スピーク・ノー・イーブル 異常な家族のレビュー・感想・評価
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夫婦とは…
モデル3買うかな
親切な招待状には、ご注意を‼️
「胸騒ぎ」デンマーク•オランダ合作のリメイクで、
「胸騒ぎ」は以前に観てました。
イタリア旅行で知り合っな夫婦の家へ休暇を過ごしに行く、
イギリス人夫婦の性格や家族構成など前半はほぼ同じですが、
後半の展開とラストは真逆でした。
宗教的で不条理な「胸騒ぎ」と、理不尽なマカヴォイに真っ向から
闘うイギリス人家族というハリウッド的な分かりやすい映画になっていて、
楽しめました。
後半はかなりハラハラ。
イギリス人の妻がターミネーターのマッケンジー・デイヴィスなので、
こういう展開になるのも当然かな?
それにしても前半にマカヴォイの異常な行動に恐怖を感じて、
逃げようと途中まで行きます。
そしたら娘がお守りの《ウサギのぬいぐるみ》を忘れた・・・
それで引き返す所は、イライラしました。
ぬいぐるみより命の危険を優先するだろう、と。
そしていよいよマカヴォイが逃げないようにジワジワじわじわ
イギリス人家族を追い詰めて行きます。
屋敷の中の攻防が多いのも特徴的。
危険な薬品とか、農機具や大工道具なるかが武器になります。
武闘派のマッケンジー・デイヴィスの美しさにも注目。
舌を切られた偽の息子アントの反撃にも、胸がすきました。
風景も美しく、長閑な田舎町のあり得ない狂った一家の
獲物になった夫婦の攻防戦。
見応えがあり面白かったです。
不快なお・も・て・な・し
ミヒャエル・ハネケの『ファニーゲーム』を彷彿させる衝撃と言われたデンマーク発胸糞悪系スリラー『胸騒ぎ』のハリウッド・リメイク。
併せてまだ見てなかったオリジナル版も見ようとしたが、いつぞやWOWOWで録画した分が上手く録画されておらず…。
仕方ない。オリジナル未見のままリメイク版見るか…。
イタリア旅行中のアメリカ人一家、父ベン、母ルイーズ、娘アグネス。
イギリス人一家、父パトリック、母キアラ、息子アントと知り合い、意気投合。週末、ロンドンの田舎にある彼らの家に招待される。
おもてなしを受け和やかだった場が、次第に言動に不審さを感じ始め…。
『ファニーゲーム』を彷彿とは、なるほど。
いい人たち、と思ったら…。
予兆はそこかしこに。
初対面時から図々しい。
菜食主義のルイーズに肉料理を振る舞う。
シャワー中に勝手に入ってくる。
パトリックのアントへの厳しさ。躾なんてもんじゃない。
ベンらの前で大声や乱暴に叱責。アグネスと踊れ。上手く踊れず、何度も何度もやり直させる。
“躾”は他人の家族の子供にも。アグネスにも厳しく注意。ルイーズは苛立ちが募ってくる。
さらにはアグネスが寝てるベットに、パトリックとキアラが添い寝。
もう勘弁ならない!
ベンはパトリックらの肩を持ち、ルイーズにあれこれ言う。それがまたルイーズを苛立たせる。
パトリックらが寝てる間に、こっそり帰ろうとするが、アグネスの忘れ物で戻る。
パトリックらと鉢合わせ。嫌なムードがさらにも増して。
パトリックらの言動もさらに強引になってくる。
彼らのこの妙な感じは何なのか…?
ある人物が訴える。
生まれつき舌が無く、上手く喋れないアント。
が、必死に何かを訴えようとしている。
実を言うと、ここで何となく察しが付いた。
パトリックらの目を盗んで、アグネスにある物を見せる。
衝撃の真実、パトリックらの本性…。
何となく予想付いたとは言え、ゾッとする恐ろしさ。
アグネスは両親に伝え、逃げ出そうとするが、パトリックらもこちらの動向に気付き…。
パトリックらの本性。
アントは実の子ではない。本当の両親を殺し、誰かに伝えられないようアントの舌を切り落とし…犬畜生!
今度は女の子が欲しい。その矛先をアグネスに…。
どうやらキアラも元々は犠牲者のようだが、今となっては完全に共犯。
異常夫婦。ルイーズとベンは娘を守り、窮地を脱出する事が出来るか…?
