Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたりのレビュー・感想・評価
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泣き所で泣けなくて消化不良
マレーシア映画史上最も国際的に成功した作品との触れ込みですが‥、
これがマレーシアで起きてる現実なら、マレーシア政府、さっさと手を打ったらどうですか?
‥って、私が言うまでもなくやってるのかもしれませんが、そこまで泣けないし感動もできませんでした。
社会の底辺で寄り添って生きる兄弟。真面目な兄とやんちゃな弟。喧嘩しながらも深い絆で結ばれて‥という背景でストーリー展開が読める。
そこまではいい。典型的な感動押売り映画としても。
後半がモヤる。弟さあ、俺のことは心配するな。ちゃんと働いてる。来世では俺が兄ちゃんを守る!とか言われてもさ、元はと言えばアンタが悪いよね?最後の面会のところで暴れるくらいしなよ。本当は俺がやりました!ってさ。ハッピーエンドにはならなくても、もっと頑張れよって。
こっちは最後まで期待してるのよ。もしかして兄ちゃんが助かるんじゃないかって。
それがゆで卵コツンとし合って笑ってるのを見せられて感動しろって言われても‥。
そこに救いを見いだせってこと?
泣くポイントがたくさんありながらなかなか泣けない私が捻くれ者なのか。
兄が教誨師に訴えるシーンは共感したし、本当に上手い役者さんだと思いました。
他の作品も観てみたいです。
EDロールの曲と歌詞以外は何も面白いところは無し。
今どき、耳が聞こえない程度の障害でお涙頂戴しようとしたようだが、普通に市場で働いているから、いーじゃー、あーりませんか?
兄は身分証が作れなくて投獄されて、弟は身分証を手に入れてルンルン気分。
時折、壁に寄りかかってセンチな顔をするが、キミ、リアルは充実しとるやん?
この程度の作品が高評価だというのが、本当に不思議。面白いトコは皆無だから、どうしても見たい人はどうぞ。
U-NEXTでも見る手段がないけど、タイ国の映画監督パン兄弟の「 レイン 」 は、同じ聾唖者を取り扱っているけど、出来が月とスッポンなので、中古DVDを買っても満足できる映画なのです。
面白いぞー?パン兄弟の「 レイン」 !ちょー、お勧めです!
掘り出し物の感動作品
マレーシアの首都の貧困地区(プドゥ)で暮らす兄弟(血の繋がりはないのだが。兄は聾唖)と取り巻く人のお話し。ポスターを観るとゲイ系の作品かと思ってしまうが、そうではない。(←ポスターの写真が悪いと思うのだが)二人とも事情があって身分証を持っていなくて、その為にごく普通の暮らしが出来ない中でも懸命に生きているのだが、弟が事件を起こしてしまい兄が自首することになる。(←とある真実があるのだが)刑が確定して服役中の兄が、教誨師に手話で訴えるシーンが感動で😩😩。また、ラスト近くでの面会に来た弟とのシーンも涙だった。だが、兄弟の立場にたてば同情できるのだが、理不尽な出来事によって被害者になった女性の福祉ボランティアの立場にたてば、腹が立った鑑賞者(私)がいたのも事実。どうせなら被害者を兄弟から搾取する奴らにして欲しかったなぁ。あと、兄弟の生い立ちを詳しく描写して欲しかったと思う。テアトル梅田で鑑賞したのだが、観客数も多かった。(←シネコンで上映中の作品○○よりはるかにこちらの方が多かった。)上映劇場が少ないようだが、映画関係者はもっと客入りの実態を調査して、マイナーな作品でも良い作品を多くの劇場で上映できるように営業努力をして頂きたい。そうすれば営業館の収益改善にも繋がると思う。
気持ちは解る
