「セレンディピティ‼️」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
セレンディピティ‼️
今作は最近の日本映画としては珠玉の恋愛映画ですね‼️ファンタスティックな要素も無く、純粋に人間ドラマとしてここまで共感させられたのは久しぶりかもしれません‼️友達も出来ず、冴えない大学生活を送る小西徹と桜田花。ひょんな事から知り合った二人は、思いがけず意気投合。会話が尽きず、急速に距離を縮めていく。小西の唯一の友人、山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんも絡めた、様々な人間模様が展開するが・・・‼️まず周囲に馴染めない、他人に介入して欲しくない主人公二人の盾‼️小西は晴れの日も日傘を差し、桜田はお団子ヘア‼️この河合優実ちゃんのお団子ヘアが可愛すぎて、似合いすぎて、もはや犯罪‼️そして水族館やボーリング場、大学構内、そして近くの喫茶店を舞台に繰り広げられる、何気ない二人の会話のシーンは妙にリアリティがあって微笑ましい‼️「花曇」「緑雨」「虹橋」「雷鳴」と分けられたサブタイトルで進行し、その後にタイトルが出てくる構成も内容に沿っていて秀逸ですね‼️映画はこのまま二人の恋路が成就するのかと思いきや、突如として桜田が姿を消してしまう‼️そして実は桜田が小西をストーカーとして認識していたとか、気味悪がっていた、嘘をついて誘いを断ったみたいなカットが挿入される‼️実はこれはフェイクで、男は好きな女性に対して抱いた欲望を想像したり、人は悪い事が起きると被害妄想気味になったり、物事悪い方に悪い方に考えてしまうのを具現化したカットだった事が後に解る‼️そして今作の見せ場どころか、映画史に残る名場面と言っても過言ではない二つのシーン‼️一つは、実は小西に好意を寄せていたさっちゃんが、バイト帰りに小西に想いを伝えるシーン‼️小西の桜田への想いを悟ったさっちゃんの、叶わないと分かっていながらの想いが爆発するこの告白シーン‼️小西はただ立ち尽くすだけの、この8分間に及ぶ告白シーンを、ほぼ一人芝居状態で涙ながらにビショ濡れで演じ切った、さっちゃん役の伊東蒼ちゃんがホントに素晴らしい‼️今作は萩原利久、河合優実、伊東蒼のトリプル主演ですね‼️それぐらい素晴らしかったし、大好きになりました‼️そしてもう一つの名場面はクライマックス‼️さっちゃんが交通事故で亡くなり、小西が銭湯の経営者と共に、線香をあげに行くシーン‼️実は桜田とさっちゃんは姉妹であり、桜田が小西の前から姿を消したのは、さっちゃんの事故による悲しみのためだった‼️そして始まる萩原利久と河合優実の二人芝居‼️さっちゃんが死んだ時の事、親戚が集まって泣き声が響いてた事、母から事故の状況を聞いた事、棺桶で帰ってきたさっちゃんの事、事故当日の朝のさっちゃんの様子、母と一緒に大泣きした事をほぼ独演する河合優実ちゃんの演技力もホントにスゴい‼️そして桜田の独白を受けての小西役の萩原利久の見せ場‼️桜田の悲しみを癒すかのように、桜田への想いを時に犬となって、時にTVの音量を最大にしながら伝える小西‼️桜田と同じように観ている我々も癒されてホッコリさせられる‼️そこに流れるスピッツの「初恋クレイジー」のメロディもホントに素晴らしいですね‼️大切な人を失った悲しみ、そしてその痛みを乗り越えて愛する人と生きていきたいと願う主人公たちの姿が胸に迫る‼️演出、演技、物語が完璧に融合した名作だと思います‼️フォージュロンのオムライスが食べたくなりました‼️
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