『ナルニア国物語』や『つぐない』の時は好青年だったジェームズ・マカヴォイのサイコ怪演も堂に入ったもの。やはり『スプリット』のインパクトだね。
『ターミネーター ニュー・フェイト』の女戦士マッケンジー・デイヴィスがか弱いだけのヒロインな訳ない。頼りない夫に変わって異常夫婦に対する。
キャストで金星はアント役の子役。虐げられる様は痛々しく見てて可哀想だが、最後の最後に思わぬ行動。
これまでの仕打ちへの恨み!辛み!怒り! が、その絶叫には哀しみを感じさせる。アントはどれほど苦しめられていた事か…。
そのラストはオリジナルとは違うらしい。
こちらはハリウッドらしく、異常夫婦を撃退し、一応ハッピーエンドと取れる終わり方。
ジェイソン・ブラムとオリジナルの監督がプロデュース。ホラーやスリラーに手腕を振るうジェームズ・ワトキンスの演出も上々。
ただそのクライマックスがハリウッド・スリラー/ホラーにありがちな少々中弛み感のあるぐだぐだ攻防劇になってしまってるのは否めない。
もっとこう、胸糞悪さ、不快感を通して欲しかった気も…。
オリジナル版は近年稀に見るバッドエンドらしい。
多分こうなるだろう…と、あれこれ予想立ちまくるが、ネタバレに触れる前に、オリジナル版も早く見なくては!
あ、勿論、このリメイク版も悪くなかったですよ。
ナポリタンかと思ったら、オムライスだった件。
彗星の如く表れ、映画ファンの心に強烈なトラウマを植え付けたデンマーク映画「胸騒ぎ」のハリウッドリメイク版。
(「胸騒ぎ」は既に鑑賞済みなので、そのていでレビューします。)
何が素晴らしいって、このキャスティングである。
なんと言っても相手の一家の夫パトリック役のジェームズ・マカボイ。
オリジナル版よりも威圧感が大幅に増しており、あのいかにも典型的なマッチョイズムを思わせるムキムキの肉体がすごい。
ベン役のスクート・マクネイリーは、
「アフターマス」や「アルゴ」のように、常に悩みを抱えて葛藤に苦しめられる役柄をやらせると輝く俳優だ。
「モンスターズ/地球外生命体」なんかもそうだった。(ちなみにそのヒロイン役だった女優がリアルの奥方である)
キアラ役のアシュリン・フランシオーシは、どこかで見たことがあると思ったら、これまたある意味でのトラウマ映画であるのあの主演の人ではないか。
あの時は黒髪だったので、全く気がつかなかった。
「ナイチンゲール」では、徹底的なまでに迫害と不幸を受ける女性の役だったので、その辺を鑑みると、また、本作での役柄が違ったように思えてこないだろうか。
ルイーズ役のも、同じくどこかで見たことがあると思ったら、
「ブレードランナー 2049」や「ターミネーター:ニュー・フェイト」のあの人ではないか。
個人的には、シャーリー・セロン、ロザムンド・パイク、そしてマッケンジー・デイヴィスは、三大強キャラ女優だと思っているので、
即ちマッケンジー・デイヴィスが、ただの弱っちい役で終わるはずがないのである。
キャスティングの妙がこれでもかと炸裂している。見事なキャスティングの映画だった。
子役たちの演技も素晴らしかった。
特にアントン役の子はこれが演技初挑戦だと言うのだから、末恐ろしいとしか言いようがない。
賛否両論な点として、オリジナル版から別物に変わっちゃってるじゃんと、不満に感じてしまう人の気持ちは分からんでもない。
しかもながらよく見ると、なんとこれがいい意味でも大胆に変わっているではないか。
列挙すると、
パティがオリジナル版よりもガサツさ横暴さが増している。
出会の時の椅子を引き摺って持って行ったり、豪快にプールに飛び込む。
大音量の音楽で部屋で踊る、バイクで街中を危険運転し、あまつさえ知り合ったばかりの娘まで、しかもノーヘルで乗せる。
無理矢理、再会の約束を取り付けたり、「頭ガチガチか」 、暖炉の香りがする香水(?)を「暖炉の横に置こう」など奥さんに平気で失言をする。
かと思えば、ベンが苦手な知人をあしらうなどよりズル賢くなっている。
キャンプに行った際にベンの前で勝手に首マッサージをしたり(ブランコのシーンもある)、水遊びの際に脱ぐことを強要する。しかも息子は泳げない。車の運転もより荒い。
レストランでの魚は食べられる会話の後に、淫靡な会話と生々しいアダルトジョークがある。奢りのシーンも、若干強制感が増しているようにも見える。
例の地獄のダンスシーンの前の、よその子にしつけをしたシーンは同じだが、それを威圧するように謝罪させるなどブラッシュアップさが見受けられる。
