今日の空が一番好き、とまだ言えない僕はのレビュー・感想・評価
全328件中、121~140件目を表示
中盤の長台詞は名シーン
青春恋愛映画ではあります。
でも、もっと深いところで訴えかけてるような、そんな映画でした。
もう少し隣人に対して関心を持っていれば、その関心をちょっとでも行動に移していたなら、
運命は変えられないにしても、そこに関わる人たちの不幸や苦しみはわずかだけでも軽減されていたかもしれない。
びっこを引いた脚で、プラカードを持ってデモ隊の最後尾について行く程度の行動でも。
さっちゃんのフルネームを聞くだけの関心を持っていれば、
無断欠勤のさっちゃんに確認の電話をしていれば、
運命(事故死)は変えれなかったかもしれないけど、関わる人たち苦しみは軽減されていたはずです。
原作ではそこまで描いていたかは、わかりませんが。
タイトル名で損してる映画だと思いました。でも、原作あっての作品なのでしょうがないんですけど。
物言わぬ瞳に魅了される 長台詞の向こう側
もう何回観ただろう
うんわかっている現在6回だ
3回目観たあたりからまるでゾーンに入ったかのように
帰り道に次はいつ行けるだろうと考えるようになった
この作品の感想を見ていると
ブッ刺さったとか
ぶん殴られたなんて表現を目にする
あたしの場合じわじわ効いてくるジャブのように
この映画が自分に染み込んできている
これは現在進行形だ
最初は長台詞シーンに圧倒されるが
回を重ねる度にセリフのない芝居に魅了されてくる
さっちゃんの言葉を聞く小西然り
小西の言葉が聞こえないかであろう桜田の微笑み然り
その間の受けのお芝居と言っていいのか
瞳が語る心情が痛々しかったり
未来に繋がってほしいと願ったり
元来萩原利久の特殊能力である
眼光調節機能が遺憾なく発揮され
喜怒哀楽を遥かに超える
様々な感情を事細かに物言わぬ瞳で
こちらに訴えかけてくる
嗚咽の時に涙を多く見せない事で
右目からの一粒涙が遥かに生きてくる
この瞬間の高揚感が何度観ても堪らない
気持ちの上下運動が激しい本作
それに追随する音楽達
初恋クレイジーもさることながら
山合圭吾の「日に日に」がまた心に沁みる
音・光・水・瞳・呼吸・指先
全てがこれでもかと迫ってくるスクリーン
劇場で観れなくなる日が既に怖い
あと何回劇場で観れるのか
とりあえず明日も劇場に向かう
伊東蒼さんがよかった。 ちょい補足します。河合美優さんを目当てに観...
恋
原作未読で鑑賞。
どんな衝撃が待っているのかドキドキしながら観ていた。想定外のストーリー展開、役者の演技力に観る価値の高い作品。映画音楽は名作に欠かせない。この作品にはオリジナル曲はないが使われている楽曲や効果音が素晴らしい。主演 萩原利久に関しては、この作品で初めて彼を知った方はこれを機に彼の今までの作品を観て頂けたらと思う。映画…ドラマ…バラエティー…いろんな顔を魅せる萩原利久。この作品では恋する喜び…無くしたと思った時の悲しみ…他にも残酷だったり我儘だったり…と、いろんな表情を見せてくれた。
30年位たっても昔こんないい映画があって、またスクリーンで観たいっていわれるような映画になると思います。⭐︎4.5なのは私が、ここはどうしても受け入れられないという場面があったからです。素敵な映画です…是非劇場で🎞️
大九明子監督作品が好きと言える理由
ネタバレ厳禁の作品ですので、これから鑑賞の方は↓読まないでください。
【大九明子監督作品が好きと言える理由】
①「勝手にふるえてろ=松岡茉優」「私をくいとめて=のん」など、俳優の魅了を引き出すのがとても上手いと思う。この作品も河合優実・伊東蒼の魅了が存分に引き出されていました。
②演出のセンスがとても好き。
この作品も、ほぼ会話劇だけでストーリーを伝えているセンスが好き。特にさっちゃんが亡くなったシーンも一切映像を使わず会話劇だけで見せている(それを成り立たせている河合優実の演技ももちろん素晴らしい)。
③原作のセレクトが良い。こういう個性的な感性の原作を料理するのが上手いんだなあ〜。
④余韻が残る。
