「巨大な葛藤」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN hideaquiさんの映画レビュー(感想・評価)
巨大な葛藤
ちょうど1年前、NHKアナザーストーリーで、ボブ・ディランのニューポート・フォーク・フェスティバルのドキュメンタリーを見た。
彼がエレキギターを弾き、バンドでやることに、彼だけでなく、周囲の親しい人々、フォークシンガー、レコード会社、フォークのファンに、これほど巨大な葛藤があっとことを、初めて知った。
私の知るディランは、すでにエレキでバンドだったし、その前はフォークなのは知ってはいたけれども、シームレスというか、自然で、すでにそうなったものだったから。
そもそも、ブルースもブルーグラスもカントリーもフォークも、まるっとアメリカンな音楽ってイメージしていた。
ジャンルなんてなんだってよくて、好きなんだから。
詩人が、歌う。ソングライターが歌う、ではなくて。
私のアイドルは佐野元春で、10代に聴いた「つまらない大人にはなりたくはない」というパワーワードが、真逆の矢印で突き刺さる。
もし忌野清志郎を実写で映画化するなら、誰なんだろう。
菅田将暉になるのかなあ。
コメントする