今日の空が一番好き、とまだ言えない僕はのレビュー・感想・評価
全168件中、1~20件目を表示
ジャルジャルのコントと同じだよね…
ジャルジャルのコントと基本的に同じ構造になっている。
早とちり、思いこみ、優しくて、繊細で、ちょっとめんどくさくて、ちょっと臆病、ちょっとずれてる、そんな人びとが織りなす笑いがジャルジャルのコント。
やっぱり、自分の目と耳で、ちゃんと確認しなきゃダメだよね。
花が小西を馬鹿にしたように言う場面は、ただの小西の想像に過ぎないよね。
肝心なところを、憶測や想像で埋めてしまうから、今回のような悲劇?いやいや喜劇になってしまうのだよ。
さっちゃんも、花も、小西も、堰をきったようにしゃべるしゃべる。超長台詞。くどくさえ感じてしまったし、違和感がどうしても拭えなかった。
貯めにためたものを一気に吐き出すというのは、あまりよくないとおもうのだよね。
でも、よくないことだから、コントとしても、シリアスな作品としても面白いのだけどね。
なんか、引っかかるのだよね。すっきりしないというか。大丈夫じゃないよねあの二人。
今の時代と少々の未来を担う3人
物語自体は有り触れたものである。既視感たっぷりで辟易しそうな大学生の話だ。長いタイトルの創作物って大抵そうなんだよなという、ネガティブな印象は抱いていた。
が、「マドリ」以降、作品を重ねるごとに確実に自らの世界を広げてきた大九明子、ほんの数年前まで誰も知らなかったであろう存在なのに、当代では唯一無二の存在感を放つ河合優実。そして疑いなく「空白」「さがす」を経て本作で次代を担うトップランナーに躍り出た伊東蒼。この3人が集う映画である。物語自体が凡庸でも、映画としてはハズレであるわけがない。
見終わった途端、「う~~ん!」と唸らされた。期待値を超える見事な出来栄えだった。ストーリーとしてまたまた結局〇んでしまう伊東蒼と激昂し嘆く古田新太という、どこかで見たような(笑)構図もあったのだが、それはご愛嬌としよう。特に中盤の伊東蒼の一人語りのシーンは圧巻の極みであり、近代の日本映画史に残る名演技ではないだろうか。ちょっと褒める言葉が浮かばない。ごめんなさいをしたい。
現在のところ今年の日本映画トップクラスの感触を得ている。伊東蒼は今年の助演女優として高い評価を得る。それぐらいはわかる。彼女と、彼女を含めた3人はホンモノだ。
わかる人にはわかる世界
「博多弁、大阪弁入り混じって見所」
君は突然段ボールを知っているか
今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」松岡茉優、のんと組んで傑作を残してきた大九明子監督が河合優実と組むとなったら見逃せないよねと無理して映画館に駆け込む。
”バカなヤングはとってもアクティブ それを横目で舌打ちひとつ by 電気グルーヴ「N.O.」”な生きづらい人たちの悪戦苦闘と独白という今までの大九作品のスタイルに加えて命と喪失というテーマが加わるヘビーで強烈な傑作でした。
そして、「さがす」で凄さを知っているつもりでしたが、ごめん、伊藤蒼を舐めてました。あの告白シーンはもちろん、銭湯での切ないシーンも素晴らしかったです。
あと、明らかにイスラエルの蛮行への抗議だと分かる「STOP GENOCIDE」のデモが登場します。そのデモに登場人物があるリアクションをするんだけど、そこに大九監督の立ち位置が示されていて嬉しかったな。
もうひとつだけ触れると、この映画は河合優実と突然段ボールの両方好きな方は必見です!
