劇場公開日 2025年1月25日

タイムマシンガールのレビュー・感想・評価

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5.0やや評価が分かれるかもしれないが、インディーズ映画としては高評価。

2025年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年126本目(合計1,667本目/今月(2025年5月度)11本目)。

 ※ 何をもってインディーズ映画というかは微妙ですが(例えば、侍タイムやベイビーわるきゅーれは最初はインディーズ映画扱いされていたが、現在はそういう認識はされていない)、ミニシアターの中でも「いわゆる」インディーズ映画というのは、監督の方の作品がおよそ10作品程度かつ、大手映画館での放映がないものを指すものとします。

 ※ プロレスはスポーツかという議論に意味はないのでスキップします。

 女子プロレスの観戦でストレス発散をしているっぽい主人公が、ひょんなことから過去にタイムスリップする能力を持ってしまい、それを軸に色々なことをしたり、あるいは解決策を探すというタイプの映画です。ロケ地は川崎市かな(川崎競輪で車券を買うシーンがあるため)?

 ストーリーとしても、プロレスの話はまま出てくるものの、主人公とその突飛な設定(というか、変化か)に巻き込まれる数々の登場人物がおりなすコメディというイメージになりますでしょうか。作品を最後まで見ると、2作品目というか続編があるような記述があったのでそこは楽しみといったところです。

 まぁ、確かにインディーズ映画の雰囲気で安っぽい設定であったり撮影であったりしますが(途中で謎の映像飛びが存在するっぽい。また、エンディングロールが極端に小さくでおそらく前列でないと見えないか)、そこはまぁ、ベイビーわるきゅーれだってそうだったわけであり(「初代(あるいは、「1」)は、極端にセリフが早すぎて聞き取りができず、「~2」はエンディングロールが早すぎて読み取れない等)、そこはまぁ、インディーズ映画やインディーズ映画を多く流す映画館から巣立っていく監督さんや関係者さんもいらっしゃるわけで、極端なもの(作品として成立しない他)以外は基本的は考慮から外す、あるいは採点相場をいじる等しています。

 インディーズ映画に関しては、あまり厳密な法解釈はしないしそれを要求することはしない立場です。

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 (減点なし(0.3?)/寿司屋で店員がマジックを見せる等)

 ※(5/15追記)このシーンって、お寿司屋さんだったかマジックバーだったかご指摘がありました。

 公式のページを見ても…というより公式のページがなく、他の(競合する)評価サイトにも言及しているレビューがないため、以下、便宜上残しておきますが、採点上この部分は除外しました(採点対象にすると0.3)。

 >>ここから、当時の記述

いわゆる「軍艦巻き」で「ツナマヨ巻き」を頼んでいるように、お寿司屋さんかなと思えますが、法的にはこれらのお店は「飲食店」です。そして一般の飲食店は特定客に「接待をすること」は禁止されます。この特定個人にマジックを見せる行為は「接待」にあたり、風俗営業法に触れるからです(日本では、いわゆるボドゲショップ・ボドゲカフェがグレーかな、いうところ(インスト関係、人数不足でスタッフがプレイヤーで入る等は厳密にはまずいのだが、「ルールの説明すらできない」という理論も無茶苦茶なので、あまりに無茶苦茶やらない限り基本的に放置扱い)。風営法上の許可を取れば問題は解消するが、今度は年齢確認を必要としたり営業時間制限がかかるなど面倒なことになる)。

 ※ 「風俗営業法」でいう「風俗」は日本語でいう「風俗」より広い概念です(このあたりの取り扱いは行政書士が得意とするところ)。

 ※ もちろん、店員が特定客に一切の声掛やアクションをしてはいけないという解釈は誰もしない(そう解釈すると会計すらできなくなるし、注文した品を出す等の当然付随する行為までは接待には当たらない)一方、風営法の建前上はまずいです(ただ、この点を厳密につつくのはかなりマニア)。

