スピーク・ノー・イーブル 異常な家族のレビュー・感想・評価
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バングルスの『Eternal Flame』を受け付けなくなる
「悪霊より人間の方が恐い」を完全に地で言っていて、ずーっと不快指数100%
ジェームズ・マカヴォイの表情が、獲物の隙を窺う捕食者のそれで、強く出れないベンの許容範囲を少し超えたあたりをパトリックが際どく刺激する。狡猾に下位ランクにマウントをとるアルファボスのようでもあり、見ている自分もそれをされているようであって、イライラする。
ベンの妻のルイーズは、意識高い系の女性で魚はOKという菜食主義者で、狩りを趣味にしているパトリックを毛嫌いしている。パトリックは、それがわかっていて、宗教的でない菜食主義者のルイーズの矛盾を突いたり、夫婦仲がギクシャクしているベン夫婦をいやーな感じで挑発する。
ぬいぐるみのウサギなんか、諦めてしまいなさい。っと言ってあげたいことが何度も。そこは、ホラー映画なのでやばい方向に進みます。オリジナルに比べてマイルドに仕上がっているというけど、終盤の攻防は恐怖と痛みの連続でヘトヘトでございます。
バングルスの『Eternal Flame』を当面、聞きたくない
今そこにある危機‼️❓あなたの隣に奴はいる‼️❓
『胸騒ぎ』を見て嫌な気分になった人はぜひ見ると良い
『胸騒ぎ』(邦題。原題は同じく『SPEAK NO EVIL』)の方は、主人公夫妻が投石を全身に受け惨殺され、娘は舌を切られ喋れなくされたうえで無事人身売買(?)されるという超絶胸糞エンドだったので、アレと同じか上回る胸糞展開だったらどうしようかと、不安になりながらの視聴。
結果としてはリメイクで中盤以降の展開が一新され、細部の展開が少しずつ変えられて、最後は逆襲して被害者として囚われていた他所の少年とともに脱出という、ある意味スッキリエンドでした。
といっても娘の行動にはやはり引き続きイライラさせられる。
『そんなに大事なぬいぐるみならちょこちょこ無くすんじゃねぇよ!』
と思うこと多々。
アレだけヤバいところからなんとか逃げ出したというのに、ホッピー(ぬいぐるみ)を置いてきたことに気がつき、癇癪を起こした娘からシートを蹴られ、危うくトラックと正面衝突しそうになった挙句、結局奴らの家まで取りに戻らされる両親が哀れでならなかった。その後に命をかけたバトルが待っているのをこっちは知ってるので。
ホラーらしいバッドエンドだった原作もそれはそれなのだけど、やはり悪が負けてスッキリ終われる展開が好きなので、リメイクを手掛けたブラムハウスには拍手を送りたい!
胸騒ぎ、とは別物。
タイトルなし
2022年製作のデンマーク・オランダ合作映画「胸騒ぎ」をジェームズ・マカボイ主演でリメイクしたサスペンススリラー。
ロンドン在住のアメリカ人ベンと妻ルイーズ、娘アグネスのダルトン一家は、イタリア旅行中に意気投合したイギリス人パトリックと妻キアラ、息子アントの一家に招待され、彼らが暮らす田舎の農場で週末を過ごすことに。人里離れた自然豊かな環境で楽しく過ごすダルトン一家だったが、次第にパトリックたちの“おもてなし”に違和感を抱きはじめる。一見仲のよさそうなパトリック一家の異常さが徐々に浮かびあがるなか、ダルトン一家は想像を絶する恐怖へと引きずり込まれていく。
恐ろしいおもてなしをするパトリックをマカボイが怪演し、「ナイチンゲール」のアシュリン・フランシオーシが妻キアラ、「ジャッキー・コーガン」のスクート・マクネイリーがアメリカ人のベン、「ターミネーター ニュー・フェイト」のマッケンジー・デイビスが妻ルイーズを演じた。監督は「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」のジェームズ・ワトキンス。
スピーク・ノー・イーブル 異常な家族
