今日の空が一番好き、とまだ言えない僕はのレビュー・感想・評価
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素敵な映画だった。
伊藤蒼さんの演技が特に印象に残った。
伊藤蒼さんといえば、今まで「湯を沸かすほどの熱い愛」「宙わたる教室」「新宿野戦病院」などで演技を見てきたが、今回は大学生役として順調に、というか予想を越えて、成長した素晴らしい演技を見せてもらった。
もちろん、萩原利久くん、河合優実さん、黒崎煌代くん、古田新太さん、浅香航大さん、安斎肇さんらも素晴らしかった。
原作の福徳秀介さんが、自分が高校生の時にお父さんを交通事故で亡くしており、またスピッツの根っからのファンだというエピソードも、作品に深みを与えていたように思う。
⭐︎4.3 / 5.0
セレンディピティ
セレンディピティー
ただの最高純度のラブストーリーではない傑作‼️
すごい映画を観てしまった。いや、もはや3人の若者の人生を垣間見てしまった感覚だ。
一度目に観た時の衝撃が忘れられない。主演の萩原利久、河合優実、伊藤蒼、黒崎煌代。若い俳優陣の演技力の高さに震えが起こる。本当に素晴らしい。涙が止まらなかった。
大九監督、原作の福徳秀介さんに感服だ。物語、映像、音、ロールのないエンドロール。全てに衝撃を受けた。
1人1人のキャラクターが生きていて、リアルな学生の日常の喜びと幸せと、痛みのある時間が心に刺さる。大学生ってこうだった…自分の過ぎ去った時間を急激に巻き戻された感覚で、嬉しくも懐かしくも恥ずかしくもあり、こんなに心を揺さぶられた映画は初めてだった。
恋愛って痛いんだった。色々な意味でそう感じた。だからこそ尊くて愛おしいんだ。
伊藤蒼さん演じるさっちゃんと、河合優実さん演じる桜田さんに感動する方が多いみたいだが、もちろん私もその1人ではあるが、改めて伝えたい。この映画、何度も何度も観るたびに、萩原利久の凄さに1番衝撃を受ける。主演たる理由がわかる。小西の弱さ、残酷さ、もどかしさ、少しトリッキーな難しいキャラクターを、萩原利久が緻密にコントロールしながら演じている。ただの嫌なキャラで終わらないのは、彼の表情が瞳が間の取り方が仕草がセリフが、上手いテクニックにより、ただただ一生懸命に生きている小西をリアルに体現されていることに気づく。
あの2人の女優の大きなアクションを『受ける』芝居ができるのは萩原利久だからなんだと、改めて気づく。さすが子役から経験を積んできただけある。彼のこれからの演技が楽しみで仕方がない。
映画序盤のかわいらしい時間と後半の衝撃な時間。1本の映画でこんなに感情を揺さぶられるなんて。しかも何度も何度も観たくなるなんて。確実に自分の人生に影響を与えたひとつの映画となった。たくさんの人に観ていただきたい、勧めたい。そして世界中に大きく広がっていって欲しい。大傑作に出会えて私はとびきりのさちせだ。ありがとう。
時々目が点になる
最近観た中では、心が震える作品でした。
演出に関しては、好みが分かれるかもしれません。
でも、人ってみんな癖がある。
だからこそ、惹かれるんだと思います。
「人はどうしたら恋に落ちるのか」そんなことを考えながら観ていたら、まさに予想通りの展開で。
それでも、恋に落ちた人の目って本当にキラキラしていて、見ていて眩しい。
だから、さっちゃんは暗闇の中でも輝いて見えたんだと思います。
一方で、徹の眼差しにはどこか冷たさがあって、
同じ暗闇にいながらも、他人を見ているような残酷さを感じました。
偶然と共感は、人に安らぎを与えるもの。
だから一緒にいたくなる。
けれど、それが叶わないとわかった瞬間、
どうしてこんなにも悲しいのか——
自分でも不思議なくらい、心が動いていました。
そんな気分を味わえる、静かで強い余韻のある作品でした。
久々にハマった映画です。
幸(さち)せ、好(この)き
大学生の小西徹は、思い描いていたキャンパスライフとはほど遠い、
冴えない毎日を送っていた。
そんなある日、お団子頭の女子大生・桜田花の凛々しい姿に
目を奪われた小西は、思い切って彼女に声をかける。
いろいろな偶然も重なり、またたく間に意気投合する2人。
