「主人公は認知症ではない。空想の世界に没入しているのである。」敵 Kさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公は認知症ではない。空想の世界に没入しているのである。
試写会にて鑑賞。
ずっと観たかった作品を鑑賞することができました。
主演の長塚京三さんの表現力に魅せられながら
後半にかけて「敵」 に対する恐怖が増していく描写に
引き込まれました。
モノクロ映像の奥深さに終始没頭です。
自我が強い主人公が欲に負けるとき
リアリティを感じました。
生きるために必要な毎日の食事、使う言葉、
夢と現実の線引きがない曖昧さ。
「老い」というテーマをこれほどまでに
深掘りしている作品はなかなかないです。
原作を読みたくなりました。
吉田監督と小澤プロデューサーの対談、
観客からの質疑応答を
たくさん聞くことができて
貴重な時間を過ごせました。
本日はありがとうございました。
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