ネムルバカのレビュー・感想・評価
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やっぱり阪元作品は好き
何故だろう。
バンドなんてやった事ないしあまり興味もない。
若い頃、夢を追いかけたことも無い。
原作も読んだことが無い。
阪元裕吾監督というだけで観賞した「ネムルバカ」
刺さりまくりました。
何故だろう。
たぶん…映画が大好きだからだ。
VHSには重みがある。⇒落とす
高値で売ろうとする。⇒あげる
無理やり渡されて困る。⇒結局見る
この流れ大好き。
心の中で絶叫してしまう
原作は未読。
寮で同居する女子大学生2人を描いた本作。予告編での印象は、アクションのない「ベイビーわるきゅーれ」。たしかに2人がお金のない、ダラダラした生活をする雰囲気は、ベビわるっぽい。ベビわる好きな人にはあのゆるーい感じはたまらないはず。
でも、アクションがないと物足りないななんて的外れなことを感じていたら、2人のゆるい会話だけにとどまらずにどんどん青春映画として話が進んでいく。気づいたら音楽映画として何かをなしとげようともがく話になっていた。ある程度予想はしていたが、最後の演奏シーンで胸が熱くなってしまった。心の中で「せんぱーい!!」と絶叫せざるを得ない。あれはヤバい。
原作がどれくらいかは知らないが、かなりの熱量だ。前半のゆるさやけだるさがあるから余計に際立つ。スッキリする終わり方とは言えないのに、とても気持ちのいい映画だった。阪元裕吾監督は原作ありでもイケることがわかり、これからも追いかけていくことが確定した。
これは刺さる人には刺さる作品…!
なまじ原作が大好きなゆえに「実写かあ。観なくていいかな…」と思ったんだけど、予告の「脳内ノイズ」につられて思わず劇場で観てきた。
観終わった後の感触が不思議と原作を読んだ後に近くて、良い実写化だった気がする。特にピートモスの楽曲のライブシーン、とても良かった…。
劇場を出てからも「脳内ノイズ」と「ネムルバカ」がずっと頭の中で鳴っている。
そして終盤、メジャーソロデビューしたルカ先輩のライブのラスト、ギターを持った先輩と「ネムルバカ」という題字がスクリーン上にドカンと出たあたりからもうダメだった。気づいたらボロボロ泣いてた。
(同様に原作では入巣ちゃんが「先輩!」と何回も叫ぶところでボロ泣きする)
原作を読んでるときからいつも不思議なんだけど、これは何の涙なのか言語化が難しいんだよな。
悲しいわけでも、嬉しいわけでもなく、感動してるのかと言われればそれもまた少し違う。
もっと切実で、胸が苦しくて、それまでの本作が積み重ねて描いてきた何かが、ルカ先輩の叫び、入巣ちゃんの叫びとなって私の中の声にならない叫びとシンクロするように謎の感情の揺さぶりが起こる。
何だろう、過ぎ去ったかもしれないけれどそこにあったものの確かな輪郭をなぞっている?みたいな…。
これは本作を体験した人にしかわからないような気がする。
映画「ソラニン」や「リンダリンダリンダ」のように一見グダグダとした日常描写を積み重ねていって、それがラストライブシーンのカタルシスに集約されていく類の映画が好きな私には割とぶっ刺さる映画だった。
作中でファスト映画問題やソフトとサブスクの差についても触れられてて(ここは映画オリジナル)、昨今の映画鑑賞についても皮肉が効いている(ちなみに本作のライブシーンは劇場で体感するのがおすすめ。まとめ情報を見たりサブスクで見るのではなく)。
ルカ先輩(演者:平祐奈ちゃん)の歌声は不思議とクセになるなあ。そこも良かった。
基本的には大学の女子寮で同室の入巣ちゃんとルカ先輩の日々や関係を描いてるんだけど、百合作品やシスターフッドものというよりは空気がカラっとしてるのも良いんだよなあ。
想像を超えて
ベイビーわるきゅーれのアパートのシーンを思わせるポスターアート。あのシリーズからアクションを除いた二人の自然な生活を描くのかな、と想像していた。確かにそういう生活のシーンが描かれるが、本作ではより切ない伏線となって、予想外の骨太なストーリーの伏線となっていた。何ヶ所か疑問もありながら最後には王道的な盛り上がりに落涙するとともに、監督のレベルアップを実感していたマタゾウであった。
アイドルの久保史緒里より可愛い平祐奈が良かった(^-^)
終盤まで女子寮の同じ部屋に住む二人の女の子の日常が描かれる。
一人は普通の女の子役の久保史緒里。
もう一人はバンドをやってる金髪の平祐奈。
終盤に急展開。
バンドをやってる女の子が芸能界へ。
コメディ要素が散りばめられてた。
その違和感なのか、変わった演出、変な間を感じた。
そして見た事の無い役者さんばかり。。
知っているのは、主演の二人とプロデューサー役で出来た吉沢悠くらいだった。
しかしながら、平祐奈は可愛い!