・さっちゃんは小西が「セレンディップの三王子」の話をした時に小西が姉を好きなことに気づいたんだろうな。小西はさっちゃんのフルネームを知ってさえいればふたりが姉妹って気づいただろうに。
・さっちゃんが「好き」のことをすきと言わずにこのきと言った時に、感が良い人ならふたりは姉妹ってこと気づいたんだろうな。
期待度○鑑賞後の満足度◎ 河合優美が出ているシーンは目が覚めているのにそれ以外は何故か眠気を誘う不思議な映画。それだけ河合優美の攻めと受けの演技が凄いのと、ラスト15分間の演出の巧さ。
※2025.08.02. 3回目の鑑賞[Amazon Prime]
①昨日(2025.05.10.)1度鑑賞したのだが、最初の30分くらい寝落ちしてしまったので、昨日再挑戦。昨日ほどではないけれどもやはり前半のところどころで意識が飛んでしまっていた。特に寝不足でもなかったし…
でも最後の20分間~15分間(くらい?)で描きたいことは殆ど描けていると思う。
②今回初めて通して観て殆んど破綻のない映画だと分かった。
好きになった女の子と良い友達だったけど気持ちを受け入れられなかった(気付きすらしなかった)女の子とが実は姉妹だったというややあざとらしさはあるけれども、それ以外は殆んど文句のつけようがない。
③本作『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(言わなくても良いよ、死ぬときまでは)といい、『ふがいない僕は空を見た』といい、大人(って何?だけど)になっていない若者は愚かだけれども自分もあの頃のモヤモヤ感が思い出されて切ないまでに懐かしい。
④
こういうの重いよね
歳をとるとめんどくさくあることすらめんどくさくなってくるので、それぞれの若さとみずみずしさとめんどくささと厄介さが少しまぶしいなあと思いながらみた。
こういうの重いよね、というセリフが何度かでてきて、いまの若者は「重く思われること」にかなり敏感なんだなあとあらためて思う。かるく扱われていたほうがまだ楽、みたいな。
(でも実際にかるがるしく扱われているとひどく傷つく。そういうシーンとの対比がすごい)
みんなそれぞれ少しずつ息苦しさといたたまれなさがあって、ほんとうの自分の居場所はここじゃないんじゃないかなって少し不安そうな顔をしていて、それでもなんとか日常にしがみついている生真面目さが、愛おしくもあり苦しくもあった。
若い俳優さんたちみんなすばらしく、それぞれ気持ちを吐露するシーンはすごい緊張感で、ほんとうに惹きこまれた。
素敵な映画だった。
伊藤蒼さんの演技が特に印象に残った。
伊藤蒼さんといえば、今まで「湯を沸かすほどの熱い愛」「宙わたる教室」「新宿野戦病院」などで演技を見てきたが、今回は大学生役として順調に、というか予想を越えて、成長した素晴らしい演技を見せてもらった。
もちろん、萩原利久くん、河合優実さん、黒崎煌代くん、古田新太さん、浅香航大さん、安斎肇さんらも素晴らしかった。
原作の福徳秀介さんが、自分が高校生の時にお父さんを交通事故で亡くしており、またスピッツの根っからのファンだというエピソードも、作品に深みを与えていたように思う。
⭐︎4.3 / 5.0
セレンディピティ
セレンディピティー
ただの最高純度のラブストーリーではない傑作‼️
すごい映画を観てしまった。いや、もはや3人の若者の人生を垣間見てしまった感覚だ。
一度目に観た時の衝撃が忘れられない。主演の萩原利久、河合優実、伊藤蒼、黒崎煌代。若い俳優陣の演技力の高さに震えが起こる。本当に素晴らしい。涙が止まらなかった。
大九監督、原作の福徳秀介さんに感服だ。物語、映像、音、ロールのないエンドロール。全てに衝撃を受けた。
1人1人のキャラクターが生きていて、リアルな学生の日常の喜びと幸せと、痛みのある時間が心に刺さる。大学生ってこうだった…自分の過ぎ去った時間を急激に巻き戻された感覚で、嬉しくも懐かしくも恥ずかしくもあり、こんなに心を揺さぶられた映画は初めてだった。
恋愛って痛いんだった。色々な意味でそう感じた。だからこそ尊くて愛おしいんだ。
