アンダーニンジャのレビュー・感想・評価
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緩いコメディとハードなアクションがミスマッチとしか思えない
つい最近、「聖☆おにいさん」でも見せつけられたせいか、佐藤二朗やムロツヨシのふざけたアドリブのやり取りが、何だかクドくて鼻についてしまった。
ハードで迫力のある戦闘シーンとのギャップの面白さを狙ったのかもしれないが、福田監督の緩くて間延びしたコメディタッチは、この作品のトーンにはマッチしていないように思えてならない。
特に、高校で、罪のない生徒達や先生が次々に斬殺されていく様子は凄惨で、とても「コメディ映画」のいちシーンとは思えない。
それ以前に、衛星兵器で高校を消滅させることができるのであれば、抜け忍が、わざわざ生徒達を虐殺する必要はなかっただろうし、衛星の場所が分かった時点で、「アンダーニンジャ」が高校に潜伏する理由もなくなったので、地下で「NIN」を待ち構える必要もなかったのではないだろうか?
「隠密」というイメージとは程遠いオープンな諜報活動や、刀で斬り合うだけの戦闘シーンには、あまり「忍者らしさ」が感じられないし、「NIN」の下忍である主人公が、凄腕の「アンダーニンジャ」と互角に渡り合えるほど、高い戦闘能力を持っているということにも違和感がある。
その他にも、どういった人間が、どういう経緯で忍者になり、どのような教育訓練を受けて、どう生計を立てているのかなど、よく分からないことが多過ぎる。
せっかく、「現代社会でも忍者が活躍している」という物語を描くのであれば、内輪のふざけ合いを延々と映し出す代わりに、「NIN」という組織が、政府や警察の活動の下請けをしたり、運送会社を隠れ蓑にしているといった設定を、もっと詳しく説明するべきではなかったかと思えるのである。
なぜ、この映画を作ったのだろう。
見終わっての、いや見てる最中から、製作陣はなぜこの映画を作ろうと思ったのだろうという疑問が頭に浮かんだ。福田監督作品という事で予想はしていたが、寒くてしつこいアドリブギャグには無表情、からのしつこさに苦笑がもれる。コント見てるなら良いんだけど、冗長なギャグシーンには、いいから早く話進めてよ、という気持ち。そもそもこの作品は原作がまだまだ中途半端なんだから、映画の尺で収めるにはオリジナルでそれなりに話作ってまとめるしかないだろうなと思っていた。が、原作の話はやはりダイジェストに留まり、シュールなギャグシーンがメインになっていて、最後まで結局この話はどういう話で何を感じればいいのだろう?という事がわからないまま、終幕。
原作も続いている話だし、あの終わり方からして、続編も考えているのかな?クレジット後のラストシーンも何を言いたいのだろう?
いや、続編はたぶん無理だろうけれど。
だから、なぜこの映画はつくられたのだろう??
山崎賢人と浜辺美波は良かったけどね。本人達の個性故に。
追記。
原作を読み返してみたら、ややこしい設定や登場人物をうまく整理しつつ、原作を2時間映画でかなり可能な限り再現してまとめている、というのが判った。星0.5足しても良いかも。
だからこそ、要らないギャグシーンが余計だったなぁ。そこで見る人を萎えさせてしまってるのが、惜しい。
稀に見るほど無茶苦茶な作品。なんじゃこりゃ…。
今年27本目(合計1,569本目/今月(2025年1月度)27本目)。
まず、この映画は一般指定です(公式サイトも参照のこと)。PG12ですらないわけです。
まぁ結果論から言えば、原作を見てない方が悪いともいえるし、原作を見ていれば行く行かないの判断はついたのかもしれませんが、一般的に公式サイトや予告編ほかを見る限り、学園ものニンジャバトル物語か…と思っていくと思うのですが、まるで展開がぐっちゃぐちゃになるので何を見せられているのか後半からよくわからなくなるのがよくわからないところです。
妙なまでにストーリーがわかりづらい(前半もギャグに寄せたいのかニンジャバトルをしたいかわからない)上に、東京の話かと思えばいきなり長野がどうこうとか言い始めるし、極端にヘンテコな展開に飛ぶので、もはや「みているだけ」であり(まぁ、映画は「観ているだけ」ではありましょうが)、そこに何らかの解釈を求めるのは無理じゃないかなと思います。かつ、ギャグ映画に寄せるならそうすればいいのに(ギャグ映画として成立するかはともかく、「ここで笑って」という明確なポイントもあまりない)、どう見たらよいのか…といったところで、観る方によっては「ジャンルだまし系か」(2023年だったかの「それがいる森」に近い扱い?)…といったところです。
ただ、「大怪獣~」の支離滅裂さは認められないし、全体として相場観を崩さないような評価をしようと思うと、このくらい(2.0か2.5か…)といったところだろうと思います。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点1.0/後半から何を見せられているのかよくわからない)
要はニンジャバトルをしたいのか、高校生どうしの(若干不正確な点もあるが、ネタバレ回避)恋愛をみたいのか、あるいはギャグ映画なのかジャンルが謎で見るほうはついていけなくなり大混乱をきたします。また、よくわからない点(原作みてるか、注意深く見ればわかるのかな/リボンタイをしている男の子などは、なぜその恰好で出てきたのか他)ほか、どういう趣旨かわからない点も多々あります(ジャンルを混ぜすぎ)。
特に後半から何を述べたいのか混乱するので、もはや前半でどれだけ理解できるかがポイントではないのかな…と思えます。
(減点0.5/保護責任者遺棄関係)