会話が尽きないなか、
「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好きって思いたい」
と桜田が何気なく口にした言葉が、小西の胸を刺す。
その言葉は、小西が大好きだった、いまは亡き祖母の言葉と同じだった。
桜田と出会えたことに喜ぶ小西だったが、そんな矢先にある出来事が2人を襲う。
といったあらすじ。
前半は大学生の恋愛、ラブコメなのか、と普通に鑑賞。
なんかなつかしいというか、うらやましいというか笑
桜田花を演じる河合優実さんのノーマルな姿、初めて見たかも笑
他の作品ではやさぐれて、心が痛い役柄が多かったから笑
ところが、後半は一気に急展開、重い雰囲気になり、どよーん。。。
萩原利久さん演じる主人公の小西が関わったもう一人の女性、
さっちゃんが居なくなったかと思いきや、まさか。。。
そして、弔問のためさっちゃんの家に伺うと、家にいたのはまさか。。。
まさかが二つも重なった。
どの役者さんも演技ももちろんだけど、長台詞がすごかった。
幸せは「幸(さち)せ」、好きは「好(この)き」、
そして「今日の空が一番好き、とまだ言えない」
なかなかストレートに表現はできないものですね笑
「初恋クレイジー」というスピッツの曲、知らなかったので調べた。
ホントにあった、1996年でした。
嫁がスピッツ好きなので、CDを持っているかと思い、探したが、
見当たらなかった笑
まあ、音楽CDをかける機器は家にないけどな笑
そして・・・テレビの音量を最大にする勇気は私にはない!笑
スピッツ好きな人は多分好き🐶
恋愛は迂闊に人を傷つける
本作はタイトルからして私の苦手な恋愛系の作品だと思って見るのを躊躇っていたのですが、You tubeなどでジワジワと専門家筋の高評価が目に入り気になって、やっと見てきました。
お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介が2020年に発表した恋愛小説を、大九明子が監督し主演は萩原利久、河合優実、伊東蒼と言った今が旬の癖のある役者も揃えていて、どんな作品なのか全く予想できませんでした。
で、見終わって「あぁ~、また何も言えない系(ネタバレ注意)の作品なのか」と、もう感想は月末の短評で軽くまとめようかと思ったのですが、色々と思うところがあったのでネタバレなしでの、物語とは関係のない部分で思いついたことを喋って行きたいと思います。
上記したように本作はお笑い芸人“福徳秀介”の書いた小説が原作と言うところから、どんな映画なのか全く想像が出来なかったのですが、最近同じお笑い芸人の“バカリズム”脚本のテレビドラマを見て凄く面白かったのと、ほんの少し共通点があるように感じました。
恐らくメインの物語とは外れた部分での台詞のやり取りの面白さだと思うのですが、従来の映画監督や脚本家とはまるで違う「ああ、お笑い芸人の人達ってこういう台詞の会話が思いつけるのか」という部分にけっこう惹き込まれていました。
前にYou tubeで岡田斗司夫氏が、感想を書けないという人に対しての相談で、小説や映画の解釈に於いて大きく二通りのタイプがいて理論的に解釈をする人と気持ち的に解釈をする人がいて、おおまか理論的な人は気持ち的な部分が分からなくて、気持ち優先の人は論理的な部分(物語構造やテーマやバランス)が分からない人が多い。
なのでお互いを“論理の壁”“気持ちの壁”(バカの壁)と呼んで理解し合えないという感じの話をしていたのを思い出し、私自身、頭では両方のバランスが大事だと理解していても、上記で「恋愛映画が苦手」と言ってること自体、論理側の人間だと告白している様なものだと感じてしまいました。
なので本作の台詞を聞きながら、お笑いという職業自体がこういう気持ち側に寄り添う感覚が無いと出来ない仕事なんだということに改めて気付かされましたね。
話がちょっと脱線しますが、You tubeを見ていて、最近デビューしたばかりの日本のガールズグループ『HANA』という人達の曲がどうやら大ヒットしているようで、世界中で注目を集めている様なのです。
