劇場公開日 2025年4月25日

「全部だめとは言わないまでも」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0全部だめとは言わないまでも

2025年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

途中から少し良くなったが、全体を通しては「何を見せたいの?
何を感じてほしいの?」というのが分からなくて困惑した。

自分の理解力不足が原因かもしれないし感性が鈍いのかもしれない。
とにかく自分には合わない映画と感じてしまった。

ちなみに大九明子監督の「勝手にふるえてろ」(2017年製作)と
「私をくいとめて」(2020年製作)は鑑賞済み(レビューなし)。
それぞれ松岡茉優と のん の役者としての魅力がいっぱい詰まった
作品で好きだった。

上記2作品に比べて主人公に魅力を感じなかった。役者の魅力以前に
キャラクター設定として。陰キャで感情表現が乏しくて何を考えて
いるのか伝わってこなかった。そんな彼を主人公にした物語が
面白いはずもなく。

この場面ちょっといいね。と思えたのは違う人物が話している場面
だったりして。伊東蒼・河合優実・古田新太が特に印象的。

で、この作品で不満だったのが上に挙げた良い場面は「会話のキャッチ
ボール」ではなくて登場人物が「一方通行」でずっと話していること。

長い台詞を覚えて演じる役者さんには敬意を表するが、原作にある内容を
生身の人間にただ語らせているだけという印象しか残らなかった。

違う映画の例を出すと、「花まんま」は同じ関西が舞台でもこんなに印象が
違うのかと思えるほど関西弁での「会話のキャッチボール」が面白かった。
キャラとキャラのぶつかり合い、掛け合いが観ていて楽しかった。

決して萩原利久が悪いのではなく、この物語自体が主人公への共感を
妨げている気がした。

もしかしたら原作の小説は読んで素晴らしい内容なのかもしれないが、
映画化に向いていたかどうかは疑問。映画的な面白さが足りないと感じた。

toshijp
toshijpさんのコメント
2025年5月14日

かばこさん、ありがとうございます。映画の観方は人それぞれですから合う合わないがあって当然。僕には合わないと思ったけれどかばこさんのレビューを読んでこの映画の良さを少しだけ理解できた気がします。

toshijp
かばこさんのコメント
2025年5月14日

共感をありがとうございます。
好き嫌いがはっきり分かれる映画のようですね。
私はかなり好きです。

かばこ
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