ここには、飲み会などで一緒に飲み始めた当事者や、同居人も保護者として解釈されます(判例)。かつ、「病人」には「強度の酩酊状態にあるもの」も含まれます(判例)。これらを置き去りにする描写は民法上も刑法上もまずいです。
(減点0.5/事務管理・占有離脱物横領罪関係)
占有が離れたものを勝手に持っていくこと自体は、それを警察などに遺失物として届け出る(民法上は事務管理の特殊な扱い)のは構いませんが、勝手にネコババするのは占有離脱物横領罪との関係で描写がまずいです(ブラジャー関係)。かつ、事務管理は、不当利得、不法行為とともに、「条件を満たすと勝手に発動する債権」なので(法定債権という)、ほぼ全てが強行法規です(当事者の意思で好き勝手に解釈を変えられるものではない)。
(減点0.5/通達の意味について)
「通達」というのは「上級行政庁が下級行政庁に出す、下級行政庁を拘束するものであり、国民の権利義務に関係しないもの」です(墓地埋葬事件/最高裁判例)。映画内の描写は上級行政庁・下級行政庁の関係にないので何を言っているのか不明です。
(減点0.2/一般指定で良いのか疑問が残る) ※レーティング一つ違いは0.2固定
一応、どう公式サイトほかを見ても一般指定の扱いですが、後半から首が飛びまくり血液が飛ぶシーンほかあるので、PG12ついてもおかしくないのでは…と思えます。
(減点0.2/「秘密裡に」(ひみつりに)が何を指すか通常は理解がしがたい)
この漢字を当てることからもわかる通り、民法上の心裡留保(93条)との関係で、「秘密の裏に」(この「裡」の字は常用漢字ではないため、「裏」(野球の「表・裏」の攻撃の「裏」の字)をあてることもある)という意味ですが、この理解を求めるのは「やや酷か…」という気もしなくもありません(この映画がギャグ映画でどういった客層を想定しているのかも怪しい。高校現代文あたりでギリギリかと思える)。
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駄作ですね、、
2000円払う価値はないかな
おもろカッコ良かった
忍者かっこいい!
名字気になる奴。
太平洋戦争終結後、…現代社会に潜伏する忍者達の話。
練魔・講談高校に起こる事の為に潜伏することになる雲隠九朗だったが…。
原作未読、脚本・監督・福田雄一さん作品、これは結果から書いてしまうと笑える福田作品!と個人的に。どうしても福田監督の世界観は見慣れてしまってるから、笑えたり笑えなかったり。
個人的に熱かった共演はムロさんと木南晴夏さんの件かな?!私自身忘れてるだけかもだけど、ヨシヒコぶりの共演で何か笑えるし懐かしさもありで良かったね。とりあえず雲隠と隣人・大野の「えっ?!」選手権の件が1番笑えた!肝心な終盤辺りからの講談高校からの殺り合いは少し眠くなったかも。
野口彩花演じた浜辺美波さんは序盤は少し恥じらいがあった様にも見えたけど途中から吹っ切れて面白かった!
てか本作って原作に忠実なの!?かなり福田ワールドに感じたけど。
ギャグ多すぎか!?
どうしてもレイティングGにしたかったのね。
現時点のアニメ放送終了分と同じく講談高校までのお話だが、原作のようなストレートな表現を避け、結末含めかなり変更箇所が多く、自分としては少しモヤモヤ感が残り消化不良だった。
福田雄一監督お得意の役者に任せっ放しのお笑いを期待以上にドライブを掛けまくる福田組俳優たちの安定したアドリブは、時にはしつこさを感じつつもつい笑ってしまった。
主演の山崎賢人はアクションもサマになっており九郎役にはちゃんとハマっていたように思うが、ハンサム過ぎといかんせん見飽きた感の方が大きかった。
福田組初めての浜辺美波さんは洗礼を受けたといっていたが、意味がわかったような気がしたw。
変顔ひとつとっても常連の橋本環奈さんほど振り切れなかったように思うが、彼女なりに頑張った事はちゃんとこっち側には伝わった。
山田役の山本千尋さんはひたすたら怖かった。
フクダーニンジャ
良くも悪くも福田映画
やはり私には福田監督のおふざけが全くはまらないことを確認した映画となった。コミックでの表現なら気にならないが福田監督のフィルターを通して映画でやられると、とにかくくどく寒くノイズでしかない。上映時間約120分のうち上映開始から80分強は福田節全開の寒い映画、残り40分弱がストーリー根幹の話とアクション。肝心のアクション場面はいくつかあるも、いづれも短く、スローモーション多様で緊迫感なく、ラストの刀での一騎打ちという場面でも上層部の会議が挟まったりでテンポも悪い。福田監督のファンor浜辺美波の顔芸&似合っていない金髪JKコス(白石麻衣も金髪コス全然似合わねーな)を見たい人におすすめの映画。てか、原作未読の人これ全く話分からないだろうね。
アクション星4つ、CG2つ、コメディ1つ
ネタバレは控えますが、
福田組による毎度おなじみコントパートが
作品のシリアスな世界観とマッチしてなさすぎて
これまでの福田作品の中でも
一・二を争うくらい邪魔になっています。
正直「コメディパート要らない」と言っていいレベル。
アクションはそれなりに見れたので
余計にコメディの不要さが目立ちます。
ドラマでゆっくりやっていくなら
コメディパートもありかもしれませんが、
一本で魅せなければいけない映画においては
あまりにも冗長。とにかく長くて苦笑いという感じでした。
CGもそこまでリアリティはなく、
「そこまで予算もらえてないのかな」と勘ぐってしまうくらいにはCG感が強かったです。
そして最後のオチも正直唖然としました。
消化不良もいいとこです。
どうやら原作に沿っているらしいですが、
「イチ映画の〆がアレはないだろう」と思いました。
ただ世界観はすごく良かったので
原作かアニメを見ようとは思えました。
振り幅スゴ
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