このグループは“ちゃんみな”という人気女性ラッパーがプロデューサーを務めて出来たグループであるらしく、1年くらいかけてのオーディション番組「No No Girls」プロジェクトの合格者により結成されて、今更ながらこの番組をYou tubeでボチボチと見ています。
本来、こういう番組は感情移入し過ぎるので見ない様にしているのです。出ている女の子たちが孫の様に感じて必ず落ちる人がいるので辛すぎますから(苦笑)
で、この番組に引き込まれるのはまず、応募者よりもプロデューサーのちゃんみなの個性に寄るものの方が大きいですね。彼女調べたらまだ27歳とのことで、それであの指導の出来ることの凄さの方にまず驚かされました。
話を戻しますが私はラップ音楽はダンスを習っているので聞き流してはいても、詳しくは全く理解していません。で、この番組を見ながらラップの歌詞などを見ていると、まさに上記した“気持ち”のぶつけ合いなんですよね。で、本作の台詞を聞きながら、ある意味これもラップなのかも知れないという風に思えたのです。
「No No Girls」の企画って、今まで自分に対してでも社会に対してでもNOを感じ続けていた人達を集めたオーディションであり、自分の抱えたコンプレックスと夢のぶつけ合いであり、これってまさに(私の苦手な)“恋愛”と、非常に共通点が多いのに気付いてしまいました。これって必然的に誰か傷つく人が必ず出てしまうのですよね。それに私達は涙してしまうのです。
多分私はそういう部分から距離を置く(逃げる)タイプだから、恋愛映画が苦手で通してきたのだと気付かされましたよ。
しかし、本作のさっちゃんの長台詞は、まさに心からの絞り声であり、ラップだった様に思えた。
ポスタービジュに騙されますね、良かった!
この映画が一番好き、とまだ言えない僕は
ジャルジャルの福徳君の原作小説の映画化だそうだ。ジャルジャルのコントは一つしか見てないが面白かったのは憶えている。でもこの映画は見る人によって評価分かれそう。
若いころはみんな自意識過剰で人からの自分の評価が気になって仕方ない。大学デビューに失敗した徹は周りに溶け込むこともできず、くすぶったキャンパスライフを送っていて友達と呼べる人間は変わり者の山根のみ。
キャンパス内で居場所のない徹は山根を誘い誰も来ない屋上庭園で昼飯をぱくつく。友達のいない高校生が教室じゃなくてひとり屋上で昼飯食べるように。
自意識過剰な徹は紫外線ではなく人からの視線を避けるかのようにキャンパス内では常に日傘をさし続けた。しかしそれは逆に目立つ行為でもある。むしろ視線を避けてるというよりかは自分のことを注目してほしかったのかも。
誰からも関心を持たれないから誰か僕のこと見てよ、みたいな感じで。それは山根のド派手なファッションやきつい方言同様、徹の必死の自己アピールだったのかもね。花と出会って注目される必要なくなってからは日傘ささなくなったし。
若いころはとにかく人からどう見られてるかが気になってしょうがない。でも実際は誰も自分のことなんか見てないんだよね。みんな徹と同じく自分のことで頭が一杯、他人のことなんか気にも留めない。
ラジオから流れる中東情勢や、構内の反戦デモなんかもみんなさほど関心がない。
徹も自分のことばかりで余裕がないからバイト仲間の咲の自分への好意にも気づけない。特に花との出会いで有頂天な時だから尚更だ。
自分が繊細な人間だなんていいながら咲の気持ちには全然気づけない。所詮は徹も自分を代返に使う同級生たちと変わらない。咲を都合のいいバイト仲間としか思ってないんだよね。
咲の告白を聞かされてもただただ困惑するしかなくて彼女を思いやる言葉の一つもかけられない。
徹から何の言葉もかけてもらえないからか、咲の独白は間をもたせようとやたらと長々続いて聞いててちょっと引いてしまうくらい。ここはあえて監督はこのように演出したんだろうか。
勝手に片思いして勝手に失恋して、そんな心の内を恋愛対象でもない子から長々と聞かされても、みたいな迷惑そうに感じてるそんな徹の残酷な心理を表現するためにあえてそうしたのかも。
このシーンの伊東さんの演技がいいという人多いけど、見ていて私も引いてしまったから監督はあえてウザく演技させたのかと。
