今日の空が一番好き、とまだ言えない僕はのレビュー・感想・評価
全70件中、41~60件目を表示
『初恋クレイジー』の出だしはそうでもなかった
2025年映画館鑑賞42作品目
4月29日(火)フォーラム仙台
会員料金1500円
原作はジャルジャルの福徳秀介
監督と脚本は『恋するマドリ』『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』の大九明子
吊り革も掴まず電車の車内に立つ2人
ズルズルドキドキ
河合優実の顔のアップからさらにアップ
意味不明な演出多し
大阪だから
ジャルジャルだからでは納得できない
告白する際の伊東蒼の尋常ではない長台詞に圧巻
よく覚えた
いやただ丸暗記なら『生活笑百科』の山田花子でもできる
そのうえで芝居もしっかりやる
只者でない
まだまだ子供だと思っていたらもう19歳
よくやった
エンドロールも本編の続きのようなもの
エンドロールわりと短い
自然音
配役
銭湯でバイトしている大学生でよく日傘を被っている小西徹に萩原利久
カフェでバイトしている小西と同じ大学の学生てで団子頭の桜田花に河合優実
銭湯でバイトしている小西の同僚でスピッツが好きな花の妹の「さっちゃん」に伊東蒼
小西の親友で同じ大学の学生で彼女がいる山根に黒崎煌代
オムライスを作るのが苦手な喫茶店のマスターに安齋肇
花とさっちゃんの若くして亡くなった父親に浅香航大
銭湯でバイトしていた妊婦でのちに出産しお披露目する夏歩に松本穂香
銭湯のオーナーの佐々木に古田新太
あの日見た空の名前を僕達はまだ知らない。
痛切でない河合優実が見れると思って鑑賞したのだが…
とにかく最初から最後まで主人公が気持ち悪い。
一目惚れは否定しないし、あのアプローチで仲良くなれる人もいるのかもしれないが、納得は出来ず。
花も可愛らしい面もあるが面倒くささが勝つし、主人公と会話が成立する時点で「う〜ん」となる。
2人を見てて、箸が転んでも可笑しいんだろうなぁ、と。
微笑ましい時もあるのだけど、台詞回しが鼻につく時が多く、ずっと乗りきれなかった。
さっちゃんだけが救いだったのに、主人公が「それはない」とか「冗談やめて」とか言っててイライラ。
加えて山根に対してもクズさを発揮する主人公。(彼もデリカシーなかったけど)
待ち合わせに来なかったら、被害妄想より先に心配しろ。
亡くなってから名前を呼んだり『初恋クレイジー』聴いたりも、逆に無理。
山根への謝罪もさっちゃんへの涙も花への告白も、全部が薄っぺらくて最低にしか映らなかった。
メイン3人それぞれの長台詞も、小説ならまだしも、間をもたせる演出もなしに映画で見るとサスガに冗長。
河合優実パートの急激なアップは絶対ミスだろ。
それでも見せ続ける演者は凄いし、特に伊東蒼のパートは一つ一つの台詞がしっかり刺さった。
それなのに、直後に全裸洗濯や水中アコースティックライブの謎演出で台無しにされて悔しい。
終盤の主人公が犬になりきるところもドン引きしたし、この監督こんなセンスでしたっけ。
日傘とかオムライスとか犬とかポストの音とか人の死とか、全部が物語に使われてる感が拭えない。
松本穂香が出てきた意味もまったく分からん。
後半の急転回も白々しく、恐らく原作段階から自分にはまったく合わなかったのだと思う。
最後、外で古田新太が待ってる気がしてずっとソワソワ。
誰か河合優実を死とか不幸とかない作品に出してくれ。
不意に出会った最高傑作‼︎
感動した。
今年の邦画のベストワン候補に一番乗りした。
大学生の小西徹(萩原利久くん)と桜田花(河合優実さん)。友達が一人もいないという二人の出会い、尽きない会話。
セレンディピティ(serendipity)という言葉を知る。
友達が一人もいなかった自分は彼らの奇跡のような出会い、スムースなトークが現実には存在しないこと知っている。
