「挑戦的な作品」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
挑戦的な作品
実在の歌手の映画なので当然歌唱シーンは多いとは思っていたが、
「多い」どころか「歌唱シーンがほとんど」じゃん。
ミュージカル映画より歌のシーンが多いのではないだろうか。
デビュー作で「カバー曲」だったこと、
ラストで新曲ではなく「定番曲」を求められるのが繋がっていて、それは監督のメッセージでもあるのでは。
ボブ・ディランに限らず、アーティストに新しい挑戦をさせず、定番曲を演奏させる、
映画でいえば、リメイクや続編ばかりを作らせる業界に対する反発。
新たな挑戦をしようとしたディランを称賛しつつ、現代の若いアーティストたちへの応援歌だと思う。
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