TOUCH タッチのレビュー・感想・評価
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は〜るばる来たぜ、ニッポン‼️
アイスランドでレストランを営む主人公が、50年前にロンドンで出会い、恋に落ちた日本人女性を探しに日本へ旅立つ・・・‼️50年間の秘めたる思いが胸に沁みるし、日本人女性に無事に再会、しかも主人公の子供を妊娠、出産していたことが判明‼️しかも息子は料理人として大成し、孫までいる‼️なんかステキな顛末ですよね‼️アイスランドやロンドンの風景も美しいし、日本の描写もキチンとしていて、ラスト、手を繋いで歩いていく二人の後ろ姿の余韻も素晴らしい‼️
人生の晩年期、失われてゆく記憶の中で、僕は、君に触れた
日本人としては日本文化が題材になり日本が舞台になったり、名のある日本人俳優が出演しているのが気になる所。
中でも一番の注目と話題はKōki,だろう。
今年はこの海外映画デビュー作や二部作の主演映画も公開。本来ならビッグブレイクしてもいい筈なのに…、
ビッグ過ぎる両親を持つが故に端から何をやっても冷ややかな声。二世はつらいよ。
拍車をかけるように主演映画も大コケ。本作もヒットしたとは言い難い。
しかし、それだけの理由で本作を失敗呼ばわりするのはあまりにも愚か。
Kōki,の現キャリアとは何の関係もない。寧ろ、Kōki,の好演も光った秀作。
新型コロナウイルスが世界中で流行し始めた2020年、アイスランドでレストランを営む初老の男性クリストファーは、初期の認知症と診断される。
記憶が失われてゆく前にやり残した事はないか…?
一つだけあった。50年前、ロンドンの大学に通っていた頃。
バイトしていた日本料理屋。そこで出会った日本人女性との思い出…。
悪くはない人生を送ってきた。
その人生も終盤、思わぬ事が。
コロナ。レストランは一時営業停止となり、他人とも距離を置く。何と生きづらい状況に。まさかこんな事になるとは…。
認知症。送ってきた人生を思い出しながら人生を終えると思っていたのに、それを忘れゆくというのか…?
酷過ぎる。だが、これも自分の人生。受け入れるしかない。
ただ、その前に一つ、心残りは…?
例え全てを忘れても、レストランは誰かが引き継いでくれるだろうし、家族も傍にいてくれるだろう。
だけど、君は…? 君が今どうしてるか知りたい。
幸せに暮らしているだろうか…? その幸せの相手がもし僕だったら…。
不幸ではなかろうか…? もし僕が傍にいれたら…。
それを確かめたい。この目で。
現在と過去が交錯して展開。
現在は激変した世の中や哀愁帯びるが、過去は美しく、甘く、ほろ苦く…。
きっかけは友人らとふざけて促されてだった。
“求人募集”の張り紙を見てたまたま入った日本料理屋。
店主の高橋さんから明日の朝面接に来い、と。
日本料理なんて食べた事ない。ましてや日本の事などほとんど知らない。
そんな時、君に出会ったんだ。
ミコ。店主の娘。
君の美しさに、僕はすっかり心を奪われた。
動機は不純だったかもしれない。
すぐ分かった事だが、彼女には恋人がいた。
がっかり…でもなかった。
皿洗いとして働き始める。
仕事はなかなか忙しいが、怠惰な大学生活より充実。
日本人ってどういう人たちか知らなかったけど、いい人ばかり。
厳しさと温情のある高橋さん、明るい接客担当のヒトミさん、厨房担当のゴトウさん、アライさん…。
日本について興味が沸いてくる。日本語も少しずつ勉強。
高橋さんの好きな“俳句”。日本の詩で、限られた文字数で風景や心情を謳う。その美しさ。皆でオリジナルの俳句を競うように。
日本料理。何と奥深く、何と美味しい事か…! 日本の伝統的な朝食作りに挑戦してみる事に。
ミコとも親しく。
ミコも父の店を手伝い。スタッフともフレンドリーで、本人も天真爛漫。友人らと遊びに行きたくて早退したり…。
父親との仲も良好だが、恋人との交際に関しては反対されている。それで大喧嘩の場を目撃も…。
何が原因…? 相手の男性は誠実そうに見えるが…。
ある時、高橋さんが相手の男性を呼んで話を。その直後、二人は破局…。
何処か放心状態になったようなミコ。
支えになろうとするクリストファー。
自然と二人は…。
ミコからすれば当初は穴埋めだったかもしれない。
しかし、二人の想いが溢れていくにつれて…。
決してそうじゃない事を確信する。
二人は真剣に愛し合うように…。
運命的な、一生ものだと思っていた。
それくらい、愛していたんだ。
そんな君が、高橋さんと共に突然姿を消すなんて…。
君に何があったんだ…?
