劇場公開日 2025年4月25日

「河合優実一押しの私でも、MVPは伊東蒼を選出」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は 鶏さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5河合優実一押しの私でも、MVPは伊東蒼を選出

2025年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

昨年映画にドラマにと八面六臂の大活躍をした河合優実が出演しているというので、先行上映を観に行きました。内容は殆ど知らず、行きがけに検索したらジャルジャルの福徳秀介さんという吉本のお笑い芸人さんが書いた小説を原作としている上に、制作も吉本がメインとのこと。最近権力べったりの吉本に拒絶反応を示すようになってしまった私としては、あまりいい予感は持てずに観始めました。
しかしながら、そんな私の負の予想は、鑑賞後には完全に打ち消され、「ああ、観て良かった」と思える作品でした。こういう期待外れは何よりも嬉しい!

で、お話自体は、内向的な大学2年生の主人公・小西徹(萩原利久)が、学食で見掛けた桜田花(河合優実)に一目惚れするという導入から、その後も2人の仲が順調に近づいて行くという、生温~い恋愛物かと思いきや、小西のバイト仲間であるさっちゃん(伊東蒼)が小西に想いを寄せていることを告白した辺りから雰囲気が一変。ドロドロの三角関係を描くのかと一瞬ギョッとしたものの、全く異なる方向へ動いて行く意外なストーリーとなっており、中々躍動的で観ていて飽きない作品でした。

俳優陣では、冒頭に言ったように河合優実目当てでしたが、本作ではさっちゃん役の伊東蒼が文句なくMVP。小西にフラれたのが分かりながらも、泣きながら思いのたけをぶつけるシーンの長セリフは圧巻でした。思えば2022年公開の「さがす」でも、じゃりン子チエ風の大阪の女の子を見事に演じていましたが、本作でも大阪の女子大生役で好演しており、今後も大阪の女性役なら間違いなく買いなんじゃないかと思ったところでした。
個人的に一押しの河合優実は、本作においては役どころ上伊東蒼がパワーを発揮する場面が目立っており、相対的にちょっと目立たなかった感も。でも河合優実が、(過去に不登校を経験したとか、友達がいないと言った事情はあるにせよ)普通の女子大生を演じる作品なんて珍しく、どんな役でも安定の演技をしてくれる安心感は絶大でした。
一方で主役の萩原利久は、演出なのかも知れませんが何となく演技がぎこちないところがあり、もうちょっと何とかならなかったかなと思わないでもありませんでした。

また、さっちゃんがバンドをやっているなど、本作では音楽がキーになっていて、スピッツの「初恋クレイジー」という楽曲がポイントになっていました。スピッツファンならさぞかし心沸き立つところなのではないでしょうか。私としてはこの曲が初めて聞く曲だったので、残念ながら歌詞があまり頭に入って来ず、ストーリーと重ね合わせる作業が疎かになってしまったのが残念でした。

いずれにしても、事前の予想を遥かに上回り、エンタメ度が非常に高い作品でした。

そんな訳で、本作の評価は★4.4とします。

鶏
SAKURAIさんのコメント
2025年4月26日

エロティックですか?!

私は何故ふざけ始めた!?でした(笑)
捉え方は人それぞれっすね!

SAKURAI
SAKURAIさんのコメント
2025年4月26日

伊藤葵さんって俳優として何か惹かれますよね!私も好きです!

SAKURAI
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