「ベンチ視点で色んな愛が観れる映画」アット・ザ・ベンチ 夏みかんさんの映画レビュー(感想・評価)
ベンチ視点で色んな愛が観れる映画
ベンチ視点から観る5章構成の映画でした。
それぞれの話で脚本を担当されている方が違い、見せ方や話のテンポは異なりますがどれも個性的で面白く感じました。
1章
お互い意識しつつもなかなか切り出せない男女間の話
凄く自然な会話で演技に思えませんでした。
本当にベンチ越しに昔馴染みの男女の会話を聞いている様で 話のテンポや間の取り方や上手いなぁと感じました。
見ていて好感がもてるキャラクターで気持ちの良いやりとりが見ていて微笑ましかったですね。
素直にこの2人は上手くいって欲しいな、と思える温かい内容でした。
2章
男女の別れ話から始まる話
コメディ色が強く個人的には1番好きな話でした。ちょっとズレた彼氏さんとそんな彼氏に不満を抱く彼女さんの話です。
彼女さんが彼氏さんへの不満を寿司に例えて話をしているんですが例え方が絶妙で同調出来て笑えました。
後半に脇で話を聞いていた変わったおじさんが別れ話に参加してくるんですがそこから話の展開が本当に面白かったですね。
変わったオジサンもどこかズレてるんですが彼女さんの話の真意はきっちり抑えてるので歯車が噛み合っていないのに話が噛み合ってしまっていてめちゃ面白かったですね。
この脚本担当の人の作品をもっと見てみたいと思いました。
別れ話で悲しい話かと思いきやユーモアたっぷりの笑える話でした。
凄く気に入りました。
3章
姉妹間の家族愛を描いた話
ヒステリックな姉妹喧嘩から始まる話でした。
彼氏に入れ込んで故郷から出て行ったお姉さんと姉を心配して追いかけてきた妹さんの話です。
2人の演技や撮り方も上手く口論の白熱っぷりが際立っていました。
真面目だったお姉さんが男に入れ込んでしまい、辛い思いをしているのが見ていれなくて妹さんがお姉さんを諭すんですがなかなかわかってもらえない。
変わってしまったお姉さんでしたが、お姉さんの事を本当に理解してる妹さんだからお姉さんも心を動かされて和解に至ります。
姉妹間の思い出、家族の愛はいいもんだなぁと心が震わされる話でした。
2人の演技が本当に素晴らしい、と思う話でした。
4章
実はSFだった話
ちょっと他の話に比べると異色な感じでしたね。
こういうのも斬新で他の話にはない物があるので、これはこれで良かったのかな、という気もします。
剛くんの演技が久しぶりに見れたのでそれが嬉しかったかな。
5章
1章の後日談の話
1章の男女のその後の話です。
距離感も近まり1章以上に自然な距離になっていて見ていて大変気持ちよかったですね。
大団円という感じがして〆の話としてもよく出来ていました。
見て良かったな、という終わり方で満足して映画館を出れました。
どの話も共通しているのはベンチ視点で男女間や家族間の愛を描いている事かなぁと思います。
作品ごとにテイストは違いますがどれも面白く、よく出来た話でした。
出演されてる人達の演技力のレベルの高さを本当に感じる映画でした。
上映館少ないですがこれはいい映画だと思います。
もっと流行ってほしい、これを切に願います!
共感とコメントありがとうございます!
荒川さん参加からの展開がキレッキレで凄く気に入ってますw
演者さんのレベルの高さで面白みが何段階が上がってる作品だと思います😄