2024/アメリカ
配給:東宝東和
まぁまぁ面白かった
Shady
リメイク元の「胸騒ぎ」の絶望度が凄まじく、観終わった後に肩をガックリ落としながら帰ったのが良い寄りの思い出なのですが、今作については自分が何を勝手に勘違いしていたのか、待ち構えている夫婦たち視点で進むもんだと思っていました。
前半はオリジナルをなぞりつつ、後半は全く違うアプローチで進めていく感じの作品で、どうしてもズルいなーという感情が拭えずじまいのリメイクでした。
どう考えたって怪しいパディ夫妻の家に向かったらあれやこれや大変な目に遭うというのは同じで、ベジタリアンだっつってるのに肉を食えと言われたり、パディ夫妻が論点をすり替えてあれやこれや使って論破をし、気弱なベンが何も言い返せずにいたりなどなどフォーマットをなぞりつつも不穏な雰囲気はそのままで、そのままでは無くアレンジを加えていたりはするんですが、食堂でのシーンの嫌〜な胸糞さが好みだったので、食事の場でやるような事ではない性的すぎるシーン&あっさり目な終わり方だったのが物足りなかったです。
娘がウサギのぬいぐるみが無くてパディ家に戻るまでの流れまでは同じなんですが、ブラムハウス式の手の加え方をしてきて、オリジナルでは主張ができなかったアビルもといアントが喋れないなりになんとかアグネスに伝えようとして、この一家の異常さを早い段階で伝える事によってオリジナルとは違うルートにいくってのは面白かったです。
ベン一家を捕まえるまでがタイヤをパンクさせたりハシゴをユラユラさせたりアントを落としてみたりと、だいぶ雑ですしモタモタしすぎててイライラしましたが、そこからはまぁアメリカっぽい感じのバトルが始まるのでええやんと思いつつも別に「胸騒ぎ」のリメイクでやらなくてもとは思いました。
ルイーズ役がマッケンジー・デイビスなのもあってかめちゃくちゃ戦闘スキルに長けていますし、カッターでの奇襲だったりトンカチ振りかざしたり、銃ぶっ放したり硫酸ぶっかけたりと相手がターミネーター達に比べると流石に何枚も劣るので楽勝そうでした。
家の中と屋根上と庭と限られたフィールドでの戦闘が行われて、オリジナルではそこまで出番のなかったヘルパーの男が戦闘要員として参加するのは笑いました。
全員見事に銃をぶっ放しますし、部屋の中に入らせないために家具を使って足止めしたりと一度この世界線を経験した夫婦が転生して反撃してるんじゃって考えになっちゃうくらいには緊迫感はありましたがホラー味は極薄になっていました。
鬱々としていたオリジナルとは異なりスカッとした感じで終わったり、報復に関しては完璧にこなしていたりと、オリジナルを観た時に思ったなんとかして逆襲できないものかを実現したようなものでしたが予想の範疇は超えてこないあっさりさはどうにも好きになれませんでした。
アメリカっぽい逆転劇として観ればまぁ及第点かなとは思いつつも、オリジナルの素晴らしい悍ましさにはどうやっても勝てなかったのかなと思いました。
リメイクを作るのは難しいと改めて突きつけられた気がしました。
鑑賞日 12/13
鑑賞時間 12:35〜14:40
座席 D-7
全てうさぎのせい
最近観たホラーやらスリラーやら系の中では1番の出来でした!!
ただのよくある"監禁お仕置き系"かと、
何となく先が読めちゃうな〜とか思いながら観たら大間違い、
驚きの家族構成!!色んな意味で異常ってわけね!
それにしても父使えない、母強い!
だから浮気されちゃうんだゾw
ワガママ娘はうさぎうさぎってうるさいしw
反省しろ!
追いかけっこでは、下ではなく上へ、外ではなく中へ逃げる、セオリーどおりで、イラついてうっかり声出ちゃったよw
おんぼろゲートなんて車でぶっ飛ばしちゃえよ!
でも無駄に大きな音で驚かすような安い演出がないのは良いね!
そして、何よりこれはアントくんのストーリーだな。
アント、これからは幸せになってくれ!!