伊藤蒼さん演じるさっちゃんと、河合優実さん演じる桜田さんに感動する方が多いみたいだが、もちろん私もその1人ではあるが、改めて伝えたい。この映画、何度も何度も観るたびに、萩原利久の凄さに1番衝撃を受ける。主演たる理由がわかる。小西の弱さ、残酷さ、もどかしさ、少しトリッキーな難しいキャラクターを、萩原利久が緻密にコントロールしながら演じている。ただの嫌なキャラで終わらないのは、彼の表情が瞳が間の取り方が仕草がセリフが、上手いテクニックにより、ただただ一生懸命に生きている小西をリアルに体現されていることに気づく。
あの2人の女優の大きなアクションを『受ける』芝居ができるのは萩原利久だからなんだと、改めて気づく。さすが子役から経験を積んできただけある。彼のこれからの演技が楽しみで仕方がない。
映画序盤のかわいらしい時間と後半の衝撃な時間。1本の映画でこんなに感情を揺さぶられるなんて。しかも何度も何度も観たくなるなんて。確実に自分の人生に影響を与えたひとつの映画となった。たくさんの人に観ていただきたい、勧めたい。そして世界中に大きく広がっていって欲しい。大傑作に出会えて私はとびきりのさちせだ。ありがとう。
時々目が点になる
最近観た中では、心が震える作品でした。
演出に関しては、好みが分かれるかもしれません。
でも、人ってみんな癖がある。
だからこそ、惹かれるんだと思います。
「人はどうしたら恋に落ちるのか」そんなことを考えながら観ていたら、まさに予想通りの展開で。
それでも、恋に落ちた人の目って本当にキラキラしていて、見ていて眩しい。
だから、さっちゃんは暗闇の中でも輝いて見えたんだと思います。
一方で、徹の眼差しにはどこか冷たさがあって、
同じ暗闇にいながらも、他人を見ているような残酷さを感じました。
偶然と共感は、人に安らぎを与えるもの。
だから一緒にいたくなる。
けれど、それが叶わないとわかった瞬間、
どうしてこんなにも悲しいのか——
自分でも不思議なくらい、心が動いていました。
そんな気分を味わえる、静かで強い余韻のある作品でした。
久々にハマった映画です。
幸(さち)せ、好(この)き
大学生の小西徹は、思い描いていたキャンパスライフとはほど遠い、
冴えない毎日を送っていた。
そんなある日、お団子頭の女子大生・桜田花の凛々しい姿に
目を奪われた小西は、思い切って彼女に声をかける。
いろいろな偶然も重なり、またたく間に意気投合する2人。
会話が尽きないなか、
「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好きって思いたい」
と桜田が何気なく口にした言葉が、小西の胸を刺す。
その言葉は、小西が大好きだった、いまは亡き祖母の言葉と同じだった。
桜田と出会えたことに喜ぶ小西だったが、そんな矢先にある出来事が2人を襲う。
といったあらすじ。
前半は大学生の恋愛、ラブコメなのか、と普通に鑑賞。
なんかなつかしいというか、うらやましいというか笑
桜田花を演じる河合優実さんのノーマルな姿、初めて見たかも笑
他の作品ではやさぐれて、心が痛い役柄が多かったから笑
ところが、後半は一気に急展開、重い雰囲気になり、どよーん。。。
萩原利久さん演じる主人公の小西が関わったもう一人の女性、
さっちゃんが居なくなったかと思いきや、まさか。。。
そして、弔問のためさっちゃんの家に伺うと、家にいたのはまさか。。。
まさかが二つも重なった。
どの役者さんも演技ももちろんだけど、長台詞がすごかった。
幸せは「幸(さち)せ」、好きは「好(この)き」、
そして「今日の空が一番好き、とまだ言えない」
なかなかストレートに表現はできないものですね笑
「初恋クレイジー」というスピッツの曲、知らなかったので調べた。
ホントにあった、1996年でした。
嫁がスピッツ好きなので、CDを持っているかと思い、探したが、
見当たらなかった笑
まあ、音楽CDをかける機器は家にないけどな笑
そして・・・テレビの音量を最大にする勇気は私にはない!笑
スピッツ好きな人は多分好き🐶
全328件中、121~140件目を表示