「今年の活躍が楽しみな俳優たちの競演」アット・ザ・ベンチ アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
今年の活躍が楽しみな俳優たちの競演
観たかった作品だが、上映館も少なく、年が明けやっと行きつけの映画館で始まり駆けつけた。オムニバスの映画でしかもベンチをモチーフにした5作の会話劇。賛否両論渦巻くでしょうが、私はかなり楽しめました。映像監督の奥山さんのことはよく知りませんが、独特の定点観測カメラに出てくる俳優たちが自由闊達に話し続ける。ほとんど長回しなのに皆、凄いなぁ、と感嘆してました。特に岸井ゆきの寿司になぞらえた話の可笑しさと今田美桜の飛んじまってるど迫力の演技は秀逸。もちろん広瀬すず、仲野太賀の会話劇は微笑ましく好感が持てる。宇宙人の話は意表を突きすぎてどうしてよいかわからなくなるが、それもまた良かった。
主役級の役者がこれだけ登場。一本の映画ではあり得ない。これがオムニバスのなせる技なのか?いつか日本映画の実験的作品として評価される日が来るかも知れませんね、。
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