この映画に出会えてよかった
うーん
生死の物語
小西がさっちゃんの告白に全く心が動かなかったのは、花への恋心が宇宙大になってたから仕方がないことである。
さっちゃんから見れば、小西は冷酷な男に見えるが、小西から見れば自然な態度である。
小西は冷酷か、自然体か、コインの裏表である。
私は、青春に小西を体験しているからそう言える。
全体のメッセージとして、生の尊さ、死の辛さ、悲しさをこれでもかと何度も投げかけられていた。生きるとは、なんぞや、死とはなんぞや、そのことを諦観できていれば、生死に振り回されることはないのである。喜怒哀楽に振り回されることはない。常に喜であり楽である人生でしかないとなる。
俳優さん達が、生死の物語として覚悟して取り組まれたら、この映画は違った印象になったのではと思います。
もう一度、観たいた思っています。
72歳。
河合優実さんがよかった!
これまでは「愛なのに」の河合優実さんが一番好きでしたが、それに並ぶか上をいったかも。大阪人が聞いてもグッとくる大阪弁のセリフが何か所もありました。(彼女は東京の人ですよね)
大九明子監督の脚本や絵作りも、嫌に感じるところがなく、2時間余りすんなりと楽しめた邦画でした。でも、なんといっても河合優実さんの役の雰囲気を見事に表現する力量に感心しきりでした。役柄に合った人物像を勉強したり、演じ方の研究もされているのでしょうけど、やっぱり彼女の才能なんでしょうね。「友達がいなくてひとりで学食でそばを食べている関西大学の女子大生」を演じさせて彼女の右に出る者はいないと思いました。
なかなか時間が合わずに見逃してしまうかなと思っていた映画でしたが、ちょっと無理して映画館に観に行って、本当に良かったです。
全部だめとは言わないまでも
途中から少し良くなったが、全体を通しては「何を見せたいの?
何を感じてほしいの?」というのが分からなくて困惑した。
自分の理解力不足が原因かもしれないし感性が鈍いのかもしれない。
とにかく自分には合わない映画と感じてしまった。
ちなみに大九明子監督の「勝手にふるえてろ」(2017年製作)と
「私をくいとめて」(2020年製作)は鑑賞済み(レビューなし)。
それぞれ松岡茉優と のん の役者としての魅力がいっぱい詰まった
作品で好きだった。
上記2作品に比べて主人公に魅力を感じなかった。役者の魅力以前に
キャラクター設定として。陰キャで感情表現が乏しくて何を考えて
いるのか伝わってこなかった。そんな彼を主人公にした物語が
面白いはずもなく。
この場面ちょっといいね。と思えたのは違う人物が話している場面
だったりして。伊東蒼・河合優実・古田新太が特に印象的。
で、この作品で不満だったのが上に挙げた良い場面は「会話のキャッチ
ボール」ではなくて登場人物が「一方通行」でずっと話していること。
長い台詞を覚えて演じる役者さんには敬意を表するが、原作にある内容を
生身の人間にただ語らせているだけという印象しか残らなかった。
違う映画の例を出すと、「花まんま」は同じ関西が舞台でもこんなに印象が
違うのかと思えるほど関西弁での「会話のキャッチボール」が面白かった。
キャラとキャラのぶつかり合い、掛け合いが観ていて楽しかった。
決して萩原利久が悪いのではなく、この物語自体が主人公への共感を
妨げている気がした。
もしかしたら原作の小説は読んで素晴らしい内容なのかもしれないが、
映画化に向いていたかどうかは疑問。映画的な面白さが足りないと感じた。
ベタで悠長→急展開後に見入る→最後は・・・
原作があるそうですが未読です。
前半から2/3程度まではベタで悠長で眠くなるような映画でしたが、皆さんのレビューで書いてあるとおり、急展開後はこれからどうなるのだろと見入ってしまいました。振り返ってみると前半のベタな流れの中の設定や台詞の中に、急展開後に明らかになる要素が多く散りばめられており、なるほど、こう繋がっていたのだと明らかになります。TVやモニター、スマホではなく、映画館で見る価値があります。
