劇場公開日 2024年11月15日

「2024年度のネタ映画のランキング入りしそうな珍作品だが…」アット・ザ・ベンチ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.02024年度のネタ映画のランキング入りしそうな珍作品だが…

2024年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年419本目(合計1,510本目/今月(2024年11月度)25本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 東京?大阪?のある河川敷にありそうないわゆる公園というほどでもない広場にぽつんとあるベンチをテーマに進む、5話か6話かで成り立つミニストーリーの集まりです。各ストーリーに基本的につながりはありません。

 最初の1話こそ、「ベンチ」(椅子)をテーマに2人で話をするものの、2話目以降からアンテナ(というよりエンジンか)がぶっ壊れてしまって、「握りずしのネタ(エビとか卵とかあんなの)は何がいいか」でモメはじめたり、何なら「こんな握りずし、梅セットにも達していない」とか謎の握り寿司ネタをはじめたり、この喧嘩が超高速日本語と化して、「謎の言語」扱いと化して「謎の架空言語」「日本語訳」が出てくる???な展開になるかと思えば、3話だったか4話だったかには本物の宇宙人(宇宙ロボットか?)が出てくるという、これまたまぁ展開が読みづらいなぁといったところです。

 持ち時間20分~25分くらいで5話~6話くらいでストーリーがそれぞれ分かれている「ミニ作品シリーズ」といえば、旧シネマートでも放映されたNN4444(ホラー映画でしたが)等にはあり、そのくらい個々理解がしにくいのがわかりにくいのがネックかな、と思いました。

 要は結局のところストーリーが個々違うもののの「河川敷に椅子があること」だけを共通テーマにしてストーリーが組み立てられるので、ミニシアター等をはじめとした作家の登竜門的な立ち位置の映画祭などの作品なのかなという印象です。もちろんそうした登竜門がなければすごい監督さんが出てくることもないので(その代表例が、「ベイビーわるきゅーれ」などで知られる監督さんや俳優さんほかでしょう)、それ自体を否定することは決してないのですが、続き物でない以上、何らかもう少し配慮が欲しかったです(特に2話目だったかの握りずしネタはどう「ベンチ」と関係するのか謎)。

 そういう意味で非常にわかりづらく「ネタ」っぽさがところどころ出てしまう(ただ、2024年の「ネタ」映画はエストニア~か、「悪魔の夜更かし」(だったか、架空のショーで占い師や霊媒師が出てくるアメリカのテレビものだった(はず)の作品)だと思うのですが、この作品の「ネタ」っぷりもすごいところです。

 まぁ、この手の「ネタ」映画だと、その「椅子」それ自体かその「そっくりさん」(’全部の映画館に置くことはできないので)が映画館などに置かれて「ここで写真をとってね」などになっていることがしばしばありますが(旧シネマート等でも見られた。特に椅子は休憩所にもなりうるため複数の目的で置けた)、なかったのが残念です。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.8/見るにあたってかなりの理解力を要する)

 突然寿司ネタかと思ったら、リアル宇宙人が出たり、あるいは「映画の中で映画の撮影の話をする」など、「河川敷にぽつんとあるベンチネタ」から明らかに外れたネタのまで登場するので頭の理解がおいつかず、かなりの方が???になってしまうのでは…といったところです。
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yukispica