「素晴らしかった」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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ボブ・デュランは世代ではなく、アルバムを3枚しか聴いてこなかった。みうらじゅんさん世代のものだ。特に何の思い入れもなく見たのだけどめちゃくちゃ面白いし、曲も演奏も素晴らしい。特にいいのは歌詞が字幕で出ることだ。名曲を惜しみなくたっぷりやる。また、見せ方もよくて、作曲やレコーディングでちょろっと聴かせて、おお!と思わせておいてライブでドカンとやる。2時間半もあるので、飽きるかと思ったらすっごく楽しいまま終わる。
女の扱いがひどい。シルヴィという素晴らしい彼女がいるのに、ジェーン・バエズを彼女の留守中に呼び込んで彼女の部屋でやる。ヒモのくせに。また、ジェーンとデュエットしている時、ジェーンはボブの目をのぞき込むかのようにガン見しているのに、ボブはそっぽを向いている。でも曲や演奏がいいのでこっちまでぽーっとなる。
当時はジャンルの壁が考えられないほど分厚かったようだ。そんな壁を破ろうとするボブを煽りに煽るのがジョニー・キャッシュで、そういう人大好きだ。
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