あの時は呆然と戸惑い信じられなかったけど、やがて知った。
いつぞや君が話してくれた事が要因だったんだね。
“ヒバクシャ”という…。
初めて聞いた時は知らなかった“ヒバクシャ”。
原爆の被害を受けた人の事。
ミコ自身は直接的な被曝者ではない。
広島にいたミコの母親が被曝した。ミコは被曝二世。
直接的に被曝したのではないなら、大丈夫なのでは…?
そうでもないのだ。遺伝で子にも影響する事があるらしい。
これは知らなかった…。劇中で実際の被曝二世の写真も…。
父はそれを危惧していた。
もし、ミコが誰かと結婚して子供を産んで、その子供に影響あったら…?
子供もミコもショックは計り知れない。
娘の事を思ってだが、ミコ自身は自分の将来や幸せを閉ざされたも当然。
高橋はちと過剰な気もする。だからと言って、ミコの身体に何の影響は無い…とは言い難い。
誰のせいとか誰が悪いとか誰かを責めたり出来ないやり場のない悲しみ、苦しみ。
悪いのは唯一無二。戦争、そして原爆。
戦争を早期終了させる為…? ふざけるな。
その為に原爆によって一瞬にして命を奪われた人々、今も苦しんでいる人々…。
人生を、幸せを、奪われ、狂わされたのだ。
それを分かっているのか!
ノスタルジー溢れる美しさと切なさの思い出ラブストーリーと思いきや、原爆の悲惨さを問うメッセージに響いた。
同じく被曝者を題材にした『遠い山なみの光』より個人的に胸に迫るものがあり、それが日本ではなくアイスランドなのが意外だが、世界中からの核廃絶の声にも聞こえた。
バルタザール・コルマウクル監督作はサバイバル物やエンタメの印象だったが、こういうヒューマンドラマも撮れるとは。キャリアでも上質作。
昔のロンドン、現日本。風景や映像も美しい。
若きクリストファーは監督の実子、パルミ・コルマウクル。イケメンで繊細な演技を披露。
老年期クリストファーはアイスランドの俳優で歌手のエギル・オラフソン。円熟味ある抑えた演技。
日本人キャストも好演。
本木雅弘はさすがの名演。
中村雅俊や柴田理恵も好助演するが、特に中村雅俊などちょっと勿体なかったかな。
しかし日本人キャストで最も魅せるは言うまでもなく、Kōki,。
日本では演技もその他も何もかも叩かれるが、本作で魅せる美しさ、透明感、色っぽさ、儚さは特筆。英語も達者。複雑な内面を体現した演技もなかなかで、国際映画で見事ヒロインを務め上げた。
日本映画より海外映画で…? 作品や役に恵まれればもっと飛躍出来るかも…?