 もっとも、それが風営法に触れるとしても「いわゆる」風俗(一般的に日本語でいう通常人が想定する「風俗」)でない以上、基本的には警察からは注意も警告もされない(むしろ、マジックを見せる行為に関しては火器を使うことによって火事を起こすと怒られます)のが普通ですが、かといってこの映画で「マジックを見せる」のは本質論的に意味がある一方、その展開を厳密にすると、弁護士か行政書士の監修が必要になってしまうので(このあたりまで気が付く人は超レアか)、低予算とされるインディーズ映画でそのようにコスト増になるようなことをどこまで求めるかという解釈論と違う問題も浮上します。

 <<ここまで、当時の記述

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 (減点なし/参考/タイムスリップで川崎競輪で100円を10,000円にしてお寿司屋)

 おそらく、いわゆる3連単を購入したのだと思いますが、競艇や競輪は組み合わせが少ないので、「いわゆる万馬券」(競馬に限らず、払い戻しが100倍以上になるものを便宜上こう呼ぶ)は「それほど」多くはない模様ですが(投稿時点の5/14の開催を見ても、3連単で130円の超ガチガチ配当から34,000円までバラバラだが、10,000円超えは少ない)、川崎市といえば地方競馬の川崎競馬場もあるわけで(最大14頭立て)、こちらのほうが当然「いわゆる万馬券」が出ることは当然の想定が可能ですが、ここで競輪場が出るのは監督さんの趣味なのかな?(映画内で、この部分が競輪か競艇か競馬か、あるいはパチンコか宝くじか…は本質論になっていない)

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yukispica

3.5腕ひしぎ十字固め

2025年5月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「自分のせいで誰かが傷つく」と思うのは自意識過剰というの、なかなか良いとこ突いてる。
低予算オフィス・タイムスリップ物としてはMONDAYSに続く快作かも。

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ひろちゃんのカレシ

2.5ガッツだーっ!

2025年1月29日
Androidアプリから投稿

楽しい

幸せ

誰かに驚かされると、驚かせた人物と一緒にタイムリープしてしまう様になったOLの話。

プロレスを観に行った帰り道、河川敷で何かの実験をしている男に近づいたらビリッと来てしまい、それ以降特殊能力を身に着けてしまったという設定で巻き起こっていく。

驚かされると発動することから自分でのコントロールが難しいし、驚かせた人にも能力がバレてしまうから、ネガティブなことの方が多いと考えている主人公だけれど、あっけらかんな後輩と仲良くなって行く様子は楽しいし面白い。

寿司の服着て寿司食べるとかどんだけ?と思ったら、それが一推しかいw

黙っていれば良いのに1000倍辺りからちょと口が軽くなって来て、お薬からは妙にキレイにまとめる方向に転がしている感じがするしテンポが悪くなるし、前半の様な楽しさはなくなって大人しくなってしまったかな。

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Bacchus

3.0タイムマシンガール

2025年1月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

驚いて過去に戻る。

なんどもなんども過去に戻る。

遠山景織子さん、賭け事に利用してたんだ。

面白い作品でした。

プロレス観戦盛り上がりましたね。

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完

4.0侍もタイプスリップするんだから、OLだってする

2025年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

知的

ぼくが木場明義監督の作品に触れたのは『つむぎのラジオ』からだが
見ていくうちにタイトルの意味が分かり、ガーンと頭を殴られた気がした。
少なくともその頃から木場監督は(無意識にかもしれないが)
主人公の生き辛さに寄り添う素敵な作風の映画を作り続けている。

以来、新作がかかるたびワクワクしながら劇場に観に行っている。

今回の『タイムマシンガール』は、縁あって試写で鑑賞することができた。
「人間なのに、なんでマシン?」っていうタイトルで疑問を湧かせつつ
その理由を作中で回収するところや
「タイムスリップまじしんどい!!」
のキャッチフレーズどおり、主人公・星野可子(葵うたの)に寄り添う部分も健在。
あまり周囲には理解されていない「プロレス好き女子」という部分もピックアップし
オタクにも優しい作りは流石だ。

SF的な小ネタをひね繰り回しつつも
トラブルは思惑のすれ違いなどがメインで悪人は出てこない。
チャーミングな登場人物たちに感情移入しつつ
友人と、あるいはカップルでも安心して笑って見ていられる一作である。

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健部伸明