「手に負えないほどの魅力の体現」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN humさんの映画レビュー(感想・評価)
手に負えないほどの魅力の体現
クリックして本文を読む
気骨な精神の尖りと若さ
やりたいことと求められることとのギャップに葛藤し憂う表情
魅惑的な女性たちに囲まれ気まぐれに彷徨う独特な色気
器用だったり不器用だったり
優しかったりつっけんどんだったり
素直だったり嘘つきだったり
天然なわがままさが手に負えないほどの魅力を放ち人を虜にするボブ
彼そのものを体現していたティモシー・シャラメがとにかく素晴らしい
もじゃもじゃ頭、ギターを担ぐ猫背な後ろ姿もぴったり似合わせ、歌声、ギター、ハーモニカも心をざわざわ響かせ鳥肌が立った
ボブ・ディランをまた聴きたくなってしまう人が続出するだろうね
港のフェンス越しの二人の切なすぎる感じ、始まりと終わりのwカットにはいろいろあっても変わらない彼の核のような思いがみえ胸が詰まる名シーンだ
詩のなかに投影される彼の意思、メロディにあらわれる感情に動かされるライブ感もたまらず
物語を追いながら懐かしい気持ちまでこっそり呼び起こされるうち熱い涙がポロリの傑作でした
ぜひいい音で、劇場で
コメントする
talismanさんのコメント
2025年3月1日
コメントありがとうございます。ピート(ノートン)は、フェス後の夜中のどんちゃん騒ぎ後の片付けを翌朝してましたね。こういう人がいるからこそ、風来坊や天才は発見され生かしてもらえるんだなあと思いました
ゆ~きちさんのコメント
2025年3月1日
私も音楽映画は大体5点満点つけるくらい、ライブが好きですが、今回ティモシーがすごすぎました。ディラン、難しかったでしょうから、あそこまで似るんだ!と思いましたw