今日の空が一番好き、とまだ言えない僕はのレビュー・感想・評価
全230件中、21~40件目を表示
映画史に残すべき 演技作品
さわやか青春恋愛もの だと思い、映画を観に行きました。
原作未読ですが、後日 読みたいとも思うくらいの 素晴らしい高脚本でした。<脚本賞>
美男美女でない登場人物像は、ある意味リアリティはあります。
主演・助演の3人に、それぞれ長セリフが有るのが、この映画の特徴だが、その中でも
伊東蒼さんの"永セリフシーン"は、圧巻の演技力でした!
このシーンを観る為だけでも、この映画を観る価値は 充分あります。<助演賞><演出賞>
残念なのは、流石に とても長いシーンですので、途中別カットが入ってしまうのだが。。。
撮影は、固定カメラ1台で、永遠とクドイ位の永いカットとした撮影をしていてくれれば、この映画は、「独裁者(チャップリン)」と肩を並べる程の 映画史に"唯一無二として残る 金字塔"になれた資質があったのが、唯一の残念な点でした。
他の映画を観る時間があるなら、この映画をもう1度みたいと思いまうくらいに素晴らしい映画です。
心が大きく揺さぶられました
恐るべき恋愛映画
1人で鑑賞いたしました。
ポスターや予告だけ見ると、よくあるラブストーリー、所謂ボーイミーツガールの作品だと思っていました。
序盤〜中盤まではその予想通りでした。これだけで進行してラストを迎えても、十分ラブストーリーとして成立するくらい、とても丁寧に表現されていました。
しかし中盤からラストまで、色んな感情が揺さぶられました。
自分の過去の感情•記憶の深いところがスクリーンに投影されている気がしたかと思えば、そして最後には自分の中に入り込んでくるような気もして、
気づいたら涙して見ていました。
恐るべき映画体験でした。
恋愛映画でここまで表現できるなんて!
今度は妻と見に行こうと思います。
また作品中の音楽が素晴らしく、音響効果が存分に生かされているので、映画館で見ることをオススメします。
素晴らしい作品を作ってくださった、キャストと製作の方々に深く感謝しています。
ギャグ魔人が書いた脚本とは思えない。
友達が見に行ったと聞いて鑑賞。
伊東蒼さんめちゃくちゃよかったです。
さっちゃんの長台詞が一番でしたね。
「初恋クレイジー」を聞いておらず関心をよせない主人公に共感できなかったんですが、自分にない世界を持っている異性に惹かれる感情も同類なのかなと思うと胸が痛かったです。
ジャルジャルのコントの後の「読んでください」を毎回見ているのに原作を見ていないのも同じことか?
原作より満足度高く、見応えあり。
当初、観るつもりはなかったんだけど、
「まさかの展開に泣いた」みたいな声がいくつも聞こえてくるので、どんな展開?と気になるのに、
内容をネタバレで書いてくれてる人が全然いなくて、
気になったから原作を先に読んだ。
それでスッキリした、といったんは思ったんだけど、
でもなんかやっぱり気になる、ので観に行った。
(テアトル新宿、3週目なのに、ほぼ満員でびっくり)
で。結論をひとことで言うと、
さっちゃん(伊東蒼さん)、素晴らしかった。
とくに評判の長台詞は、原作を読んだ時のワタクシの脳内演出を遙かに超えていた。
桜田さん(河合優美さん)も、原作よりユニークさが際立って、魅力的だった。
あとは、
原作から足したり引いたりがあるのは当然として、
そもそも原作の根本にいろいろ思うところはあるし、
映画で変えたところに関しても、細かいこと言えばいくつかモニャモニャはあるけど、
全体的には、
話が整理されて見通しよくなってたし、原作より満足度高し。
見ごたえあり。
大久明子監督・脚本のワザ、かな。
中盤の長台詞は名シーン
青春恋愛映画ではあります。
でも、もっと深いところで訴えかけてるような、そんな映画でした。
もう少し隣人に対して関心を持っていれば、その関心をちょっとでも行動に移していたなら、
