ボウリング・フォー・コロンバインのレビュー・感想・評価
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矛盾に満ちた国アメリカ
矛盾に満ちたアメリカという国の本質に斬り込んだ名作。
なぜアメリカだけがこれ程に銃社会なのか?
それは簡単そうにみえて非常に難しい問いである。 実際、この作品でも答えは出ないままである。
しかし、マイケル・ムーアのアポ無し取材を通して見えてくる臆病で被害者的なアメリカ社会を見ているとそこには問いに対する多くのヒントが示されている。
世界のトップを気取り、まるで我々は全能の神だと言わんばかりに他国に干渉するアメリカと一旦攻撃を受ければ全てを失ったかのように被害者ぶるアメリカ(9・11が良い例だ)。
観れば観るほどアメリカ人(特に建国から時代を担ってきた白人)という人々が嫌いになってくる。
しかし、この客観的事実を提起し私たちに提示したのもアメリカ人だということも紛れもない事実だ。
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アメリカ社会の抱える矛盾をえぐるドキュメンタリー
銃社会アメリカの抱える問題、それに怒りを感じながらもどうにもならない現実を、見事に描いていると思った。
社会派ドキュメンタリーでありながら、独特な作風で飽きずに、時に楽しく見られたのは、映画としての完成度の高さをあらわしてると思う。
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