「コロナ禍の青春」この夏の星を見る セイコウウドクさんの映画レビュー(感想・評価)
コロナ禍の青春
辻村深月の原作ということで鑑賞。コロナ禍の中高生の青春を描く。オンラインのスターキャッチコンテストでつながった茨城と五島と渋谷の中高生は、コロナ禍でそれぞれに悩みを抱えている。ただでさえ悩みの多い年頃に、コロナがさらに影を落とす。しかし、できないことよりも、何ができるかと考え、ゴールも正解も見えないままに突き進むことができるのが若者の特権。その若者の背中をそっと押す周りの大人が優しい。コロナ世代と言っても、何もしないで流されたか、何ができるかともがいたか、その違いは大きい。それはきっと大人になったときに答えが出るはずだ。コロナ禍に大人の立場にいた身だが、大人だって悩み、考え、正解のない答えを探し続けていたことを思い出した。桜田ひよりや黒川想矢など、すでに活躍している俳優だけでなく、PERFECTDAYSの中野有紗や、ゴールドボーイの星乃あんな、異国日記の早瀬憩など、印象に残る俳優たちの瑞々しい演技も必見。
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