運命は変えられないにしても、そこに関わる人たちの不幸や苦しみはわずかだけでも軽減されていたかもしれない。
びっこを引いた脚で、プラカードを持ってデモ隊の最後尾について行く程度の行動でも。
さっちゃんのフルネームを聞くだけの関心を持っていれば、
無断欠勤のさっちゃんに確認の電話をしていれば、
運命(事故死)は変えれなかったかもしれないけど、関わる人たち苦しみは軽減されていたはずです。
原作ではそこまで描いていたかは、わかりませんが。
タイトル名で損してる映画だと思いました。でも、原作あっての作品なのでしょうがないんですけど。
物言わぬ瞳に魅了される 長台詞の向こう側
もう何回観ただろう
うんわかっている現在6回だ
3回目観たあたりからまるでゾーンに入ったかのように
帰り道に次はいつ行けるだろうと考えるようになった
この作品の感想を見ていると
ブッ刺さったとか
ぶん殴られたなんて表現を目にする
あたしの場合じわじわ効いてくるジャブのように
この映画が自分に染み込んできている
これは現在進行形だ
最初は長台詞シーンに圧倒されるが
回を重ねる度にセリフのない芝居に魅了されてくる
さっちゃんの言葉を聞く小西然り
小西の言葉が聞こえないかであろう桜田の微笑み然り
その間の受けのお芝居と言っていいのか
瞳が語る心情が痛々しかったり
未来に繋がってほしいと願ったり
元来萩原利久の特殊能力である
眼光調節機能が遺憾なく発揮され
喜怒哀楽を遥かに超える
様々な感情を事細かに物言わぬ瞳で
こちらに訴えかけてくる
嗚咽の時に涙を多く見せない事で
右目からの一粒涙が遥かに生きてくる
この瞬間の高揚感が何度観ても堪らない
気持ちの上下運動が激しい本作
それに追随する音楽達
初恋クレイジーもさることながら
山合圭吾の「日に日に」がまた心に沁みる
音・光・水・瞳・呼吸・指先
全てがこれでもかと迫ってくるスクリーン
劇場で観れなくなる日が既に怖い
あと何回劇場で観れるのか
とりあえず明日も劇場に向かう
恋
原作未読で鑑賞。
どんな衝撃が待っているのかドキドキしながら観ていた。想定外のストーリー展開、役者の演技力に観る価値の高い作品。映画音楽は名作に欠かせない。この作品にはオリジナル曲はないが使われている楽曲や効果音が素晴らしい。主演 萩原利久に関しては、この作品で初めて彼を知った方はこれを機に彼の今までの作品を観て頂けたらと思う。映画…ドラマ…バラエティー…いろんな顔を魅せる萩原利久。この作品では恋する喜び…無くしたと思った時の悲しみ…他にも残酷だったり我儘だったり…と、いろんな表情を見せてくれた。
30年位たっても昔こんないい映画があって、またスクリーンで観たいっていわれるような映画になると思います。⭐︎4.5なのは私が、ここはどうしても受け入れられないという場面があったからです。素敵な映画です…是非劇場で🎞️
大九明子監督作品が好きと言える理由
ネタバレ厳禁の作品ですので、これから鑑賞の方は↓読まないでください。
【大九明子監督作品が好きと言える理由】
①「勝手にふるえてろ=松岡茉優」「私をくいとめて=のん」など、俳優の魅了を引き出すのがとても上手いと思う。この作品も河合優実・伊東蒼の魅了が存分に引き出されていました。
②演出のセンスがとても好き。
この作品も、ほぼ会話劇だけでストーリーを伝えているセンスが好き。特にさっちゃんが亡くなったシーンも一切映像を使わず会話劇だけで見せている(それを成り立たせている河合優実の演技ももちろん素晴らしい)。
③原作のセレクトが良い。こういう個性的な感性の原作を料理するのが上手いんだなあ〜。
④余韻が残る。
・さっちゃんは小西が「セレンディップの三王子」の話をした時に小西が姉を好きなことに気づいたんだろうな。小西はさっちゃんのフルネームを知ってさえいればふたりが姉妹って気づいただろうに。
・さっちゃんが「好き」のことをすきと言わずにこのきと言った時に、感が良い人ならふたりは姉妹ってこと気づいたんだろうな。
