」という台詞がいたく気に入ってしまった。
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ボブ・ディランの事がよく解る音楽映画。 本年度ベスト級。
ぶっちゃけボブ・ディランもティモシー・シャラメにも思い入れは無いけど音楽映画が好きなので鑑賞。
面白かった!とか
感動した!とか
泣けた!
みたいな感情は生まれず。
ただボブ・ディランがどんな人だったのかが勉強になった(笑)
どこかで聞いた事のある曲が結構流れてた来るもののテンションはあまり上がらず(笑)
解った事は、ボブ・ディランって1歩先を行ったミュージシャンだったって事かな?
ティモシー・シャラメさんの美声やギター演奏は評価したいところ。
本作の中ではフォークソングの歌詞って、かなり抽象的な感じがした。
聞く人達が自分の事に被らせ、人により歌詞の受け取り方が違うんだと思えた。
これがボブ・ディランの手法なのか?
気になるところ。
ミュージシャンって酒や女やドラッグってイメージあるけど、ボブ・ディランってそんな事もしなかったけど、タバコは吸い過ぎたと思いました( ´∀`)
アカデミー賞主演男優賞を与えたい
顔も声もボブディランに似ていて、まさにはまり役という感じでびっくり。
1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルで、アコースティックギターからエレキギターに変えて、ライク・ア・ローリング・ストーンを演奏して大センセーショナルを起こしたシーンには感動した。しかも最後は不本意ながらもアコースティックギターに戻って演奏して、フェスティバルの混乱を一応終息させたシーンには涙が出るほどだった。
ちなみに恋人のシルヴィは、映画の中にも出てきますが、「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」のジャケットの写真、ボブ・ディランと寄り添って歩いているスーズ・ロトロ(スーザン・エリザベス・ロトロ)がモデルです。実際、当時の恋人だったようです。
ディランの破格の天才を再認識する作品
ボブ・ディランの1961年から伝説となった1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルまでを初期の代表曲で綴りドラマチックに描いた。
“Like A Rolling Stone” の中の余りにも有名な言葉 “A Complete Unknown” が今作のタイトルとなった。
思えば、最初に口ずさんだディランの曲が “Like A Rolling Stone”。自分のような日本のロック少年も歌わずにはいられない圧倒的に魅力的な曲だった。今作のクライマックスでティモシー・シャラメとともに歌い涙したのはまさに必然だった。
ウディ・ガスリーとピート・シーガーとの出会い、そしてシルヴィやジョーン・バエズとの関係は多分にフィクションな感じだけど、嘘をもって真実を語る映画としては正解だと思う。
シャラメによるディランの完成度は奇跡の領域。どれだけのものを注いだらあの域に達せられるのだろう。オスカーを手にしなかったことが信じられない。
逆に寄せていかなかったエドワード・ノートンのシーガー、そしてモニカ・バルバロのバエズもまた良し。特に自身のスタイルに徹したバルバロの歌唱は潔いと思う。
微妙に似ているマイク・ブルームフィールドとアル・クーパーにクスリと笑ってしまうのも一興。
兎にも角にもディランの破格の天才を再認識させる作品。わずか24歳で誰も知らなかった高みへと上り詰めた。誰も知らなかった世界へと誘った。
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