そう、これは映画の中だけに存在するファンタジー。天国にいるような二人の会話が幸せ過ぎて「さちせ」な気分に浸る。
「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好きって思いたい」
彼らの発する言葉がやたら心に刺さる。
最初のクライマックスは小西に片想いするバイト仲間さっちゃん(伊藤蒼さん)の小西に対する独白だった。自身を納得させ全てを諦めるような長く赤裸々な独白に涙が滲む。
悲劇と偶然を挟んでの独白のリレー。
桜田、そして小西に渡されたバトン。
思いを言葉にすることの大切さを思い知った。
激しく感動した。
解放感
2024年。大九明子監督。大学生活をエンジョイできず、友達も一人しかいない男子学生は、ある日、群れずに一人で過ごしている女子学生に惹きつけられる。徐々に距離をつめてみると、おどろくほど共通点があって気が合う二人。しかし、バイト先の別の女子学生に思わぬ告白をされたことから、うまくいかないことが重なって、、、という話。
セレンディピティをテーマに、よい偶然が重なる前半、悪い偶然が重なって転落する後半、そしてその種明かし、というきれいな三層構造。「場所」や「犬」や「告白」の繰り返しと変化の使い方もすこぶる気持ちいい。これを弁証法というべきかもしれない。偶然がテーマだけに、とにかく外に開かれていく解放感がある。
長いセリフを一息でしゃべるときの光の変化、音の変化がすばらしい。ラストでは、いないはずの死者を映したり、いないはずの死者の目線から主人公たちを映したり。そよ風が吹いていて、「死者」の扱いにも解放感がある。
エンドロールも心地いい 音がいい 芝居がいい 今年前半でピカイチ
タイトルしか知らずに鑑賞
若い役者さんたちの好演が光ります。
そして音がいい、音楽も自然音も無音さえも使い方がいい。
さっちゃんの長セリフは個人的には好きだけど
これは見せすぎで見る人によってはちょっと引いてしまうのではないかと思う。
自分は好きなシーンです。
結果的にこれは繰り返しをすることによって見事に昇華されていく。
小説原作でありながら詩的で素敵な構成になっていました。
映画のひとつのお手本のようです。お見事。
小学生でもきっと感動するだろうなとも感じた。
主演以外の方もみんな素晴らしい。山根好きが多いだろうなと思う。(笑
あとは古田新太さんはちょっとノイジーですね。
もう少し見慣れていない方をキャスティングして欲しかった。
そこで0.5星をひきました。
劇中の「虹」は河合優実だと思う。
前半部分の青春の明るい部分、完全に魅力的なヒロインを演じ
後半はなんと薄幸で痛々しくもみずみずしい演技
冒頭からスクリーンにひきこまれていた自分はそこで
あ、河合優実さんか!と後半でようやく気付いた。
無敵の髪型でふるまう彼女も髪を切った彼女もハマり役
他の作品の顔とも全然違うね。
七色以上に演じあげる彼女はもう現在の若手ナンバーワンで間違いないですね。
隠し球?伊東蒼◎
萩原利久主演、河合優実共演と、ポスターや記事では二人に絞った宣伝がなされながら、序盤からギター演奏も含めてフィーチャーされまくる伊東蒼が、後半重要すぎるフックとして効いてくる。当作では前半の幸せな学園ものの部分に加え、さっちゃん周りがいちばん好きだ。もうポスターに写真が無いのがミスリード、三人主役と言える存在感だった。長台詞、場所が夜の住宅街でアレだったし、ちょっとくどかったけど、街灯の明かりの中に入ってくるタイミングも含めて素晴らしいと思った。
映画は大九監督と河合優実ということで「かぞかぞ」方面を期待していた。スジはそうでも無いが、ところどころ現実と想像が行き来する演出には通じるものがあったように思う。途中小西の妄想シーンで悪態をつく桜田さんは、河合優実の演技がハマりすぎて、明かされるまで事実か迷った。河合優実の演技は終盤の長台詞、関西弁も相変わらずうまい。小西の腹をさするのは微妙な演出。