アイドルの久保史緒里より可愛いと思う。
平祐奈が演じるギター&ボーカルの女の子。
実際に平祐奈が歌っていたみたいですね。
正直、そんなに上手くないなーとは感じていた。
歌は吹替にした方がタイトルの曲なんかも見ている人に響いたんじゃないかと思う。
『BECK』の桐谷健太は良かったなと思い出した。
こういう映画の中で歌を歌う映画って、難しいですよね。
久保史緒里は仙台出身だし、なんとなく追いかけてた。
『左様なら今晩は』ではウブな幽霊を演じてて好印象でしたし。。
平祐奈はもっとブレイクすると思ってたんですけどね。。
ググってみたら26歳でした、童顔です。
金髪にした彼女、この演技で評価は上がったんじゃないでしょうか。
片方が売れて、残された方との対比・関係を描いた内容を想像してたんですけど、ただただ二人の女の子の青春を描いた映画でした。
若い人が見るべき映画かな。
まじめで好感度高い
人生の目的、価値観かなあー!?当たり🎯でした😃
本日バイト終わりに新宿ピカデリーにて鑑賞しました😀
ここがらネタバレします。
原作は未読で久保史緒里チャンが主演していたので久しぶりの映画でした😂
正直最初は漫才を映画にしたのかなあと思い
ハズレかなぁーと思ってたら
4人がファミリーレストランで出会うですが
そこで久保史緒里が網啓永をいきなり後ろから殴るんです🤣
それが私のツボにはまり4人で浜辺に行き
今度は人生の価値観を語るんですが
なんと〜
平祐奈が樋口幸平を飛び蹴りします
絶妙なタイミングで決めます。
そんな4人の語りの絵を見てると
何故かだんだん惹きつけられて
いつのまにか映画館で私だけ大笑い🤣してました。
会話のキャッチボールが素敵過ぎて
日本映画最高かよと思いました
ラストのステージは涙でしたが、
その後失踪は⁈でした🧐🤣😃
最近心理学の本にハマっているので
そこも心理学からのアプローチすると更に
おもしろく見れました🤗
今日はなんと言っても久保史緒里チャンです
寮のベッド🛏️で寝ているのですがカメラが 真横サイズ撮っていて
え〜久保史緒里チャンの顔が真正面からと
違った印象を受けて驚きました
まあーこれは、監督とカメラマンさんが考えたと
思いますが
坂本裕吾監督は女性2人を主演して撮ると最高に良い映画を創ります🤗
この映画の関係者様の皆様お疲れ様です。
ありがとございます
♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪🥹🤗😃
ルカのツインテールが見たかった!
採点4.2
石黒正数原作、阪元裕吾監督による実写作品。
二人とも好きな僕は気になってしょうがない。
そしてまぁこれが実に面白い。
キャストがまた良いんですよ。
似てるとかでなく、原作の雰囲気にみな似合っているんですよ。
仲崎(古本屋の先輩)なんて似ても似つかないのですが、悪くないんですよね。
それと伊能昌幸が出てきたのは笑いました、さすが阪元作品ですね。
何よりも主演の二人がピッタリ。
あのどうでも良い日常に、柚実とルカがちゃんといました。
これが作品として何よりも良かった。
そしてラストのテロライブ。
これも原作同様アツく、ちょっと涙出ちゃいましたよ。
また原作には無かったルカの最後の言葉。こうゆうの嬉しいですね。
主題歌「ネムルバカ」も原作の歌詞を石黒正数がリライト。作中のイラストにも参加してて良いです。
作品全体にとても原作をリスペクトした作りが感じられるんですね。
思えば監督も原作好きそう。この日常のゆるさがおんなじですものね。
想像以上に素晴らしい青春映画になってました。
あ、強いて言えばルカのツインテールが見たかったです!多分みんな思ってた!
