「初恋クレイジーとさっちゃん」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は まつこさんの映画レビュー(感想・評価)
初恋クレイジーとさっちゃん
※多少のネタバレあります
大好き大九明子監督の最新作!
これまでのどの作品ともテイストがちょっと違うな、と大九監督の最新作を観る度思うけど、今回のもそうだった。ひとつひとつのカットはある監督のある作品を彷彿とさせるような感じで、あの不思議な雰囲気は良かった。
観始めは、面白そうで、面白くなりそうで、でもぐっと鷲掴みにされるところがなかなか…ないような…と思いなんとも言えない感情だったのだが…
観た人みんなそう思ってると思うけど、
伊東葵演じるさっちゃんの長尺告白シーン・河合優実演じる桜田さんの空白の期間のことを話す長尺シーン・萩原利久演じる小西の大音量のスピッツの中で頑なに言葉にしなかった自分の気持ちを話す長尺シーン。この3つのシーンとその見せ方は心鷲掴まれた。
ラストシーンや、最後さえ良ければそれは良い映画だなんて言う意見があり、それは多分ケースバイケースなんだけど…。私個人的な意見としは、この映画に関しては物語が展開してくところからラストにかけてが盛り沢山でめちゃくちゃ良いシーンが続き、とても良かったなぁと最終的に思ってしまった。
さっちゃんが随所でやたら小西へ推してたスピッツの初恋クレイジー…。どこかで挿入歌的に流れるんだろか、それとも劇場を後にした時に各自で聴いてねシステムなのか…どうなんだ…と思ってたけど。こうきて、こうなり、こう展開されますか…と。ずるいよ…良い意味でずるいって…。
小西と桜田さんだけじゃなく、映画を観た我々の心の中にもスピッツの初恋クレイジーとさっちゃんの組み合わせは永遠に生き続けるね。素晴らしいラストシーンだった。
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