劇場公開日 2024年11月15日

「最高のオムニバス映画」アット・ザ・ベンチ AZUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5最高のオムニバス映画

2024年11月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ベンチを舞台にした、4人の脚本家による基本会話劇のオムニバス映画。
ひとつのベンチで脚本家によってこんなに色が変わるのがおもしろい。そして作品ep1-5まで役者陣が豪華すぎた。

特にep1と2は最高だった。
仲野太賀×広瀬すずの化学反応がこんなに良いとは思わなかった。幼馴染の絶妙な距離感や探り合いが甘酸っぱくて、応援したくなる男女を見事に会話劇で演じていた。
私も夕焼けのベンチであんな会話をしたい人生だった…笑 そして夕陽に照らされる広瀬すずの横顔の美しさと、優しい仲野太賀の笑顔の尊さよ…。
ただ個人的にep5は蛇足に感じた。あの絶妙な距離感で想像にお任せで終わらせて欲しかった。

ep2は私の好みのどこかバカリズム感がある、細かいけどわかるーと思わせられるカップルの会話劇。いやー岸井ゆきの×岡山天音良かったー。会話のリズム感も良いし、何度も笑ってしまった。最後にトドメで荒川良々さん出してくるの卑怯すぎる(褒めてる)

ep3は今田美桜×森七菜の姉妹の怒鳴り合いの喧嘩。今田美桜こういう役初めて見た。喉大丈夫!?って思うぐらい始終怒鳴り叫んでてすごかった笑
今田美桜演じる姉の行動は、妹と同じで私は理解できなかったけれど、あの姉妹の感じはすごくよくわかる。私がああなった時、私の妹は来てくれるだろうかなんて考えてしまった。

ep4はちょっと今までが良すぎたため、見劣りしてしまった。途中までは面白かったけれど最後が微妙すぎた。草彅剛×吉岡里帆×神木隆之介ってすごい組み合わせだっただけに、ラストあれは勿体なさすぎないか?

ep4が少し微妙だったけれど、全体的にはとても満足感の高いオムニバス作品だった。

AZU