じゃるじゃる福徳の原作は未読なので、正直タイトルや構成など彼らのコント同様「考え先行」な感じはしたが、原作通りなのかは不明。
ところで伊東蒼、NHKでも大河や朝ドラでのゲスト出演歴もあり、今のところあまり名前は上がらないようだが、未来の朝ドラヒロインの一候補と予想しておこう。
追記 大九監督の反戦アピールの背景について調べてみようと思いました。
ぼっちな若者にも物語を与えてくれる学生街
前半で描かれる大学生活にいろいろな記憶をくすぐられた。自由を得たことにむしろ不安を感じるのか、むやみに集団をつくる大学生たち。そこに入りたいわけでもないのに、取り残されたことに何か敗北感も感じる「ぼっち」な主人公たち。でも独特な感性をもった若者たちにもちゃんと出会いのチャンスがやってくる。
見晴らしがよく本物の芝が植えられた校舎の屋上とか、若くして亡くなった女子大生をしのぶ記念館とか、互いにぼっち時間に見つけた大切な場所を萩原利久と河合優実が共有しあう。
特に喫茶店のマスターのエピソードが素晴らしい。不思議な名前のメニューが並ぶなか「オムライスだけは普通なのはなぜ?」と尋ねるため常連客になるまで通い、タイミングを見計らう。2人の物語と学生街の歴史が徐々に重なり合うような前半部分が好きだった。
一方で萩原利久は、銭湯でのバイト仲間(伊東蒼)からひそかな恋心を寄せられている。だが萩原は河合優実に夢中なあまり、彼女に聞いたばかりのキーワードを無自覚に会話に持ち出しつつ、伊東が熱く語るスピッツの曲はいつまで経っても聞いてみようとしない。
要は経験不足すぎて異性から好意を持たれていると考えもしないのだ。偶然の出会いが運命を変えることもあれば、運命のいたずらで、自ら目の前の扉を閉ざしてしまうこともある。その現実を突きつける伊東蒼の長台詞が映画のハイライトだった。
映画の後半は、個人的にあまり気持ちが追いつかなかった。まず登場人物の死でその人の大切さに気付かせる展開が苦手。この映画ならもっと繊細な描き方もできたのではと思ってしまう。
また、河合優実さんが出てくる映画(「ナミビアの砂漠」など)はなぜか現実と空想が混じる場面が必須なのでしょうか。
ちょっとわからなくなったのは、河合優実が彼と距離を置いた理由である。河合優実がぶちまけたように、本当は彼が自己満足でキモイ人なのか(このシーンはほかの方のレビューを見るとただの妄想らしい)、妹を失恋させた件にわだかまりがあるのか(傘を妹を通じて返却しようとした台詞あり)、純粋に妹を失った痛手なのか。これらが解決されればラストシーンにも感動できたと思う(または私が読み取れなかっただけでしょうか)。
映画館で観るべき映画
個人的にアクションでもなく洋画でもないにも関わらず映画館で観てほしい映画。
先ずあの曲をあのタイミングで爆音で聴けるのは映画館で体感すべきだし、何よりも観終わった後の余韻が凄いし誰かと語りたいと思う映画。
何が凄いって俳優陣達の演技力や感情の出し方でほぼ説明なんかせず演技で物事を理解させる感じがまるで鈍器で殴られてるような感覚。(殴られたことは無いが)
また凄く個人的にだが頭の中で匂いのする映画がとても好きで雨上がりのアスファルトや、銭湯で掃除している時、主人公がさっちゃんの家に行った時の匂いなどこれは作り手さん達の計算と演者の一挙手一投足のなせるもはや芸術である。
伊藤蒼さんのひとりしゃべりのとこなんて泣くしか無いし完全に心持ってかれました。
泣きたい映画のオススメを聞かれた時の自信を持って紹介出来る作品が更新されました。ありがとうございます。
最後に空白といいさがすといい…いつか伊藤蒼さんのハッピーエンドな映画も観たいと思う今日この頃です…
萩原さん流石です。
中盤までは好きなタイプの作品だったんです。