個人的に好きなのは、実は医者と言うのは…のシーン。オリジナル版にもあったが、こちらは更にもう一捻りが効いており、より観客を惑わすようなものになっている。
キアラのある過去(娘が…)も同様だ。
あと、部屋を覗いているシーンは素で怖かった(笑)
他に完全なオリジナルシーンで好きなのは、
ある理由で物置小屋に修理道具を取りにパティとベンが2人っきりになるという、狭い空間で嫌な相手と二人っきりになる恐怖。しかもパティが持っている道具。監督のコメンタリーでこのシーンは 「グッド・フェローズ」のロバート・デニーロのシーンを参考にしたんだとか。
次に、ある理由でハシゴを使って高所に上がるシーン。これまた警戒している相手によりによって、後ろを取られるという恐怖、しかも自身は危険で不安定な位置にいる。まぁ恐怖演出としてはベタっちゃベタではあるが、これも効果的だ。
なによりこのハシゴがさりげなく伏線になっているなど、ストーリーは上手くよくできている。
伏線といえば、自家製の酒、呼吸アプリ、キツネ狩りもそうだろう。
また、ベンに関しても大幅な肉付けがなされている。
失業中という引け目、男性性の欠如のせいで挙句に妻はある失態まで犯されてしまっている。そこにパティが付け込んでくるのがまた嫌らしい。
ルイーズも、例のベジタリアンなのに…のシーンは同じだが、糸ようじのシーンは新しいシーンだし、
シーツの汚れ、ドライヤー など、より神経質さが強調されている。
そして実質的な主人公とも言えるアントン。
劇中で様々な活躍を見せている。
かくれんぼで遊んでいる時に引き出しの中のある物を見せる、謎のメモで色々と伝えようとするなど。
鍵のシーンは、ちょっとしたサスペンスになっているのも面白い。
特に体を見せるシーンは、のちの人形紛失の、フックになっているのもうまい。
そしてこのリメイク版の最大の特徴である、後半の大幅な改変展開。
そもそも“種明かし”が早い時点で、オリジナル版を見た人はあれ?と絶対思っただろうし、
まさか脱出スリラーに変容するとは夢にも思わなかっただろう。
3方向から狙われる、しかも武器ない、子供もいるという明らかに不利な状況に加えて、
ちょっとした密室での恐怖のかくれんぼの攻防戦になっているのが面白い。
そして、オリジナル版で印象を刻みつけられた「石」 。
実はこのリメイク版でもとあるシーンで…という、
ブラッシュアップがそこかしこに見受けられる理想的なリメイクになっていたと思う。
ナポリタンかと思ったらオムライスだったのような、似て非なるが固有のものを感じるリメイクだったと思う。
ということで、
胸騒ぎ、スピークノーイーブル、連続で観るとより違いが明確に分かって面白いです。
ちなみに尺は110分と、オリジナル版より若干長い。
あと、予告編は3分もの長さですが、大幅にネタバレ要素満載なので絶対に見ない方がいい。
ああいうセンスのかけらもない予告編には辟易する。
パディの悪さがエスカレート
サイコスリラー。始終、不快な空気が漂った映画で、気味の悪さが自分にも関係しているような気分になりました。あの「おもてなし」は最高(最悪)でした。
ジェームズ・マカヴォイといえば、『スプリット』を思い出しますが、あれより恐ろしかったです。ダルトン一家の夫(スクート・マクネイリー)は線が細いので、パディと対照的でした。ジェームズ・マカヴォイといえば、瞳のきれいな、まあまあハンサムなイギリス人というイメージがあったので、ちょっとびっくり。シャイニングのジャック・ニコルソン、ミザリーのキャシー・ベイツの狂った感じにダブりました。
アント役の少年の演技もよかったです。アグネスに「舌をハサミでちょん切られた」とジェスチャーで示すところは、ある意味、クライマックスの始まりでした。
それにしても、パディもキアラも息絶えて、ダルトン一家とアントが車で去って行くラストのあの安堵感は何とも言えませんでした。やっと終わって逃げ出せたーという感じで。
オリジナルはデンマークの映画『胸騒ぎ』だというのは後で知ったのですが、これは未見。
喧嘩は買おう
「胸騒ぎ」は劇場で観て非常にムカムカした作品。
パパンもママンも役立たずで娘は奪われ、そして裸に剥かれ石打ちにされるという謎のバッドエンド。
ヤマもオチもなく謎だけが残る胸糞である意味、記憶に残る…
そのリメイク…期待してるぞ!