思えば寒い演出が目立つ作品ではある。やたらと変なタイミングでスローモーション入れたり、なんでこのタイミングでと首をかしげるシーンが目立つ。
前半の徹の言動に寒いのが多いのは有頂天になっている徹の若さを表現してるのでまだ許せる。花と仲良くなれて突然叫び声をあげるとことかはやはり寒いけどね。終盤の犬の真似はドン引きしたな。
監督の作品は「私をくいとめて」しか見ていないがあれは普通に面白かったんだけど、本作はやたらと奇をてらいすぎじゃないかな。すべて空回りしてるような気がする。
ドアを引くではなく押すとか、もぐもぐ咀嚼音などを台詞で言わせたりとか、なんか奇抜なことしたかったのかな。
ほんと見る人によって評価が分かれる作品だとは思う。私は個人的にイマイチだった。正直中盤までは駄作だと思って見てた。中盤以降の展開がなければほんと見てられないくらい。あれでなんとか持ち直してくれた。
よかったシーンは古田新太が咲の焼香に訪れた時に叫んだその声にかぶせるように花が「最悪!」と吐き捨てたシーン。あれは本作で白眉だったな。河合優美がやはり本作でもよかった。
自分のことしか考えられない自意識過剰な主人公が苦い経験をしてほんの少しだけ成長してあらためて恋愛に一歩踏み出していく。そんな普通の恋愛もの。
ちなみに伊東さんは古田新太と共演すると必ず交通事故で死ぬんだね。
ポスターだけ見るとほのぼのとした青春映画かと思いきや胸が苦しくなる...
お団子ヘアは傘とヘッドホンと同列だった
ほんとう、あんなお団子ヘアは陽キャとまで行かなくとも親友は居そうだし(本人の思惑通り)
このポスターから爽やか大学生の恋愛ものかな?と見てみたら!始まりは爽やかそのものだったが…こんなことになっちゃって!
さっちゃんの言葉が身に沁みる
好きな人と仲良くなりすぎちゃダメだよって言う…
片思いのうちに友達になっちゃダメ 私が事例!長い吐露、もう涙なくして聞けない。
映画の最後の方で、この場面の表情アップが見えてまたもっと泣ける。こんな表情だったのねとわかり…
僕はもうあなたに感情を伝えつづけるだけの人生で良いんだよ、ってそういう気持ちすごいわかる!
すごいわかるのだけど、そう告られても困る〜
だから聞こえないうちに言ったのかなぁ?
表現することの大切さを考えさせられる映画
山根のキャラ好きー
出演者の演技力凄まじい
切なく胸うたれました。
抜群のキャスティング、切なく痛みを伴うラブストーリー
大九明子監督・脚本、コント職人ジャルジャルの福徳秀介が2020年小説家として発表した恋愛小説『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』を映画化。
萩原利久演じる関西大学の学生の小西徹は、周囲でキャンパスライフを謳歌する周囲に同調出来ず冴えない毎日を過ごす。そんな中で河合優美演じる桜田花と出会い意気投合していく。
そこに男同士の友人関係やアルバイト仲間の咲のほのかな恋が絡むも、後半のストーリーは衝撃的で心に迫る展開。
河合優美ファンとしては、彼女の魅力に浸ることが出来る映画だったが、特筆すべきは咲を演じた伊東蒼の演技、心地よく響く関西弁の長台詞も素晴らしかった。映画「さがす」で初めて見た伊東蒼は今後も目が離せない。
また意外にも、空耳アワーで有名な安斎肇が喫茶店のマスターとして出演しており、それもいい味を出していたり、要所要所に登場するラブラドールレトリバー、その毛が美しく舞う映像美なども効いていた。
単に青臭い青春ドラマとならず、若い男性ゆえの愚かさ、痛みを伴う切ないストーリーを見事に描き切ったインディーズ映画。
「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好きって思いたい」という題名と被る台詞、そして人との出会いをserendipityと表現するナイーブな展開。痛みを伴うラブストーリー。自らの愚かだった青春時代と被った。
福徳秀介の出身校である関西大学が全面協力しているあたりも興味深い。この先、ネタを共作で作っているというジャルジャル、そのコントで演じる人間関係の機微も新たな楽しみ。
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