劇場公開日 2025年4月25日

「下手なスプラッター映画より心を抉られる作品」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は 南野コミチさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5下手なスプラッター映画より心を抉られる作品

2025年5月3日
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悲しい

怖い

Twitterで「今年ベスト」と呟いている方が散見されたので観ました。正直、原作者に対してプラスの感情がなかったので自分で観にくるタイプの映画ではありませんでした。

前情報を全く入れていなかったので、第一幕の間は『花束みたいな恋をした』のようなタイプかと油断していたらミッドポイントから話の方向性が一気に変化し、見ている間『花束みたいな〜』とは別の青春の痛みのようなものが噴出し「やめてくれやめてくれ」となりました。
もちろん彼らと全く同じような経験は私にはありませんが、それでも私の大学時代の思い出と重なり辛くて辛くて仕方なかったです。

もしこれを私が大学二年生の時に見ていたとしたら、死にたくて仕方なくなっていたかもしれません。

万人におすすめできる映画ではありません。
面白いと断言することもできません。

ただ少なくない人間の人生に影響を与える力を持つ作品ではあると思います。

そういう意味では間違いなく傑作の一本です。

そして、映画の終わらせ方、エンドロールに関しては、間違いなくあらゆる映画の中でトップです。
全ての映画に真似して欲しいです。

南野コミチ
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