50年の時を経て、クリストファーは日本へミコに会いに行く事に。
ヒトミと久々にコンタクトを取り、最後に交わした手紙からミコの現居所を知る。
広島。
日本もコロナ禍。ここでもソーシャル・ディスタンスは厳しいが、人自体は親切。
飲み屋でたまたま気が合った同年代の男性。
ミコが住んでるアパートで助けになってくれた女性。
コロナ禍、日本で、人の優しさに触れた。
そしていよいよ…。50年ぶりの再会。
二人とも老いた身。ミコはコロナからの病み上がり。
激しい感情の爆発は無かったが、しみじみと。
あの頃と変わらない。二人の想いが。
ミコから知らされたある秘密。
“3人”で幸せになれる道は無かったのか…?
二人は会いに行く。立派に成長していた。
ミコは素性を明かしていない。被曝者の孫である事に配慮して。
戦争は年々風化している。が、差別偏見だけは根強い。それらから陰から守るのも母の愛。
“父”も同じ思いだった。店を出た後、クリストファーが歌うアイスランドの曲が忘れられない。
後何年生きられるか。
クリストファーに至っては記憶が失われてゆく。
人生の晩年期、今一度君に会えて。今一度君の想いに触れて。
例え記憶は失われても、心や想いは覚えている。
君が僕の中から消え去る事なんて決してない。
これからも、君と共に。
平易な表現で心地よいテンポで話しは進み、ゆっくりと閉じていく
1969年のロンドンと、2020年のコロナ渦のロンドンと日本が、交差しながら物語が進む。
被爆者の人生という非常に重いテーマでありながら、平易な表現で心地よいテンポで話しは進み、そして、ゆっくりと閉じていく。
年老いた主人公、若い主人公の両方の役者が、各々違った魅力で良かった。
主人公の恋人の父役で、本木雅弘さんが出演。非常に味のある演技。
中村雅俊さんも出演しているが、これはいつもの中村雅俊さんでした。
中々の名作です。
ドントタッチ、そしてタッチ
第二次大戦で中立を宣言しながらもイギリスから侵攻をうけ、さらにアメリカの駐屯地となったアイスランド。そのアイスランドの映画。
広島で被爆した高橋とその娘。被爆者の生きづらい社会から逃げるようにイギリスに渡り、日本食の食堂を開く。そこで働くことになったアイスランドから来た若者。
恋人同士になった娘ミコとアイスランド人のクリストファー。やがて突然の別れがくる。
51年後、クリストファーはミコを探しに東京、そして広島へ。という物語。
時はまさにコロナ禍、人と人の間に距離が生じ、触れ合うことができなくなった時期。かつての食堂の同僚に巡り合えてもドントタッチ。
広島で無事再会できたミコとクリストファー。距離はあっという間に縮まる。彼が知らぬ間に2人の間には子供が誕生していた。2人で手をつないで歩いて子供に会いに行く。2人の人生が大きく回転した。
言葉にできない辛さを内に秘め、静かにひっそりと暮らしてきたミコは広島そのもの。今、海を越えて来た彼は広島と手をつなぎ、生まれた子供を2人で見守り続けていく。
ラブストーリーの形をとった反戦、世界平和を願う物語と受け取った。
私は北関東の小さな町暮らしだが、行きつけのクリニックには今でも、広島、長崎で被爆したかたは体調管理のお手伝いをしますので申し出てください、という張り紙がしてある。
また昨年旅行途中、新幹線で乗り合わせたオーストラリアから来たご家族と話をしてみると、広島にいくところだという。高校生くらいの娘さんに原爆や戦争について教えるため、とのこと。ショックを受けるだろうから気をつけて、と私は伝えたがその後どうだっただろうか。
エンディングの美しい曲を聴きながらそんなことを考えた。
邦題は考えて欲しい…
ヒロシマを扱った北欧の映画ということで鑑賞。とにかく映像が美しくきちんとした作品でした。原爆被害の模様や被曝に対する当時の社会の扱いもニュースフィルムなどが使用されていることできちんと伝わってきた。中盤かなり厳しい状況もあり最悪の展開も想像してしまったが、とにかくミコも息子もきちんと生きていた事がわかって良かった良かった。奈良橋陽子の演技は見た事がなかったが、自然だったと思う。中村雅俊の歌はいつもの通りで…。