世界中に有る理不尽な話、もちろん日本にも有る、今でなくても終戦後の日本には多くの悲しい物語が有っただろう。さてこの二人、助け合い信じあい生きていくのは感動なのだが、兄貴の彼女を助けれれなかったのは納得いかないし話が二股に分かれ台無し。死の原因は弟の暴行でその後逃げた事、兄貴も通報せず窒息させてしまったがあの出血では通報しても間に合わなかったとは思う、兄貴は自分がやったと思い刑に服したが悪いのは弟で平然と生き延びている、何も悪くないボランティアの彼女は一番の被害者となり作品の主題をブレさせた。
貧困の中に生きる兄弟の愛に涙する
マレーシア映画は初めて観賞。
まず最初に貧困のレベルの酷さに驚く。火事で燃えてしまうと身分証明書が発行されない。銀行口座も開けない。そしてそんな底辺の中で助け合って生きる兄弟がいた。血のつながり以上の強い絆で結ばれた2人は兄は常に弟の為を思い,弟は常に兄の愛を求めて続けていた。
前半はちょっとテンポも遅くてどうかなという感じがしたが,後半になってグッと惹きつける展開になった。
刑務所に入った兄,口の聞けない彼が語る手話と声にならない声が圧倒してくる。最後に成長して大人になった弟と会って話す場面は涙が止まらなかった。
兄弟役の2人の役者,初めて見たけれど素晴らしい演技だった。
共依存の果て
個人的にあまり刺さらなかった。かつ、どうしても殺された女性のことが気になってしまった。
それこそ、(頑迷なところがあるものの)なんで彼女が死ななければならなかったんだろう…。
社会福祉士の兄(医師)の手術のシーンと、アディが破れた服を繕うシーンが重なってしまって。
それぞれが兄弟を思っていることは変わらないと思えてしまって、どうしても。
どこまでもどこまでも子供のように兄の中にある自分への愛情を確かめ、それを奪っていく弟と、とっさのときには倫理観よりも弟への愛情を行動基準の最上位に置く兄。
チークダンスで徐々に距離が近づき、兄を固く抱きしめるシーンでは、アディの嬉しそうな顔は、他のものは要らないと心から満足しているように見えて、一方、兄は絶望しているように見えた。
最後の手話のシーンは胸に迫ったが、お互いの手を上手く離すことが出来ていたら、生き方は選べなくてもあんな終わり方をすることはなかったんじゃないか…。
それでも、お互いに確かに手に入っていたのは、お互いの愛情だけだったからこそ、手を離せなかったのだろうけれども。
予想の域を一歩も出ない、兄弟もの悲劇の類型パッケージ
クアラルンプールのような高層ビル立ち並ぶきらびやかな街の、足元には対象的に貧しいスラム街、そこに住む不法滞在の貧しい兄弟、真面目で温厚な兄とやんちゃな弟、人情味あふれるご近所さん、そして、兄弟を突然の悲劇が襲い、真面目な兄は弟を庇って破滅、弟は兄の分も生きると誓い、幸せに踏み出す
って、この手の兄弟物の悲劇のパッケージそのまま、殺したと思ったら実は生きていて、も含めて類型から少しもはみ出さない。今どきこれ? と思ってしまう。
福祉士とはいえ、うら若い女性一人でスラムの男の住まいに上がり込む。
お前がやっているのは違法行為と兄に言われている伏線はあるが(だから彼女の単独行動)、
あからさまな悲劇の導線設定だ。
予定された「悲劇」ホールに向け、すべての状況が都合よくお膳立てされ、そこに流れ込んで嵌まるご都合主義。
主人公二人が熱演するほど茶番に見えそうで、彼らが気の毒になってしまいました。
ただ、教誨師に兄がぶつけるやりきれなさだけは真に迫っていた。
自分にはどうすることもできない理由で、どうあがいても浮き上がれない人生、希望を持てとかふざけんな。もう死んでしまいたい、言葉は重く、映画だからと流すことはできません。
弟も、「来世は兄ちゃんを俺が守る」って。すでに今生は捨てるしかない。
中国語、英語、マレー語が入り交じるところがクアラルンプールらしかった。
昔少しだけインドネシア語を学習したのですが、マレー語とインドネシア語ってほぼ同じでは?