期待度○鑑賞後の満足度◎ 河合優美が出ているシーンは目が覚めているのにそれ以外は何故か眠気を誘う不思議な映画。それだけ河合優美の責めと受けの演技が凄いのと、ラスト15分間の演出の巧さ。
こういうの重いよね
歳をとるとめんどくさくあることすらめんどくさくなってくるので、それぞれの若さとみずみずしさとめんどくささと厄介さが少しまぶしいなあと思いながらみた。
こういうの重いよね、というセリフが何度かでてきて、いまの若者は「重く思われること」にかなり敏感なんだなあとあらためて思う。かるく扱われていたほうがまだ楽、みたいな。
(でも実際にかるがるしく扱われているとひどく傷つく。そういうシーンとの対比がすごい)
みんなそれぞれ少しずつ息苦しさといたたまれなさがあって、ほんとうの自分の居場所はここじゃないんじゃないかなって少し不安そうな顔をしていて、それでもなんとか日常にしがみついている生真面目さが、愛おしくもあり苦しくもあった。
若い俳優さんたちみんなすばらしく、それぞれ気持ちを吐露するシーンはすごい緊張感で、ほんとうに惹きこまれた。
素敵な映画だった。
伊藤蒼さんの演技が特に印象に残った。
伊藤蒼さんといえば、今まで「湯を沸かすほどの熱い愛」「宙わたる教室」「新宿野戦病院」などで演技を見てきたが、今回は大学生役として順調に、というか予想を越えて、成長した素晴らしい演技を見せてもらった。
もちろん、萩原利久くん、河合優実さん、黒崎煌代くん、古田新太さん、浅香航大さん、安斎肇さんらも素晴らしかった。
原作の福徳秀介さんが、自分が高校生の時にお父さんを交通事故で亡くしており、またスピッツの根っからのファンだというエピソードも、作品に深みを与えていたように思う。
⭐︎4.3 / 5.0
セレンディピティ
セレンディピティー
ただの最高純度のラブストーリーではない傑作‼️
すごい映画を観てしまった。いや、もはや3人の若者の人生を垣間見てしまった感覚だ。
一度目に観た時の衝撃が忘れられない。主演の萩原利久、河合優実、伊藤蒼、黒崎煌代。若い俳優陣の演技力の高さに震えが起こる。本当に素晴らしい。涙が止まらなかった。
大九監督、原作の福徳秀介さんに感服だ。物語、映像、音、ロールのないエンドロール。全てに衝撃を受けた。
1人1人のキャラクターが生きていて、リアルな学生の日常の喜びと幸せと、痛みのある時間が心に刺さる。大学生ってこうだった…自分の過ぎ去った時間を急激に巻き戻された感覚で、嬉しくも懐かしくも恥ずかしくもあり、こんなに心を揺さぶられた映画は初めてだった。
恋愛って痛いんだった。色々な意味でそう感じた。だからこそ尊くて愛おしいんだ。
伊藤蒼さん演じるさっちゃんと、河合優実さん演じる桜田さんに感動する方が多いみたいだが、もちろん私もその1人ではあるが、改めて伝えたい。この映画、何度も何度も観るたびに、萩原利久の凄さに1番衝撃を受ける。主演たる理由がわかる。小西の弱さ、残酷さ、もどかしさ、少しトリッキーな難しいキャラクターを、萩原利久が緻密にコントロールしながら演じている。ただの嫌なキャラで終わらないのは、彼の表情が瞳が間の取り方が仕草がセリフが、上手いテクニックにより、ただただ一生懸命に生きている小西をリアルに体現されていることに気づく。
あの2人の女優の大きなアクションを『受ける』芝居ができるのは萩原利久だからなんだと、改めて気づく。さすが子役から経験を積んできただけある。彼のこれからの演技が楽しみで仕方がない。
映画序盤のかわいらしい時間と後半の衝撃な時間。1本の映画でこんなに感情を揺さぶられるなんて。しかも何度も何度も観たくなるなんて。確実に自分の人生に影響を与えたひとつの映画となった。たくさんの人に観ていただきたい、勧めたい。そして世界中に大きく広がっていって欲しい。大傑作に出会えて私はとびきりのさちせだ。ありがとう。
全230件中、21~40件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。