タイムマシンガールのレビュー・感想・評価
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楽しい映画鑑賞
びっくりするとタイムスリップしちゃうって設定を聞いた時、それだと年がら年中で大変なんじゃないかと思ったけど、自分に置き換えてみると声を出して驚く事って、めったに無いんですよね。
そう考えると、可子も回数的にはそんなにタイムスリップをしていないのかも、プロレス観戦は驚く機会が多そうだけど。
話は変わるけど、映画館で映画を観る一番の魅力って、見ず知らずの人と喜怒哀楽を共有出来る事だと思うんですよ。
その中でも最高なのが、劇場内のあちこちから笑い声が漏れた時。温かい空気を感じるんです。
あの幸せな一瞬を味わいたくて、映画館に行くと言っても良いくらい。
そして、この映画はその幸せな時間を与えてくれます。
主演の葵さん、真面目な表情が良いんですよ。
それが有るから、いろいろな表情が引き立つんですよね。
高鶴さん演じる底抜けに明るい千鶴との相性が良くて、二人の掛け合いが面白いの。
千鶴に引き出された可子の笑顔もまた良いんです。
それと、トレーナーの役者さんが印象に残ったの。
何かの作品で観た気はするんだけど、何の作品か思い出せなかったの。
調べたら、コウガシノブさん『電車を止めるな』の主役の人だった。
多分、シリアスな役もできるのでしょうけど、こういう温かいコメディが合いますね。
役者さんたちも良いんだけど、そこに惜しみなく音楽を積極的に流して、映画にテンポを与え、楽しい気持ちを引き出してくれるんです。
映画の後にトークショーが有ったんだけど、監督のトークがテンポが良いの。
もう監督自体が人を笑わせるテンポを持った人なんでしょうね。
幸せな気分で映画館を後にする事ができる作品だと思いますよ。
木場監督っぽさはでていた。
映画 #タイムマシンガール 感想
この映画を見る前に木場監督のショート集っていうイベントに行ってまず監督の雰囲気は理解して居たけど、映画としてとても面白いものだった。
主人公がビックリすると驚かした人と主人公だけタイムスリップするって言うストーリー。
俳優陣。特に主人公と同僚がいい演技をしてて方が苦手な自分でもこういう映画ならまた見てみたいなって思ったほど。
最後はちょっとこじんまりまとめ過ぎたかなというかんじはある。
こんなにビックリしやすい主人公なのに、半年平穏に暮らせたってのはちょっと違和感。
ガッツだーっ!
誰かに驚かされると、驚かせた人物と一緒にタイムリープしてしまう様になったOLの話。
プロレスを観に行った帰り道、河川敷で何かの実験をしている男に近づいたらビリッと来てしまい、それ以降特殊能力を身に着けてしまったという設定で巻き起こっていく。
驚かされると発動することから自分でのコントロールが難しいし、驚かせた人にも能力がバレてしまうから、ネガティブなことの方が多いと考えている主人公だけれど、あっけらかんな後輩と仲良くなって行く様子は楽しいし面白い。
寿司の服着て寿司食べるとかどんだけ?と思ったら、それが一推しかいw
黙っていれば良いのに1000倍辺りからちょと口が軽くなって来て、お薬からは妙にキレイにまとめる方向に転がしている感じがするしテンポが悪くなるし、前半の様な楽しさはなくなって大人しくなってしまったかな。
トップロープからのムーンサルトを失敗して自爆
驚くとタイムスリップ(正確にはリープ)してしまう、という特異な設定に惹かれて鑑賞。
序盤は主人公の紹介から特異体質になるまでをテンポよく描く。
説明パートはややまどろっこしいが、それがシュールな可笑しみにも繋がっていた。
演技は全体的に拙いが、これもシュールさに一役買う。
任意でないタイムリープにより、こなした仕事やデートの約束、トレーニングの効果が失われるのは確かにしんどい…
最初に意図的に使おうとする動機が乙女の恥じらいであることが可愛らしくて好き。
定番のギャンブルにも手を出すが、勝ち方が慎ましいのでメイン2人の好感度がグングン上がる。
一つの作品に2種類の時間跳躍を入れてきたところは面白かった。
ただ、これがほぼ活かされていなかったのが惜しい。
後半は体質改善を目指して試行錯誤するのだが、キャラだけ増えてなかなか話が進まず。
驚かせおばさんが絡んできたと思ったら、これも大した意味はないし。
クライマックスの可子を元に戻すところは、もっと大袈裟にやってよかったと思う。
実際に千鶴がやっていることは「世界を危険に晒しても可子に可子でいてほしい」なんだし。
阿呆みたいな「わっ!」も健気に感じたので、あと一歩。
葵うたのコミカルさと、終盤のぽわぽわした芝居のギャップはとてもよかった。
キャラも設定も伏線も惹きつけるものはあったので、次作はそれを活かす構成を期待したい。
序盤のリープ前後で可子の服が違ったのは何だったんだ?
侍もタイプスリップするんだから、OLだってする
ぼくが木場明義監督の作品に触れたのは『つむぎのラジオ』からだが
見ていくうちにタイトルの意味が分かり、ガーンと頭を殴られた気がした。
少なくともその頃から木場監督は(無意識にかもしれないが)
主人公の生き辛さに寄り添う素敵な作風の映画を作り続けている。
以来、新作がかかるたびワクワクしながら劇場に観に行っている。
今回の『タイムマシンガール』は、縁あって試写で鑑賞することができた。
「人間なのに、なんでマシン?」っていうタイトルで疑問を湧かせつつ
その理由を作中で回収するところや
「タイムスリップまじしんどい!!」
のキャッチフレーズどおり、主人公・星野可子(葵うたの)に寄り添う部分も健在。
あまり周囲には理解されていない「プロレス好き女子」という部分もピックアップし
オタクにも優しい作りは流石だ。
SF的な小ネタをひね繰り回しつつも
トラブルは思惑のすれ違いなどがメインで悪人は出てこない。
チャーミングな登場人物たちに感情移入しつつ
友人と、あるいはカップルでも安心して笑って見ていられる一作である。
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