評判良いようですが、私には無理め。
世の中の不条理あれど、破滅の原因作った弟が、優しい兄が犠牲になることで浮かばれて幸せの予感な設定、感動するよりムカつきます。
陰々滅々、作為的過ぎ、そして、長すぎです。
とてつもない熱量だった
予告編からただならぬ映画だとは想像できていたけれど、かなりズッシリと胸にくる話だった。
東南アジアの国々は近年、めまぐるしい経済成長をする中で、未だ貧困層の人々は綱渡りの毎日。
とはいえ近頃の日本でも、自称難民や不法滞在の問題などを見かけるから、なんとも微妙な気分。
事件が起こってから、あの日じゃなかったら、あと5分アバンが早く帰っていればと、ずっとたらればがグルグル。
二人は共依存の関係なのかと思っていたけど、真実が分かった後で、アバンが声にならない声を振り絞りながら手話で想いをぶちまける場面にギュッとなった。
たった2個のゆで卵がこんなに切ないものになるとは思わなかった。
本当の兄弟ではない繋がり
耳👂の聞こえない兄と、どうしようも無い弟(血のつながりなし)がふとしたことで、人を殺めてしまう話
身分証明書がない二人は、まともな仕事にも就けず生きていくことに疑問を感じながらも、ブラックマーケットで安い賃金で…
そして二人に親身になっていた介護福祉士を… 兄は弟をかばって自首するのだが…
日本でも戸籍の無い人がかなりいるらしいが、比較することは難しい 親に感謝ですね
兄弟愛に泣ける。
兄の責任感。
弟をちゃんとした生活ができるように育てられなかった責任感からか、最後の尻ぬぐいか。
血はつながっていないとはいえ、兄弟以上のつながり。
途中、昼にカレーを作ってくる同僚がいなくなった時から、彼女が目を開けた時に訪ねてきた時との時差があったので、夢なのかと思ったけど、あの息を止めたのは本当らしい。
最後の僧侶を前にした言葉が本音なんだと思う。
良い映画でした。
光と影
どの国にも影の部分があるが、その影の世界でしか生きられない二人。最後に血の繋がらない兄弟と言うこと、更に身分証明を得るにも二人には異なる難度があり、特に兄アバンにはアバン自身が聾唖者と言う事もあり身分証明書の獲得には相当の困難があると言う事がが分かり、尚更、兄としての愛情の深さに涙しました。
兄のアバンは、その困難な社会的立場故、ミャンマー人女性との初恋も諦めざるを得ず、本当に薄幸の人でした。それにしても、兄を演じた俳優が素晴らしく感動しました。タレンタイム以来、マレーシア映画の幾つかにハマりましたが、ブラザーの素晴らしさにも納得です。
タイトルなし(ネタバレ)
ケースワーカーの亡くなった場所に花を添えるところ、独房に光がさしてるけど兄の首から上は真っ暗なところ、兄が処刑されたころに風に流されるスカーフ、映画的で良いシーンがけっこうあった
あとはキッチンの画も結構好きだった。
兄に感じていた違和感が最後分かった。ストーリーと演技が秀逸
兄はひたむきに生きていて、むしろ弟の方がトラブルばかり一見投げやりに生きているように見える。
人間、未来に希望があるからひたむきに生きられるはず。なのに、兄の目には光が感じられない。真っ黒で、周りをじっと見つめるような目だった。
最後兄が感情をぶちまけるところで、ああなるほどなと思った。兄には未来への希望など無かったが、それでもひたむきに生きてきたのだ。そうさせていたのは兄の人格なのだろう。
子供時代の兄の目にはまだ光があったように思う。彼が希望を失ったのはいつだったのだろう。映画では語られなかった、人生のストーリーがあるのかもしれない。
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