『胸騒ぎ』とは別の作品として、これはこれで楽しめた。
冒頭からの幾つかのシーケンス、台詞、登場人物の名前やキャストの雰囲気まで、リメイク元の『胸騒ぎ』に忠実なようだけど、反面、それこそ冒頭から『胸騒ぎ』 より分かりやすい作り。リメイク元から離れ始めてからは普通のスリラー映画になった印象だけど、別の映画として、さらには『胸騒ぎ』の溜飲を下げるという意味でも楽しめた。
『スピーク・ノー・イーブル』 には、『胸騒ぎ』 にはなかった要素がいくつか付加されているんだけど、招待側の夫婦が歳の差カップルで、実は、十数年前に年端のいかない妻を夫が無理やり妻にしたらしい、とか、『胸騒ぎ』より少し年齢を上げた(それでも12歳)被害者家族の娘を、招待側夫が妻の後釜に据えようとした展開は、「胸糞」と言って楽しめるようなものではなく、そこは単純に、きわめて不快だった。
お・も・て・な・し
胸騒ぎしなかったよ。
オリジナルは未見です。
相当の胸糞映画のリメイクと聞いてたので
楽しみにしてましたが
全然胸糞悪くなかった。
導入部分までが無駄に長く
ダラダラしちゃって飽きてくる。
もう少しテンポよい展開希望。
どこもかしこも想像上回ることない。
アント役のダン・ホウくんが声を失ってるのに
あの演技力、将来がめちゃくちゃ楽しみ。
それにしても旅先で知り合った程度の夫婦の家に
週末泊まりがけで行くとか
わたしにはそもそも無理です(笑)
不安と不快
リメイク!?
イタリア旅行で知り合った一家から届いた招待状で…、田舎の農場で週末を過ごすことになるダルトン一家の話。
招かれたパディ、キアラ夫妻の家に着いたのも束の間、ダルトン一家の妻ルイーズは菜食主義にも関わらず肉を無理やり食べさせてくるパディに違和感を感じ始める…。
観始めてから15分位!?あれっ、何かこの話観たことあるかも…、ストーリーは進み話は知ってる、でもこの描写あったけ?が、ずっと頭にありながら…。
結果観終わってから確認したら今年5月に公開された「胸騒ぎ」のリメイク作品、とりあえず個人的にスッキリしたのは、胸騒ぎだとこの異常な家族が生き残る…みたいな終わりだったと記憶してるけど、囚われの身となってたアントよくやった!って感じでスッキリした。
リメイクとは言ってもラストの終わり方が違いましたね。妻ルイーズ観て、この女優さん見たことある誰だっけ?と思ったらターミネーターニューフェイトのグレース!
「胸騒ぎ」のリメイク版。どちらが良いかも個人差があるかな。
今年437本目(合計1,528本目/今月(2024年12月度)16本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
※ 映画館トラブル(塩味ポップコーンを注文したらキャラメル味が出てきた)のため10分間ほど視聴が抜けています。
ここでは多くの方が触れられている通り、「胸騒ぎ」のリメイク版です。よって、登場人物の名前や国名、微妙な展開は違っても大きな筋は同じですが、エンディングにいたるまでの後半のシーンが大きくリメイクされている点などが大きな違いということになるでしょうか。
「胸騒ぎ」はここでも低評価なのですが、その理由の大半は「エンディングの後味が悪すぎる」というもので(評価として下げている方もこれをあげている方が大半)、それに対応する形でのリメイク版ではその「エンディングへいたる道のり」は大きく変わっていますが、どちらが良い悪いの関係ではないし、同時に見て(なお「胸騒ぎ」はVODで見られることを確認済み)、両方の見比べをするもよいし、「やっぱりこっち(どちらかの映画)が好き」あるいは、「両方好き」(あるいは「両方嫌い」もありうるが)ということになるのかな、というところです。
大半のストーリー展開、エンディングにいたるまでのごく最後の30分くらい前までの展開の大半は、個々の固有名詞ほかは違っても「胸騒ぎ」とほぼほぼ同じになるので、それは知っていないと「何かどこかで見たことがあるような」、あるいは「パクリ映画か」ということになりますが、この点はその点把握してから見るのが推奨です(少なくともパクリ映画ではないのは明白)。
まぁ個人的にはこちら(本映画)のほうが好きかなと思った(どうしても腑に落ちないくらい後味の悪すぎる展開は映画を見ていても暗い気分になりますし)ところもありますが、こちらの作品も「魚も食べる菜食主義者が何とか」というような唐突な話をするので(もっとも、その「唐突のなさ」の話は「胸騒ぎ」においても内容は多少変わっても同じような話はします)、そこはある程度把握しておかないと主人公が何かバグっている発言でもしてるのかなとか思われかねないところかなといったところです。
