ポール・マッカートニー&ウイングス ワン・ハンド・クラッピングのレビュー・感想・評価
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リンダリンダリンダ
dolby atmosなるものはよく知らないけど、1974年当時のTV用ドキュメンタリーということで、レストアされたとは言え画質の粗さはいかんともしがたい。さらにTVサイズが前提なので、おおむねクローズアップショットだ。
1974年8月というのは、ウイングス3枚目のアルバム「バンド・オン・ザ・ラン」を前年に出したばかりで、その後の数々の名曲は演奏されていない。
ウイングスはポールとリンダ・マッカートニー、デニー・レイン以外のメンバーはころころ変遷していて、やはり(ビートルズと違って)ポールのワンマンバンドだったのだろう。私はずっとポールのファンだが、それでも個性のぶつかり合いという点で、ビートルズ時代に比していくらか物足りなさを感じなくもない。
一番興味深かったのは、アビーロードスタジオの裏庭でポールが一人でギターを弾きながら歌うオフショット。
リンダの在りし日の姿が切ない。合掌。
古い画質こそに価値がある
Dolby ATMOS 先行上映で鑑賞
1974年8月にドキュメンタリー番組制作の為に撮影・録音されたが、結局お蔵入りとなった。50年の時を経て6月に音声が公開、そして全世界公開の合わせ、日本では9月26日に(通常公開に先駆けて)ATMOSのみで先行公開となりました。
Dolby ATMOSなので音が抜群に良い。音質はクリアで音量音圧申し分ない。後ろからも音が出ていて臨場感もある。
しかし、いくら4Kリマスターしていても流石に画質は……ネ。
でもこれが絶対ダメだとは言い切れない。何故に?
CD(配信)は曲がフルに聴けるのでスタジオライブかと錯覚するが、ドキュメンタリーです。フル演奏は”Jet”とか”Band on the Run”とか”Live and Let Die”とか数曲しかない。あとは短いかインタビューが被さっています。
でもBand on the run と Venus and Mars の間の、バンドとしてようやくまとまってきた時期のセッションが見ることができる。演奏のダメ出しをしながら行うセッション。当時のセッティング変、カメラどこ向いている?オーケストラ出番無い時遊んでいる。しかも映り込みでない、カメラの焦点がある。今の常識では考えられない。
そしてこれこそが、画質がダメダメでも駄目と言い切れない理由。当時の演出ではない、訳わからない「当時」が有る。これが高画質だったら?低画質だからこそ、「封印されたままの当時」を見ることが出来るのです。
………………
映画冒頭では当時のスチル写真と共に、現在のポールに会うことができる。私は2018年の来日公演以来6年ぶりです。
最後には裏庭で撮影されたアコースティック演奏のおまけ付きです。
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以下Universal Music のHP に公開されている SETLIST です。
《One Hand Clapping》
One Hand Clapping
Jet
Soily
C Moon
Little Woman Love
Maybe I’m Amazed
My Love
Bluebird
Suicide
Let’s Love
All of You
I’ll Give You A Ring
Band on the Run
Live and Let Die
Nineteen Hundred and Eighty Five
Baby Face
《The Backyard》
Blackpool
Twenty Flight Rock
Peggy Sue
I’m Gonna Love You Too
Sweet Little Sixteen
24-096
32歳のポール、若くて声もよく出てる。
ウイングスが好調な時期だけに圧巻のスタジオライブ。
未発表のバックヤードセッションも聞き応えありました。
まだ元気なうちにもう一度生歌聴きたい。
来日待ってるよー😁
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