しかし、最後の数分がまたベタ、せっかく盛り上げたのに、一気に潰してしまった感があります。
また「山根君」はまったく不要、「小西君」はあくまで「一人ぼっち」であった方が良い(原作はどうなっているのか知りませんけど)
これが減点
心理描写ストーリー
演技は素晴らしいが、こじれた話が辛い
(何か忘れている。思い出せない。
先週はゲイの映画ばかり観ていたような気がする。
ダニエル・クレイグにすっかり心を奪われて週末を過ごしたような気がする。
ようやく、何を忘れていたのか思い出そうとした。
そうだ。
萩原利久さん河合優実さん主演の新作映画を観忘れていた。やっと思い出せた。
ただ不安もある。監督は大九明子さん。
この監督さんの作品はこじらせキャラばかりで耐え難い。
『私をくいとめて』は開始15分でギブアップした悲しい記憶が今でもある。
僕がギブアップするのは、かなり、重症級の救えない作品である。)
やはり、こじらせ噺である。
ただ萩原利久さん河合優実さんは魅力的。
伊東蒼さんも(昔から光っていたが)やはり凄い。
役者さんでなんとか観られるが、会話内容(脚本)は共感も面白味もない。
まどろっこしくてネジれていて、それって疲れませんか?
と、ウンザリして観ていた。
(すみません、僕が正反対の性格だからだと思います。
好きも幸せも、毎日当たり前のように言う僕には、
この映画の主人公たちのこだわりが不思議でしかない。
単純にZ世代の描写ではないでしょう。原作者はZ世代ではないだろうから。
あれ?ジャルジャルさんは、ゆとり世代?
山根君、いつもどこにでもいてほしい大切な友だちに感謝しかないです。)
エピローグの萩原利久さんの表情、いい、痺れる。
伊東蒼さんの告白は引きの画で捉えるが、その表情までも伝わる演技で集中させられた。
河合優実さんは、やっぱり、素敵な女優さんで、
これからも新作を楽しみにしています。
生々しい・・・
人の傷つき方、人の傷つけられ方が妙に生々しく感じる映画だった。
恋愛ほど熾烈な戦いはこの世には存在しないんだなと昔を思い返してみたりした。
だけど、ヘッドホンして音楽を聴きながら歩くのは止めよう、危険だ。
また、花ちゃんと喫茶店のお姉さんとの会話に京都人ぽさあるあるを感じて、おー怖っ。
思い起こせば、大学生活はたった4年間しかないんだけど、妙に時間がゆっくり流れていた気する。空を見上げたり、ぼーっとしてみたり、日々に追われることのない大らかさがあったなと感じる。鎖に繋がれないさくらのような自由さだけはあったように思う。きっと社会に縛られない、他人に忖度しない、組織に威圧されない存在が心地良いんじゃないでしょうか。
そんなノスタルジックさにも浸れるような佳作です。
映画史に残すべき 演技作品
さわやか青春恋愛もの だと思い、映画を観に行きました。
原作未読ですが、後日 読みたいとも思うくらいの 素晴らしい高脚本でした。<脚本賞>
美男美女でない登場人物像は、ある意味リアリティはあります。
主演・助演の3人に、それぞれ長セリフが有るのが、この映画の特徴だが、その中でも
伊東蒼さんの"永セリフシーン"は、圧巻の演技力でした!
このシーンを観る為だけでも、この映画を観る価値は 充分あります。<助演賞><演出賞>
残念なのは、流石に とても長いシーンですので、途中別カットが入ってしまうのだが。。。
撮影は、固定カメラ1台で、永遠とクドイ位の永いカットとした撮影をしていてくれれば、この映画は、「独裁者(チャップリン)」と肩を並べる程の 映画史に"唯一無二として残る 金字塔"になれた資質があったのが、唯一の残念な点でした。
他の映画を観る時間があるなら、この映画をもう1度みたいと思いまうくらいに素晴らしい映画です。
全168件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。