「恋愛映画だと思ったら全然違った件(いややっぱり恋愛映画か?)」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は むさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛映画だと思ったら全然違った件(いややっぱり恋愛映画か?)
クリックして本文を読む
最初は、陰キャな小西くんと桜田さんの、どこかゆっくりとした“ボーイ・ミーツ・ガール”的な物語かと思って観ていました。バイト先の銭湯での仲間・さっちゃんが明らかに小西くんに好意を寄せている様子を見て、「ああ、これは三角関係を描いた青春恋愛映画なんだな」と勝手に予想していたのですが——
その予想は、さっちゃんの長い独白によってあっさりと打ち砕かれます。そこから一気に物語は加速し、魂を揺さぶられるような展開が連続します。桜田の長台詞、大音響の音楽、そして小西の独白……そのすべてが畳みかけるように押し寄せたあとに訪れる、あの“アレ”。アレが来て、静寂のなかでエンディングクレジット——しばらく呆然とするしかありませんでした。
あまりの破壊力に圧倒され、終わった瞬間にはもう一度観たいと思ってしまったほどです。これほどの作品なのに上映回数が少ないのは本当に惜しい。もっと多くの人に届くよう、上映が増えることを心から願っています。
コメントする