「トップロープからのムーンサルトを失敗して自爆」タイムマシンガール uzさんの映画レビュー(感想・評価)
トップロープからのムーンサルトを失敗して自爆
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驚くとタイムスリップ(正確にはリープ)してしまう、という特異な設定に惹かれて鑑賞。
序盤は主人公の紹介から特異体質になるまでをテンポよく描く。
説明パートはややまどろっこしいが、それがシュールな可笑しみにも繋がっていた。
演技は全体的に拙いが、これもシュールさに一役買う。
任意でないタイムリープにより、こなした仕事やデートの約束、トレーニングの効果が失われるのは確かにしんどい…
最初に意図的に使おうとする動機が乙女の恥じらいであることが可愛らしくて好き。
定番のギャンブルにも手を出すが、勝ち方が慎ましいのでメイン2人の好感度がグングン上がる。
一つの作品に2種類の時間跳躍を入れてきたところは面白かった。
ただ、これがほぼ活かされていなかったのが惜しい。
後半は体質改善を目指して試行錯誤するのだが、キャラだけ増えてなかなか話が進まず。
驚かせおばさんが絡んできたと思ったら、これも大した意味はないし。
クライマックスの可子を元に戻すところは、もっと大袈裟にやってよかったと思う。
実際に千鶴がやっていることは「世界を危険に晒しても可子に可子でいてほしい」なんだし。
阿呆みたいな「わっ!」も健気に感じたので、あと一歩。
葵うたのコミカルさと、終盤のぽわぽわした芝居のギャップはとてもよかった。
キャラも設定も伏線も惹きつけるものはあったので、次作はそれを活かす構成を期待したい。
序盤のリープ前後で可子の服が違ったのは何だったんだ?
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