タイムマシンガールのレビュー・感想・評価
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侍もタイプスリップするんだから、OLだってする
ぼくが木場明義監督の作品に触れたのは『つむぎのラジオ』からだが
見ていくうちにタイトルの意味が分かり、ガーンと頭を殴られた気がした。
少なくともその頃から木場監督は(無意識にかもしれないが)
主人公の生き辛さに寄り添う素敵な作風の映画を作り続けている。
以来、新作がかかるたびワクワクしながら劇場に観に行っている。
今回の『タイムマシンガール』は、縁あって試写で鑑賞することができた。
「人間なのに、なんでマシン?」っていうタイトルで疑問を湧かせつつ
その理由を作中で回収するところや
「タイムスリップまじしんどい!!」
のキャッチフレーズどおり、主人公・星野可子(葵うたの)に寄り添う部分も健在。
あまり周囲には理解されていない「プロレス好き女子」という部分もピックアップし
オタクにも優しい作りは流石だ。
SF的な小ネタをひね繰り回しつつも
トラブルは思惑のすれ違いなどがメインで悪人は出てこない。
チャーミングな登場人物たちに感情移入しつつ
友人と、あるいはカップルでも安心して笑って見ていられる一作である。
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