劇場公開日 2025年2月28日

「「風に吹かれて」をベッドの上で歌い ジョーン・バエズが「これは、、...」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 「風に吹かれて」をベッドの上で歌い ジョーン・バエズが「これは、、...

2025年6月26日
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鑑賞方法:VOD

「風に吹かれて」をベッドの上で歌い ジョーン・バエズが「これは、、何?」と言う3分間のシーンにしびれる。

イライジャ・ウォルド著の『ボブ・ディラン 裏切りの夏』を原作にディラン(1941年生)の二十歳ぐらいからの約4年間を描く。
1961年、世の中が大きく変わり始めた激動のアメリカが舞台で、途中キューバ危機が起こり絶望的になった人々も描かれる。

ミネソタからニューヨークへやって来たボブはミュージシャンのピート・シーガーと出会い、彼の導きでプロのミュージシャンとしての一歩を踏み出す。
ピートの妻トシ・シーガーを見た時「あれっ?コン・リー?」かと思ったがそんなわけ無く初音映莉子と言う知らない女優だった。(監督から直接トシ役で指名され一度は断る)

エル・ファニング演じるシルヴィ・ルッソはディランの当時の恋人だったスーズ・ロトロにインスパイアされたキャラクターらしいが、スーズはボブの2歳年下なので、姉の影響なのか かなり大人びた女性。彼女が2歳の頃から見てるがエルの中の最高傑作だと思う。(全てを鑑賞してないが)

エドワード・ノートン演じるピートの優しさも、ジョーン・バエズを演じたモニカ・バルバロの目つきも良かった。
翌日に2回目を鑑賞した。

この映画の事を調べるとネットに「ティモシー・シャラメが劇中で40曲の生歌・生演奏を披露している。」とあった。生歌・生演奏は本当らしくアフレコでは無い。凄い俳優でもうプロの歌手レベル。しかし40曲もあったかな?

グラミー賞、アカデミー賞、大統領自由勲章、ピューリッツァー賞特別賞、ノーベル文学賞等を受賞し、ロックの殿堂入りをしてる人間は世界に一人しかいない。

※2歳くらいのエル・ファニングは『アイ・アム・サム』で姉ダコタの幼少期役で20秒ほど登場。

ナイン・わんわん