Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたりのレビュー・感想・評価
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本当の兄弟ではない繋がり
耳👂の聞こえない兄と、どうしようも無い弟(血のつながりなし)がふとしたことで、人を殺めてしまう話
身分証明書がない二人は、まともな仕事にも就けず生きていくことに疑問を感じながらも、ブラックマーケットで安い賃金で…
そして二人に親身になっていた介護福祉士を… 兄は弟をかばって自首するのだが…
日本でも戸籍の無い人がかなりいるらしいが、比較することは難しい 親に感謝ですね
兄弟愛に泣ける。
兄の責任感。
弟をちゃんとした生活ができるように育てられなかった責任感からか、最後の尻ぬぐいか。
途中、昼にカレーを作ってくる同僚がいなくなった時から、彼女が目を開けた時に訪ねてきた時との時差があったので、夢なのかと思ったけど、あの息を止めたのは本当らしい。
最後の僧侶を前にした言葉が本音なんだと思う。
良い映画でした。
光と影
どの国にも影の部分があるが、その影の世界でしか生きられない二人。最後に血の繋がらない兄弟と言うこと、更に身分証明を得るにも二人には異なる難度があり、特に兄アバンにはアバン自身が聾唖者と言う事もあり身分証明書の獲得には相当の困難があると言う事がが分かり、尚更、兄としての愛情の深さに涙しました。
兄のアバンは、その困難な社会的立場故、ミャンマー人女性との初恋も諦めざるを得ず、本当に薄幸の人でした。それにしても、兄を演じた俳優が素晴らしく感動しました。タレンタイム以来、マレーシア映画の幾つかにハマりましたが、ブラザーの素晴らしさにも納得です。
タイトルなし(ネタバレ)
ケースワーカーの亡くなった場所に花を添えるところ、独房に光がさしてるけど兄の首から上は真っ暗なところ、兄が処刑されたころに風に流されるスカーフ、映画的で良いシーンがけっこうあった
あとはキッチンの画も結構好きだった。
兄に感じていた違和感が最後分かった。ストーリーと演技が秀逸
兄はひたむきに生きていて、むしろ弟の方がトラブルばかり一見投げやりに生きているように見える。
人間、未来に希望があるからひたむきに生きられるはず。なのに、兄の目には光が感じられない。真っ黒で、周りをじっと見つめるような目だった。
最後兄が感情をぶちまけるところで、ああなるほどなと思った。兄には未来への希望など無かったが、それでもひたむきに生きてきたのだ。そうさせていたのは兄の人格なのだろう。
子供時代の兄の目にはまだ光があったように思う。彼が希望を失ったのはいつだったのだろう。映画では語られなかった、人生のストーリーがあるのかもしれない。
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