「モニカ・バルバロの歌唱が素晴らしかった」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
モニカ・バルバロの歌唱が素晴らしかった
2007年のアイム·ノット·ゼアを何回か見直してから映画館へ。それだけ期待して、楽しみにしていました。ウッディアレン監督の映画レイニーデイ・イン・ニューヨークで共演していたティモシー・シャラメ君とエル・ファニングちゃん😎
ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランを懐古的な気持ちで観に来たご高齢の人が多かった印象。
ボブ・ディランの伝記映画としては、ほぼほぼ想定内の1960年代前半のお話。
ザ・バンドも出てこないし、All along the watchtower のジミヘンも出てこない。
反逆児 ボブ・ディランになりきるのはシャラメ君にはなかなか高いハードルで、相当プレッシャーだったと思いました。披露しなくてはならないたくさんの曲の練習も相当大変だったろうと思うけど、やっぱり天才だね。
「レイルロード·ビル」の替え歌も。
ボブ・ディラン。相当ひねくれ者で、ヒトの神経を逆なでする。生意気そうなシャラメ君にピッタリな役。
アイム・ノット・ゼアに書いたレビューをここでちょっと引用します。
【少年が病室のウディ・ガスリーを見舞うシーンがあり、病室のウディ・ガスリー役の寝ているだけの役の人はほんとにソックリさんだった。
それと、前半にフォーク時代の解説者アリス役としてインタビューに答えるジュリアン・ムーアの雰囲気がジョーン・バエズの雰囲気にとてもあっていて良かった🤩
ティモシーシャラメとエルファニング、モニカバルバロの名もなき者 A Complete Unknown を観る前に見直しました。
スージー・ロトロ役のエルちゃんはさておき、モニカバルバロのジョーン・バエズ役がしっくりくるのかが気になって仕方がありません。】
結論から申しあげると、モニカ・バルバロの歌唱は素晴らしかった🤩ジョーン・バエズの澄んだ声。とてもよく似ていた。ただ、声に艶(色気)があって、相当に歌が達者なのがチラリ。The house of rizing sun は相当こぶしが廻ってた。ジョーン・バエズにしてはカラダが肉感的すぎるのよ。雰囲気や顔は似てなかったが、Don't think twice, it's alright (くよくよするなよ)が好きなので、二人のデュエットシーンはとてもよかった。あとからハモるモニカバルバロお見事👍アカデミー賞助演女優賞ノミネートはすごく納得。
ピートシーガー役のエドワード・ノートンがとても似ていた。こちらもアカデミー賞助演男優賞ノミネートすごく納得。ものすごく切なくなってしまった。バンジョーの弾き語りも上手かった。ただ、病室でバンジョー弾くなんて非常識すぎる💢ピート・シーガーの奥さんが日系人だったとは。トシ役の初音映莉子さん。坂下千里子に似てるなぁと思って観てた。
病床のウディ・ガスリー役は似てなかった。
しかし、この映画、開始早々に入院中のウディ・ガスリーを見舞い、ウディ・ガスリーに捧げる歌のシーンから始まり、ラストもウディ・ガスリーから貰ったブルースハープを病床のウディ・ガスリーに付き返すのだ。
裏切り者〜
ウォーク・ザ・ライン/君に続く道の監督なのに、ジョニー・キャッシュ役がいまいちだったのは残念。1965年のニューポートフォークフェスティバルにはジョニー・キャッシュは出てないらしいからそこはご愛嬌なのだろう。
若いティモシー・シャラメファンはモテモテ シャラメ君の 二股交際篇かよ!って思っただけかもしれないが、エルちゃんの無言の涙はやっぱり無敵😎