前回も思ったが、旅行先で出会った相手とは旅先の新鮮さにハイになってる状態も相まって急に距離が縮まるものだ。
パディ家族は最初から、行動、言動、服装ともに非常に下品。料理家への席を取らせない言動にも飛んだ巻き込み事故じゃん。なんなら最初のビーチマットガラガラからイラっとする。
それでもひきつり笑顔なベン夫婦。
まぁ、旅先だからね。
ベンの失業、ルイーズの仕事や引越しの不安。後に判明するルイーズの浮気。
夫婦は常にギスっていた。それを感じてか娘っ子のアグネスは12才になってもウサギのぬいぐるみが手放せない。これはきっと彼女の安心毛布なのだろう。
ここをリメイク前では描いてなかったので、異様にウサギに拘る娘の態度が腑に落ちた。
そこで届くのがパディからのハガキ。遠いけど遊びに行こう!気分転換に!いや、夫婦関ギスリ打破じゃん。
長い距離と迷子にイラつく夫婦。バックミラーにはアグネスの不安げな表情。
到着後、早速ダチョウ料理を振る舞う。オレンジは手で絞る。新鮮ね…
吐き出すルイーズ。隠した後ろ手に映る子供達。
この、所々に映り込む子供達の姿がとても良かった。
首や腕をガッチリホールドされているアントくん。
ガーデンランチではアグネスを挟んでルイーズとキイラが取り合いをしてる様。
ガラスや鏡を使った表現がおっ!てなる。
前半は「胸騒ぎ」で個人的にダラダラして映像が長いなぁと思った部分が少し短めになっている。
ただ、話の流れはほぼ同じ。
パディが散々煽りまくり、キイラがニヤニヤ。
それは言い返してもいいのよ…喧嘩買おうよ…とこっちがイライラ。NOと言えない日本人の私が代わりに言い返すよ〜
しかし、ベンは喧嘩を買えるほど強くはない。
パディに比べたらフィジカルもメンタルも弱々。
ルイーズを、アグネスを守る所か自分さえ守れない。
地に足付かず夫婦間での諍いとそれによる娘の扱い辛さにより守るべきものを見失ううちにパディが洗脳の様に狩りに連れ出し、叫びを上げさせる。
後半は打って変わって、殺人鬼から逃げろ!ドキドキ脱出劇となる。
ここで動くのはアントくん。彼がこの真実を知っていたと言う事は前の子供、その前の子供が次の子供に未来を託し恐怖と心、命を落とすギリギリまでがんばっていたのかもしれないと思うとパディ夫妻に憤りを強く感じる。アントくんはその意思を継ぎ大胆にも鍵を奪い、声亡き声でアグネスに真実を告げる。鈍い大人の気を引く為にルイーズが初潮に見せるの良かったな。12才の少女だからこその知識だし、それを見てうわっわってなるパディの表情よ。子供ではなく女になったから。動揺が疑われる事のない完璧な理由をアグネスは作り出した。
パディに支配されつつあったボンクラな大人達よりもずっと頭の回る子供達。
そんな子供の訴えに守るべき物を再確認しルイーズが立ち上がる。それに続きやっとベンも立場を理解し強気に反撃できる様に。
鬼は3人、家のことは知り尽くしている相手だが小道具を使い子供達を守る為に戦い始める。ダチョウ肉を食べさせられたアレを見つけた時のルイーズの顔…これで刺したいよね。
アルコールで浮いた炎で作られた忌わしい友情は火炎瓶で終わらせよう。
パディが数々の夫婦を殺害し、子供を取り変え続ける行動にお金目当て、キイラの子供が欲しい説ときちんと設定がしていて分かりやすい。
