「【”人間の生活が垣間見える場所。”河原の微妙な位置にあるオンボロベンチに座る様々な人たちの会話が絶妙に面白い作品。若手有名演技派俳優の方々が、超長台詞を見事にこなしていて、流石だなあとも思った作品。】」アット・ザ・ベンチ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”人間の生活が垣間見える場所。”河原の微妙な位置にあるオンボロベンチに座る様々な人たちの会話が絶妙に面白い作品。若手有名演技派俳優の方々が、超長台詞を見事にこなしていて、流石だなあとも思った作品。】
クリックして本文を読む
<Caution!内容に触れています。未観賞の方は鑑賞後にお読みください。>
ー 奥山由之監督は、MVやCM、カメラマンとして実績がある方のようだが、このオムニバス作品を観ると、映像センス、会話劇のセンスが巧い人だと思ったな。
特にどこか可笑しい会話劇かな。
幼馴染の男女(広瀬すず、仲野太賀)の、相手への恋愛感情を持ちながらの明るい会話劇や、姉妹(今田美桜、森七菜)の家出してホームレスのような生活を送っている姉を心配する妹との、ハゲシイ会話劇。
更には、恋人同士(岸井ゆきの、岡山天音)の”バイクに乗らないのに、いつもライダーの様な格好をしている男”に対しての、”潔癖症ではないのに潔癖症と思われている女”の長年同棲している間に積もり積もった男に対し思っているチョッとした嫌な事を”あまり高級ではない回らない寿司が、ドンドン溜まって行く。”という例えで交わす会話と、その会話を自分が昼食を摂りたいベンチに座れないオジサン(荒川良々)が後方からネットリした顔つきで聞いている表情や、途中から男女の会話に参戦してくる姿は、可笑しかったな。
市役所員と思われる男女(草薙剛、吉岡里帆)のベンチ撤去のための計測シーンも、マサカノ展開が可笑しく、そこに撮影監督(神木隆之介)が入って来るシーンや、その後のマサカノ宇宙人展開も、クスクス物でありました。ー
<今作は、どの編も、若手有名俳優の芝居合戦の様な所もありながら、演者さん達が楽しそうに役をこなしている姿も良き作品であると思いました。
それにしても、皆さん、超長台詞を見事にこなしていて、流石だなあとも思った作品でした。>
<2025年2月16日 刈谷日劇にて観賞>
コメントする