だけど、完全に個人の好みの問題だとは思うんだけど、終盤が劇的過ぎてあんまり受け入れる事ができなかった。
それでも萩原さんが上手だから、最後までしっかり観られたけど。
人物をしっかり映す撮り方は良かったし、それに応える萩原さん、河合さん、伊東さん、古田新太さんの演技は良かったです。
特に伊藤蒼が素晴らしい
感情が胸ぐらを掴まれて、あっちこっち引っ張られた末に、武骨な棒切れで殴られたような映画体験だった。
初めは、冷めた目で観ていた。
「流れは“Boy Meets Girl”だけど、そこにいわゆるコミュ障の要素を付け足してってことですか…ふ〜ん」いう感じに。
正直「今時の若者のそういう感じの描き方は、もうお腹いっぱい」ぐらいのことまで思っていた。
けれど、中盤の銭湯での伊藤蒼とのやり取りや、その後の彼女の超絶長台詞辺りから、やられてしまった。
「片思い」の持っている行き場のないやるせなさを、全身で体現した伊藤蒼がとにかく素晴らしい。決してスマートとは言いがたいちょっと強引な展開に関わる伏線も、スルッと自然に入れ込む演技で、その結果が他の演者によって、物語の後半で何倍にもなって返ってくるのだから、もう素直にお手上げするしかない。
ただこの物語は、恋愛映画というより、身近な人の「死」と、残された者の「受け止め切れなさ」にも強くスポットが当たっていて、「どう人と関係を結んでいくか」や、「自分がどう悔いなく生きるか」が主たるテーマだと思う。
そして、そこに、大九監督の「怒り」が加味されたことで、より味わいが深くなったように自分には思えた。
象徴的だったのは、関大初の女子学生北村兼子の展示と、小西が限界までボリュームを上げようとして消したテレビや、喫茶店のマスターが聞くラジオから流れてくるパレスチナ情勢。
一見、どちらのエピソードもこの映画とは直接関係無さそうだが、鑑賞後に自分が思ったのは、父親の病気も、咲の交通事故も、「理不尽さ」という点では地続きで、「その理不尽さというのは、あなたにとって、どこまでが関係あるラインですか」と、「その理不尽さに、あなたはどう向き合うのですか」ということが、この二つのエピソードにより問われている気がした。
だから、「怒り」という言い方をしたが、どちらかと言うと、「社会や他者に対しての怒り」より、状況に麻痺して鈍感になっていく自分自身への戒めという方が適切かもしれない。
スピッツの楽曲の使い方から、エンドロールまでの流れもお見事。いい映画だった。
【”初恋クレイジー。そして”さちせ”と”このき。”今作は関西大の大切な人に想いを上手く伝えられない男女三人の恋物語であり、伊藤蒼、河合優実、荻原利久の長台詞シーンの物凄い演技にやられた作品である。】
■関西大に通う小西(荻原利久)は、唯一の友人山根(黒崎煌代)とのみ過ごし、あとはなるべく人目を避ける様に学校生活を送っている。
アルバイトは、銭湯の掃除で仲間のさっちゃん(伊藤蒼)と業務をこなす。この時は明るいさっちゃんのお陰で、小西も楽しそうである。
そんなある日、講義で見かけた桜田(河合優実)に心惹かれて、勇気を出して声を掛けると思いがけず、彼女とは話が合って、一緒に古い喫茶店(マスターが、ナント安西肇さんである。ムッチャ似合っている。)に行ったりするようになるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・もうね、この作品は伊藤蒼さん、河合優実さん、荻原利久さんの長台詞3シーンの演技に尽きると思ったね。
衝撃だったからね。それまで踏ん反り返って観ていたが、シャキッと背筋を伸ばしたからね。
・さっちゃんを演じた伊藤蒼さんが、小西の桜田に対する想いを知った時の、銭湯の風呂に俯せで飛び込むシーンからの、三差路の壁を背にして涙を流しながら小西に対し、自分の想いを告げるシーンは、長台詞も演技も物凄かった。ホント、あの鬼気迫る伊藤蒼さんの演技の凄さにはビックリした。