阪元裕吾監督
私は歳を取りすぎた…かな
※原作は読んでいません。
ラストは良い。
主人公2人も魅力的。
若い方々がこれを観て共感したり励まされたりしているなら、それは価値のあることだ。
学生という肩書きの終わりと共にやってくる、「何者かにならねば」という思いと「今のココから逃げ出さねば」という思い。これは重なっているようで別モノ。
鬱屈し、溜まったエネルギーを爆発させるクライマックス。「自分」という存在と、それを投影し共有する「他人」。そして日常。
「Z世代」と呼ばれる、ここに登場する彼らだけでなく、「団塊Jr.」と呼ばれた我々にだって、その当時には同様の焦りや葛藤や見栄や自堕落があった。
ただ、私にはそこまでのあえてグダグダと描かれた日常がとても冗長に感じた。
主人公たちを囲む男性達に向けられる「イタイ」「ダサい」「頭悪い」「下品」という視線を嘲笑をもって描く感じとか。
そういう、個人的には「ベイビーわるきゅーれ」シリーズに点在する、私の苦手な要素がかなり凝縮して詰まってた。
(もちろん「ベイビーわるきゅーれ」シリーズは大好きです。私。)
そういうグダグダや嘲笑が、あえてラストに回収するために添えられたものだとしても、それまでをすべて肯定的に受け止められないくらいに、私は歳を取りすぎたのかも知れない。
私がこの作品に描かれた若者たちを受け入れられないということでは決してなく、
「それでいいじゃん」
と思うのだ。
「だサイクル」の中で満足するしょーもない男達も、才能ある若者から搾取しようと画策する大人達も、女の子の気持ちが理解できない童貞男も。
みんな、それでいいんだよ。
それをよしとするか、それをダメだとするかも、決めるのは他人じゃない。結局自分なんだから。
この作品が好きだという方の気持ちは理解できる。いや、すごくよく分かるんだ。刺さるフレーズもある。
ただ、私が作品に共感できるかというと、ちょっと見解が違う…という感じ
。
コスパの良い人生はこの世には存在せず、紆余曲折に見える道は、すべて必要な枝葉であることがわかる
2025.3.27 T・JOY京都
2025年の日本映画(106分、G)
原作は石黒正数の同名漫画(徳間書店)
インディーズバンドのボーカルとルームメイトの女子大生を中心としたそれぞれの青春を描いた音楽映画
監督は阪元裕吾
脚本は皐月彩&阪元裕吾
物語の舞台は、都内某所
大学の女子寮に住んでいる入巣柚実(久保史緒里)は、大学の先輩でインディーズバンド「ピースモス」のギター&ボーカルの鯨井ルカ(平祐奈)とルームシェアをしていた
柚実は古本屋「MAX」で働いていたが、日々の生活は困窮を極め、ルカもインディーズバンドで食べていけるほどの余裕はなかった
二人には柚実に呼ばれたらすぐに駆けつける田口(綱啓永)という柚実の同級生がいて、ルカは彼が柚実のことを好きだと思っていた
柚実は意識していなかったが、それを指摘されてまんざらでもない気持ちになっていた
ある日、田口を呼び出した二人は、食料と酒の代わりに田口の愚痴に付き合うことになった
田口は好きな人にどう気持ちを伝えれば良いかと悩んでいて、ルカは「ベランダから好きだと叫ぶぐらいの勇気がなくてはだめだ」と言い放った
物語は、翌朝の朝に田口がベランダで叫んでいるのを見るところから動き出す
海から戻った柚実とルカは田口の告白を聞いてしまう
田口はルカのことが好きで、ルカに会うための口実として柚実の誘いに乗っていたと言われてしまうのである
その後、殴っても収まりがつかない柚実だったが、田口の友人・伊藤(樋口幸平)も含めた4人で海水浴場へと向かうことになった
柚実は「自分のやりたいことがわからない」と言い、「やりたいことを見つけて努力している先輩は凄い」と言う
だが、伊藤は「先輩にも自分の限界が見えているはずで、そんな生活はコスパが悪い」と言い放ってしまう
ルカは伊藤にキレて飛び蹴りを喰らわすことになり、「御託を並べて、何もしない奴は嫌いだ」と吐き捨てた
映画は、ルカがレコード会社から連絡を受けて、プロモーションの担当・荒比屋(伊能昌幸)と音楽プロデューサー・梗間(吉沢悠)と会うところから急展開を迎える
ルカはバンドのデビューの話だと思っていたが、実はルカをソロデビューさせたいと言う話で、しかも路線はこれまでのロックではなかった
それでも、音楽で生きていきたいルカはその道を進み、バンドメンバーもそれを察して距離を置くようになる
そして、そのプロモーションはやがてバズるようになり、街のあちこちで聞かれる音楽になっていった
映画は、夢追う人の前に扉が出現し、そこを潜り抜けたと思ったら、思っていたのと違う世界だった、と言うルカを描き、その変化に戸惑う柚実を描いていく構成になっていた