120分を少し切る程度の映画で、元ネタあり(リメイク作品)であることも考慮しても、「胸騒ぎ」を見たことがある方もない方も広くおすすめといったところです。実際、8割がたの埋まり具合になっていたのが印象的でした。
採点に関しては特段気になる点までないのでフルスコアにしています。
(なお、英語による放映で、英語の聞き取りも易しいので(準2級~2級程度。準1あれば余裕でほぼ全部聞き取れる程度に易しい)、英語学習をメインにするという向き(少ないとは思いますが)にもおすすめです)。
アメリカらしい『胸騒ぎ』のリメイク
今年5月に公開のデンマーク・オランダ合作の『胸騒ぎ』
のハリウッドリメイクですが、私は本作の方が好きです。
ラストはもちろんなのですが、
ルイーズの感じている違和感の描写やキャラクター造形が
丁寧に感じたんですよね。本作。
それからアントが何かをアグネスにしきりに伝えようと
するシーンも実に丁寧に描かれていて、
ラストに至る納得感を醸成できていたと思います。
ラストがオリジナルと最も異なるところで、
オリジナルが好きな方は違和感があるかもしれませんが
少なくとも胸糞度合いはまろやかになったと思います。
ラストはもう心理戦及びフィジカルな攻撃だったりして
ホラー映画ではなくなっているのですが、
ホラー度外視でスリリングに展開するところは、
実にうまく描けていると感じましたし、
麻酔伏線がうまく回収されるところも良かったです。
オリジナルの不条理さも考察が必要なところは良かった
ですが、本作のわかりやすさも良いですね。
ただ、ベンとルイーズが幸せになれるかは非常に微妙な
気がしますね。
よもや同じ作品のリメイクを同年に観れるとは思いません
でしたが、両作とも観て良かったです。
アメリカ人の品格
イタリア旅行で知り合ったイギリス人家族に招待されて訪れた彼らの自宅で、彼らとの関係にズレを感じ始めるロンドン在住のアメリカ人家族の話。
「胸騒ぎ」のリメイクで、国籍や場所が変わっていたり、猪肉がアビーになっていたりと、細かい部分で設定の異なる部分はあるものの、ここまで一緒?というリメイクで、パティ夫婦と特にルイーズの「ズレ」とか不快感は秀逸。
そして、胸騒ぎでは残酷さとか不快感はたまらなかったものの、展開としては尻すぼみ感があった終盤は、まるで変わっていて、ビックリすると共に、流石アメリカ映画だなと。
悪く言えば有りがちになってしまった感じもするし余韻もなくなってしまったけれど、話しの流れはしっくりくるし、エンタメとして盛り上がるしでこれはこれで面白かった。
「好き・嫌い」で言えば、こちらの方が「好き」
オリジナルの「胸騒ぎ」では、犯罪者側の杜撰さや、被害者側の優柔不断さにイライラさせられたが、このリメイク版では、そうしたところがほとんど気にならなかった。
特に、被害者家族が、「旅行に行くことを知人等に言い残していたら、すぐに犯行がバレるのではないか?」とか、「逃げようと思えばいくらでも逃げられるのに、なかなか逃げないのはどうしてか?」といった疑問が、それなりに解消されているのは、リメイクならではの改善点だろう。
オリジナル版から最も改変されているのは、ラストの展開だが、ここでも、「石」しか持っていない相手に無抵抗のまま殺されていく夫婦の姿に違和感を覚えたものだが、リメイク版では、犯罪者達(人数も増えている!)はしっかり銃で武装しているし、被害者側も、身の回りの物を駆使して反撃を試みていて、ちゃんと納得ができるようになっている。
被害者の夫のヘタレぶりは相変わらずで、妻の方が戦闘能力が高いのは御愛嬌だが、それでも、彼が「男気」を発揮して、家族を救うために屋根から飛び降りるという見せ場が用意されているところも良かった。
しっかりと勧善懲悪のケリをつける結末は、いかにもハリウッド映画らしいと思わざるを得ないが、バッドエンドで極めて後味の悪かったオリジナル版よりも、スッキリとした爽快感が味わえる。
確かに、「あぁ面白かった」という感想しか残らない、単純で能天気な映画になってしまったという批判もあるだろうが、「好き・嫌い」で言えば、こちらのラストの方が断然「好き」である。
全85件中、61~80件目を表示