「胸騒ぎ」ではその辺りがイマイチ分からなくて石打ちとか「お前が差し出した」とか宗教ちっくだったのでモヤモヤしない。「お前が差し出した」ワードは相変わらず出たが、世の中に対する憤りの様にでた感じで、なんかゴリ押しだったけど理解はできた。
最後、動物用の注射をされて倒れるパディ。
キツネを撃つ事ができない様にとどめを刺せないとベンとニヤつくパディ。
そして、アントくんが岩を振り落とす。何度も何度も何度も叫びながら全ての叫びを出し切るまでに。
この、岩でとどめをさすのは「胸騒ぎ」のラストで被害者夫婦が石打ちにかれるのをなぞってる。
満身創痍の帰り道、バックミラーにアントくんの表情が。
喜びも悲しみも無く魂が抜けた様な青白い顔。心配そうに見るベン夫婦。
差し出されるウサギ。それを手に初めて彼は涙を流す。
今作はなんだか手に汗握るバトルも良かったのだけど、このアントくんの涙に全てを持っていかれたなぁと。
このシーンを観る為の視聴時間だったのではと思うほどにの感動と安堵感。
このウサギがアントくんの傷を癒す間の安心毛布であれ。
おお・・・
2025年劇場鑑賞59本目。
エンドロール後映像無し。
ジェームズ・マカヴォイが出るくらいしか情報なく鑑賞。なんか海外で知り合った人と仲よくなっちゃったら後でひどい目にあうのありがち〜。あれ?この話観たことあるぞ・・・?少し前に映画館で観た胸くそ映画「胸騒ぎ」のリメイクでした。
もうちょっとひねれよと思うくらい同じイベントがこなされていくので、あぁーまたあのエンドか・・・と思っていたのですが、胸騒ぎの時と子供の行動が少し違うんですね。シンエヴァンゲリオンじゃないですけど、途中でルートが変わって後半別物になっていました。自分は胸騒ぎのオチ大嫌いだったんで良かったのですが、逆に凡作になっちゃった気もしますね。
元映画を見た後に見るともっともっと面白い
前半はいらいらする
マカヴォイ、アドリブ入ってそう
演技派マカヴォイが最初っからノリノリでトバしてくる! こっちのことはまるでおかまいなしにズカズカくるマッチョっぷりセクハラっぷり連発の、いや〜な感じで笑わせてくれる。一方、頼りにならない小倉一郎(旧名)ふうの弱々夫スクート・マクネイリーを差し置いて、果敢に敵に立ち向かう妻マッケンジー・デイビスもさすがターミネーターとやり合った女だと思わせる!
登場人物のキャラと役者がしっかりマッチしていて、細かいネタふりや仕掛けの見せ方もうまい。後半はブラムハウスっぽさが出てくるが、もともと本作は昨年本邦公開されたばかりのデンマーク・オランダ映画・胸騒ぎのリメイクとのこと。元ネタは見逃してしまったがけっこうな胸クソ作品とのことで、そちらも興味が湧いてきた。
日本語副題の異常な家族というのはさすがにどうかと思ったのと、ド田舎の下品な英国人はスバル・アウトバック、都会の意識高い系米国人はテスラ・モデル3という描き分けは、米国新政権の顔ぶれを見るに今後は通用しないイメージになりそう。
恐れぬ心=無敵状態
これまた上映終了滑り込み鑑賞。
昨年12月は体調不良&多忙のせいでここ2~3年で1番映画が見れなかった月になってしまったので、翌年にだいぶ漏れることに。2024年に公開された映画は2024年に見たかったのだけど、、、やむ無し。これでようやく取りこぼした映画は見終えたかな?