コーキ、名前の表記にカッコつけて長音の記号やコンマ付けたりして個人的な第一印象は良くなかったのだが、英語も演技もなかなか堂に入っていてよろしい。普通の俳優として成長されることを願う。
しかしね。たとえ原題SNERTINGあるいはTOUCHだったとしても、邦題として「TOUCH/タッチ」では全く伝わらない。何なら「感触」でもいいが考えていただきたかった。
馴染めなかったことと良かったこと
認知症になりかけの男性の話と、日本料理店を経営する男性の娘の奔放な恋愛への父親による介入の展開に、なかなか馴染めなかった。やがてそれが胎児被爆による遺伝の防止という優生思想による悲劇だったことがわかる。恋人となった若いアイスランド男性が、自ら広島の被爆を映像で学ぶという展開は、唐突だったけれど、良かった。高齢となった男性に対して、航空機の客室乗務員やホテル従業員たち、そして海外勤務経験の長いはずの中村雅俊氏演じる男性も、日本語でいきなり話しかけているのに違和感があった。二人の日本人女性が案外容易に探し当てられ、広島の名所が出ていたのは良かった。結婚することはなかったけれども、愛によって産み出された二人の子どもの成長した姿に名乗らずに対面することができた様子は、NHK大河ドラマの『光る君へ』の道長とまひろと賢子の対面にも似た感じを受けた。
けっこう良作な気がする
確かにコロナ禍の扱いや後半のツッコミどころはある。
でも限りなくリアルに寄せてるけどそこはフィクションというかファンタジー?なのだもの、と思えばさほど気にならない。
紹介ではラブストーリーという文句だったが、自分的にはロードムービー。
なので楽しめた。
美しいアイスランドの風景を本当はもっと見たかったのだけど、ストーリー上そこは少なくても仕方ない。
過去と現在がけっこうな頻度で切り替わるけど、こんがらがることもなくテンポもよかった。
被爆の話は重い。
でも知らなきゃいけない。
そんなテーマを日本人以外の監督が正面から扱うということは、個人的には心に響いた。
映画全体に流れる音楽がよかった。
想像より劇場の年齢層が若い人が多かった印象。
ハリウッド大作でも日本のアニメでも漫画原作モノでもなくて、こんな静かめな映画にも若い人がいるのはなんだか嬉しい。
最後に。
外国に住むのは大変だろうけど、やはりいいなと思ってしまった。
アイスランドもイングランドも行きたい。
コロナも終わったのだから。
面白かった
若い時、現在が並行して描かれていた。kokiが出てるのは若い時。何故あの時あーなったのか、徐々に現在で分かっていく。最後はあの2人が今どうなりどんな姿になったか。ちょっと切ないような、結果しあわせに感じたような、ラブストーリーでした。
こういう映画を観ると、冷静と情熱のあいだを思い出してしまう。
改めて映画で観たkokiはキムタク似はもちろんなんだが、藤原紀香に似てることを知った。
こんな映画に☆は...
Principal photography began on October 9, 2022, in London.
緊急事態宣言の終了は、2023年5月4日
パンデミックが猛威を振るっていた現在とされる時代と50年前のロンドンを時間を超え、非線形の時間軸で物語が進んでいく。
時間軸が現在... としているパンデミックなのは、最初だけ、全てがいい加減!
ロンドンが時間軸... 主人公の親子の演技は、日本語の分からないおバカ過ぎる外国の方にはうけるかもしれない... が、ヘタ過ぎる。
一番言いたいことは、書きはしない。私は卑怯者ですので... 何か?
ガラクタ映画のように間違った情報は発信しません✊
アメリカの映画DEショーのアイスランド代表... 愚かな曲げられた情報: covid-19 のように拡散し、残ればゴミ以上の腐敗臭を放つ。
無垢な人達を二度、踏みにじっている。
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