・約束の学校の正門に現れない桜田に振られたと思い込んだ小西が銭湯にアルバイトに行った時に、店主(古田新太)から怒号の如く告げられたさっちゃんの死。へたり込む小西。自殺してしまったのかと思ったら違ったけれども、店主と共に向かったさっちゃんの家で出迎えた桜田の姿に又ビックリ。さっちゃんが泣きながら言っていた”アタシの名前なんて、興味ないんでしょ!知らないんでしょ!”と言っていた事がこのシーンで、フラッシュバックの様に蘇るのである。
・さっちゃんの遺灰の前での桜田を演じた河合優実さんの、長台詞シーンもマア凄かった。病気で死んだ父が、さっちゃんに残した手紙を小西が頼まれて読むシーンで、”辛すぎる!”と言いながら、畳に大の字になり顔にハンカチを乗せて父の手紙の文章を聞く姿と、妹のさっちゃんが亡くなった連絡が母から入ってからの出来事を、一気呵成に語る姿。
・そして、小西を演じた荻原利久さんが、スピッツの”初恋クレイジー”が最大ボリュームで流れる中で、自分のさっちゃんの気持ちに気付かなかった愚かさと、それでも桜田に対する想いを告げるシーンも、凄かったな。
■今作では、大九明子監督らしい斬新な演出の数々も効いている。例えば、さっちゃんが風呂に俯せで突っ込んだシーンで、水中で亡き父(浅香航大)がギターを弾いているシーンや、同じく桜田の独白のシーンで描かれる亡き父と、幼き桜田とさっちゃんが戯れるシーン。
<今作は、関西大に通う男女三人の大切な人に想いを上手く伝えられない若者達の恋物語であり、伊藤蒼さん、河合優実さん、荻原利久さんの物凄い長台詞シーンの演技にヤラレタ作品なのである。
重ねて書くが、伊藤蒼さん、河合優実さん、荻原利久さん、そして大九明子監督には、参りましたの作品なのである。>
俺は今日の空が一番好き、と言ってやろう!
悩んだのは河合優実さん演じる桜田花さんが萩原利久さん演じる小西徹君と早朝の雰囲気の良いけど変なメニューばかりの喫茶店に行って、午後にもう一度行こうと言っていたのに姿を消して、1ヶ月以上現れることがなくなる。
そして小西君が花さんの姿を探しつつも普通に大学生活を繰り返し、フラれたと思い傷心している間に、花さんが誰かにキモい男に付きまとわれてますと言う会話をバイト仲間か店員さんとしているシーンが挿入されるのを見て、あぁ1人が好きな女性に勝手に考え方が似ていると思い込み好きな気持ちが膨らみ過ぎてやり過ぎてしまったと映画が終わるまで思ってました。
なのに咲さんが亡くなって線香を上げに行くとそこに姉妹だったことを知らなかった花さんがいて…。
映画観終わってから暫くして分かりました。小西君が花さんが会えないのは自分を好きでないのに付きまとわれていると勝手にしていた妄想。花さんが大学やバイト先から消えていたのは妹が交通事故で死んだから傷心で家にとじこもっていたからで小西君のことが好きでないからじゃなかったんだと。
ちょっとしたことだけど妄想シーンならもっと現実と区別した描き方して欲しかった。小西君が頭の中で妄想していたとしてしっかり分かるように。おかげで後半はフラれた男と無言で消えて逃げた女が何しているのかと、最後まで勘違いしていましたのが勿体なかった。
良かったのは伊東蒼さん演じる咲ちゃんのずっと小西君のことが好きと分かる会話と仕草。そして相手が姉だと知らないで(知っていたかも?)好きな人と仲良くなれて小西君が幸せになれるようにと身を引く告白シーンの長セリフ(まるで交通事故が身を引く告白をした余韻で疲れて出会ってしまったのでないかと思わせるくらい長くて渾身のセリフ)。
正に大学時代の俺がいた
ルックスは違えど、傘はさして無いけど、大学時代の俺がいた。