ルカはメンバーと柚実をライブに招待し、巷でバズっているアイドルのような歌を聞かせることになる
柚実は凍りついたようにその場で立ち尽くし、「こんなことがやりたかったのかよ」と呟く
だが、予定の2曲を終えたルカは、ギターを手にして再びステージに現れた
そして、そこでインディーズ時代にささやかにバズった曲「ネムルバカ」を披露するのである
冒頭で「かくして先輩は失踪した」と始まる物語で、その理由が最後に示されるのだが、実際にルカがどうなったのかはわからない
原作では続きがあるようで、映画における「失踪」と言うのは、アイドル路線を進むことを決意して、以前のルカはもういないと言うふうにも見える
実際には、レコード会社に三行半をつけて行方不明になると言う路線のように思えるが、「ネムルバカ」を演奏した後に、小さな声で「バイバイ」と言うルカを思うと、前者の意味合いのようにも思える
どちらが正解かと言うところには意味はないと思うが、自分をこのステージに引き上げた者たちに対する、せめてもの感謝を表したのが最後の演奏であり、それは音楽の夢を諦めた瞬間のようにも思えてしまう
そう言った意味も踏まえれば、「柚実の知るルカはもういない」と言うことになるのかな、と感じた
いずれにせよ、青春時代に何かに打ち込んだ人、打ち込めなかった人に刺さる内容で、大人が見ても懐かしい時代を思い出す作品であると思う
音楽映画の良さ、青春映画の良さに相まって、複雑に思える感情の答えが隠されているようにも思える
自己評価と他者評価の乖離による人生の選択の難しさと言うものも描かれていて、ルカは器用な人間ではなかったのだろう
そう言った意味において、失踪にはいくつもの余韻があると思うので、感じたままに解釈しても良いのかな、と感じた
リアリティの積み重ね
オキロバカ
黒髪と金髪のシスターフッドに、ゆるい会話とシュールなギャグ…ほぼ“殺さない『ベビわる』”じゃねーか。笑
やはりこの監督のつくる空気感は好き。
かわいいけどかわいすぎず、適度にダラシなく阿呆な女子が愛嬌たっぷりで。
石黒さんが描き下ろしたイラストが柚実・ルカ・田口・伊藤だったので、伊藤の出番の少なさが意外。
男2人はクライマックス前にいなくなるし。
バンドメンバーは役名ついてるけど、作中で呼ばれた?
正直、クライマックスまではどこに向かってるのか分からなかったし、ギャグも『ベビわる』には及ばず。
しかし最後で一気に持っていかれた。
平祐奈の歌唱やパフォーマンスもよかったし、そこにメンバーがエアバンドで加わるのも最高。
更には久保史緒里の叫びが涙腺にぶっ刺さったよ。
アンプ無しでエレキが鳴ってるのは流すが、ライブ全般が録音丸出しで生っぽさが皆無だったのは残念。
PEATMOTHの曲、ネクライトーキーっぽいなと思ったら作曲やってて、自分の耳を少し褒めた。
荒比屋さん、『ベビわる』1作目で瞬殺された人だよね。
キャラが散らかってたり、柚実に成長がなかった(むしろ堕落した?笑)ので満点には出来ない。
好みからすれば失踪したまま終わらないでほしかった。
でも役者は皆よかったし、自分の中で青春モラトリアムものとしては快作の部類です。
ちなみに一番笑ったのは「経由してゴメン」。
海鮮ムリとか言って、仲崎との食事で食べてたの海老とイクラよね?
それにしてもコイツら、一度も大学行ってねぇ…
緩急が
一点突破!阪元裕吾、お見事!
まあまあだ
音楽や演奏が重要なポイントなのだけど、最初のライブシーンの演奏にライブ感が全然ない。録音した音源を流して当てぶりしていてとても残念だ。ライブならではのブレスや演奏の勢いが何もない。他にも無神経すぎる表現が目に付く。無断で借りた車をガス欠で放置とか、貸してくれた男に対して何一つ配慮がない。感謝もない。炊飯器を手に持って振り回して米をぶちまけるとか、炊飯器なんか手に持つか? 不手際を描くとしても他にやりようがありそうだ。誰のことも好きになれないまま終わる。
レコード会社の人たちも無神経でよく一緒にやれたものだ。
ラストのコンサートの場面もカラオケを流すだけのソロライブで熱がない。と思っていたらギターの弾き語りが始まる。それも当てぶりなのだろうけど、けっこういい。かつてのバンド仲間が見に来ていて盛り上がっていて彼らの脳内演奏が音源ということなのだろう。しかしあんなふうにあっさり切り捨てられて彼らもよく見に来てくれたものだ。それほど密な関係にも見えないけど、好意的に解釈すると一緒にバンドをすると理解を超えた関係が築けるのかもしれない。
阪本監督作品なのでどこかで殺し合いが始まると思っていたら全くない。
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