この映画を見て先月の自分を酷く恨む。体調管理はしっかりせい...。昨年見てたら間違いなくベスト30には入ってた大傑作。不調が続いていたブラムハウスの衝撃の一本。いやぁ、すごい。とんでもないものを目の当たりにしてしまった。
リメイク元の「胸騒ぎ」は見逃してしまい、というのも陰鬱としたポスターと見るに堪えなさそうな苦しい予告から見る気はあったものの、身体がどうしても動かなかった。本作も年を跨いでしまったし、配信で見ることにするかと半ば諦めだったのだけど、近所の映画館が予定より1週間長く上映するとのアナウンスが出たため、これは天からのお告げだと受け取り鑑賞することに。
結果として大正解。レイトショー、しかも外は大雪の不気味な空気感というのもあって予想以上に食らってしまったが、これは劇場で見なけりゃ絶対に見れなかったからわざわざ来てよかった。家じゃキツすぎて逃げ出しちゃう。
ジェームズ・マカヴォイってこんなふてぶてしい顔してたっけ笑 登場してすぐわかる、親密になってはいけないヤバいやつ感。綺麗なお顔立ちのイケメン俳優のイメージがあったけど、完全に払拭されてしまった。もうこの人のことを直視できない。パディが脳裏に焼き付いてしまった...。
喋りは面白くついつい聞き入ってしまうけど、常軌を逸した言動と行動から徐々にただならぬ恐怖を感じることに。黙っていても溢れ出てくる狂気。やばい、何か気に触ることいったかな?言ってはいけないこと言ったかな?笑顔の先に見える闇のオーラに怖気付いてしまう。このままだと喰われる、喰われてしまう...。
見透かされたような目が本当に怖い。加減することを忘れたリミッター解除の殺人兵器風に映る暴力性に圧倒されてしまう。こいつを怒らせてはならない。
主人公の敵対関係にある人物というのは、主人公に対し害を加えたり犯罪をほのめかしたりしながらも、生まれながらの純粋悪ではなく、どこか共感したり同情してしまう人物であることが多い。ただ、本作のパディというキャラは完全なる悪であり、同情させる隙なんて一切なく、主人公と観客の完全なる敵でいてくれる。代表的なものでいえば「ダークナイト」のジョーカー、最近でいえば「映画【推しの子】The Final Act」のカミキのような存在。こういう人の形をした化け物は、途方もなく怖くて怖くて仕方がなく、ある意味カリスマ性溢れる魅力的なやつだとも捉えられる。
ストーリー展開も非常に秀逸で、恐怖と興奮がごちゃ混ぜになったかのような終盤20分も、言葉選び正しいか分からないが、最高に楽しかった。怖すぎて、気味が悪すぎて、もう笑いが出てきてしまう。
ブラックコメディとも言える奇妙な世界観は「憐れみの3章」を彷彿とさせ、気味の悪さと心地良さの両方を感じる不思議な面白さがあった。二度と見たくないはずだったのに、癖になっている自分がいる。ブラムハウスマジック。やれば出来るじゃない。上質なホラーでしか得られないものがあるのです。
尾を引く恐怖。いやぁ、なんで無理してでも年内に見なかったんだ。洋画ホラー不作だと思っていたけど、こんなにもいいのがあるとは聞いてないよ。今年はたくさんホラーがありますからね。「ミーガン2」を始めたブラムハウス作品にも期待が高まります😊
いいホラーだった・・・。
第一印象は大事
第一印象は信じよう
旅先で知り合った家族の家にご招待されたらその家族がどうも変で大変な目に…って
なんかちょっと前にやってて見たかったけど見損ねた映画に話似てない…!?と思ったら、リメイクだったんですね。そんなすぐにリメイクされたりすることもあるのか。元ネタの方は救いが無くてムナクソだそうだが、私にとってはこちらも充分ムナクソでした。
変な家族の妻・母ポジションのキアラが言った「私も犠牲者。私を助けて。連れて行って」という言葉は真実で本心だったと思うんですよ。でもベンもルイーズも多分彼女を信じられなかったんでしょう。彼女には取り合わず、息子ポジションのアント君だけ助けて連れて行こうとした。
そのアント君が最後、動けなくなって倒れている変な家族のボス・父ポジションのパディの頭を石で殴りまくって潰す。
そりゃーね、家族を殺され、自分も舌を切られて虐待されまくれば、そりゃーきっと私だって相手をブッ殺したくなりますよ。きっとね。
でもアント君が奇声を発しながらパディの頭を潰しているのを見て、私、ああ、バケモノを助けちゃったね。結局その子もバケモノだったね、って思っちゃった。必死に戦って勝利して、でもバケモノ連れ帰ることになっちゃったんだ、って。
そこがすごく後味悪いです。
招待された側の妻・母ルイーズはとってもカッコ良かったです!親たる者、命を掛けてでも、己の手を汚してでも、子供を守らなきゃね。
この映画で強く感じたこと。
ファーストインプレッションは信じよう。
違和感を抱くってことは、やっぱり変なのよ。
母はより強く、父はより頼りなく
ある意味、オリジナルよりも後味が悪い
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