広大なキャンパスや周りに馴染めず、坂の両側の華やかなカフェには縁が無く、他人には鈍感な割には自分には繊細で、珍しく好意を持ってくれる他人には甘えて傷つけてしまう。
そしてまた孤独感だけを味わいながら坂道を登る。
芸達者な俳優さんと手練手腕な監督と脚本が上手くブレンドされた良作。
後味はかなりビターだけど、俺のような青春を味わった方には郷愁を。
共感を感じる若い人には、それでも明日に向かって少しでも前を向く勇気を。
しわフェチという新ジャンル爆誕!?
前半1時間は面白くない。それ以降面白くなってくる。「シリアスなギャグ色」が強くなってくる感じ。
バイト仲間女のクソ長い告白でフラグ臭がぷんぷん。そして・・・来たか。安易に殺しちゃう展開!!
そして遺影の前で主人公、性癖告白!!ギャグだろこれ!!!!
最後に姉がビンタして「この変態!!」というオチだったらもっと評価上がったかも。
3人の演技が素敵でした!
出演者目当てで鑑賞しました!
思い描いていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送る小西。
学内唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんとは、他愛もないことでふざけあう日々。
ある日の授業終わり、お団子頭の桜田の凛々しい姿に目を奪われた。
思い切って声をかけると、拍子抜けするほど偶然が重なり急速に意気投合する。
会話が尽きない中、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が胸に刺さる。
その言葉は、奇しくも、半年前に亡くなった大好きな祖母の言葉と同じで、桜田と出会えた喜びにひとり震える。
ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が二人を襲うー。
河合優実さんの演技が好きで観に行きました!笑
でも他の方の演技がよかったですね〜
萩原利久と河合優実さんと伊東蒼さんの3人の感情表現が素敵でした!
なんか気持ちがわかる感情がたくさんありましたね…
特に伊東蒼さんの長い台詞を聞いてて胸がギュッとなりました…
山根との喧嘩のシーンはそれは八つ当たりって思っちゃいました笑
1ヶ月半ぐらいかけて気持ち整理して謝ったのでよかったですけどね…笑
でもあの告白の次の日にまさかさっちゃんが亡くなってて桜田さんが姉とはびっくり!
最後は気持ち伝えられてよかったと思うけど遺影の前でいいのか?って思っちゃいました笑
あと映画を観て思ったのが青春してる!笑
ちょっと羨ましいですね〜
毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好きって思いたいという言葉が桜田と一緒で心に響きましたね
そういうふうに思える毎日を過ごしていきたいですね☺️
個人的に好きな映画でした!
でも人によっては微妙と思うかも…
いい映画をありがとうございました😊
かなり良い
繊細で、人付き合いが苦手な大学生。恋をすると街の色が違って見えて、いつも聴いている音が違うふうに聞こえる。繊細さんならではの感情を、俳優陣が本当に素晴らしく演じられていました。
たしかに台詞は長いけれども、繊細さんによくある口数の多さ。河合優実と伊藤蒼が本当に上手すぎる。長台詞なのにまわりくどくなく、逆にこの抒情的な台詞がスッと心に入ってくる。表情と話し方が素晴らしかったです。
萩原利久の暗さというか…周りに馴染めない(馴染まない)大学生感がリアル。
最近観た邦画の中でダントツ好きな映画になりました。
原作存じ上げずでしたが福徳さんがこんな素敵な話を書かれていたなんて。
もう一度観たいです。
ひとつだけ。河合優実が彼の悪口をつらつらと言っていたのは彼の妄想だったと分かった瞬間、ホッと一安心しました笑
好きなとこも苦手なとこも
萩原利久くん目当てで見ました!
