「コッポラを地獄に突き落としたトンデモ映画!かと思いきやー」ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ Duchampさんの映画レビュー(感想・評価)
コッポラを地獄に突き落としたトンデモ映画!かと思いきやー
クリックして本文を読む
立川シネマシティの極音上映で初鑑賞!
どうやら全編ゾエトロープスタジオでセットを組んで撮影したトンデモ映画らしい!一体どんなヤバい映画なんだ!?
OP後最初のショット!ネオンがバキバキのベガスのカジノ通りが大写し!これだけで空いた口が塞がらない。
え、コレ全部セットなのよね!?
部屋が交互に映るシーンとかはシンプルに面白いし、
クライマックスのミュージカルシーンも凄い。
ラストはまさかの空港と飛行機→雨土砂降りのシーン!ここだけで一体幾ら掛かってるんだ!!??
見所はセットだけではない。
間延びしてしまいそうなただの恋愛話を、シーンの繋ぎと編集の巧さで全く飽きさせない。
そして主役のハンク(フレデリック・フォレスト)とフラニー(テリー・ガー)!
どっちも憎めないいい奴らじゃないか。
ゴッドファザーや地獄の黙示録のような引いた視点ではなく、コッポラはこの二人に愛着を持にながら撮っているように思った。
フラニーと飛行機で別れ、家で彼女の服を暖炉に焚べようとしてよよよと泣くハンクにつられて、こっちももらい泣きしてしまうよ。
ストーニーに捻りがあるわけでも、とんでもバイオレンスがあるわけでもない恋愛話な訳だが、EDで感動してしまった。
個人的にゴッドファザーの次に好きなコッポラ映画の一つになった。
コメントする