おそらくクセ強な原作とクセ強な監督のコラボだったので好き嫌いのある作品だと思います。
それなりに好きな作品だと思えたのは監督の力かもなって思いました。全部言う感じがあんまり好きじゃないので、いちいち全部言うセリフの多さはしんどかった。
でも、監督が端折るとこは大胆に端折りまくってくれるおかげで楽しめました。
それに全部言うことに対するダルさをさっちゃんの告白シーンと、ちょっとダルいなって思ってそうな小西が回収してくれてて、あれは本当に良かった。やっぱりあのシーンが一番好きです。(最後に小西も長々と一方的な告白してて、お前もかい!!ってなりましたが)
ただ、後半の展開は納得はするし辻褄も合ってるけど邪魔な感じはした。そう言うの入れられるとなんかブレる。こんな言いたいこと全部言いたい系の作品なら、もっと何も起きない話で良かったと思う。
でも、桜田さんの妹を亡くした時の気持ちはセリフ中では一番刺さりました。それでも別の展開で入れて欲しかったかな。
最後の小西のセリフも、半分爆音で聞こえないくらいの演出にしちゃっていいのでは監督!!って思ったけど、流石に原作のある話だし、セリフカットはできなかったのかな……
他の人の感想見てて、そっか、私は片想いしたことないから刺さるとか痛いとかは感じなかったのかなって思いました。片想いって本当エゴでしかないな。
とりあえず主演ファンとしてはもう一回見たい!!😂
河合優実・伊東蒼・萩原利久の独白シーンが圧巻
前半と後半で全く色合いの違う作品になっている。
ポスタービジュアルだけだと完全にミスリードさせられ、
よもやこんなにヘビーな作品だとは思いもよらなかった。
前半は、やさぐれていない河合優実による花の演技が秀逸で、
完全にラブコメ作品なんだなと誤認させられた。
こういう河合優実は近年見たことがなく、超新鮮だった。
前半が幸せなラブコメモードだったのが、
伊東蒼演じるさっちゃん(咲)による独白シーンから雰囲気が一転し、ヘビーモードへ。
萩原利久演じる小西の鈍さに、私自身苛立ちを覚えるものの、
好きな人(ここでは花)がいたら、さっちゃんに興味を持てないのもわかるしリアル。
スピッツの「初恋クレージー」をさっちゃんが勧めても聴かない(憶えてすらいない)が
TV の音量を最大にしてみて・・という花のリクエストには応えようとする
その扱いの差が実にリアル。
小西の妄想から桜田花の悪態(バイト先で小西をディスりまくる)が、
なるほど、これができるのは河合優実しかいないなと感じたので、
この配役には納得しかない。実にぎょっとしたシーン。
そして花の実家での独白シーン&小西の独白シーン(初恋クレージーに被せながらなので
花には聞こえていないようだ)が圧巻だった。
まさかさっちゃんが亡くなるとは思ってもみなかったし、
花とさっちゃん(咲)が姉妹だとは想像すらしていなかったので、
見事にやられた!という気持ちになり、実に余韻がたなびく作品になっていると思った。
黒崎煌代演じる山根、古田新太演じる佐々木も良い味を出していて、
作品の深みを出すことに貢献していた。
主人公小西には全く共感できないが、俳優陣の演技は本当に素晴らしかった。
パンフレットには3人の独白セリフが掲載されていてうれしかった。
全70件中、41~60件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。