「髭と変顔、鼻ほじり」アンダーニンジャ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
髭と変顔、鼻ほじり
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原作マンガは未読。
福田組特有のくだらない内輪ノリを受け入れられるかどうかが、福田作品を楽しめるか否かの分かれ道だと思う。
ムロツヨシと佐藤二朗のアドリブを放置してカメラを回し続け、相手の役者が笑いを堪える姿も隠さず映し出す…
私はこのノリが好きで、福田作品を観る際にかなり期待している。しつこいくらいに見せてくれる方がちょうど良い。
本作のそれも絶品だ。筋に関係の無い、悪く言えばテンポを削ぐシーンだが、この味がすっかりクセになっている。
山﨑賢人に無精髭を生やす。浜辺美波に美人が台無しレベルの変顔をさせる。山本千尋に制服を着せ鼻をほじらせる。…
役者のイメージを崩してお遊びする福田雄一監督の演出も好きだ。それに応える俳優たちの役者魂もあっぱれである。
このくだらなさと本格的なアクションシーンの見事な緩急が本作の見どころだろう。「銀魂」の実写版を思い出した。
内輪ノリで緩くなったストーリーがアクションパートが始まると一気に締まる。全く別の映画を観ているような気分だ。
「キングダム」などで証明済みの山﨑賢人の身体能力の高さが本作でも遺憾無く発揮されていて、惚れ惚れさせられる。
山本千尋のアクションが好きなので、山﨑賢人との戦いはとてつもない頂上決戦感があって、手に汗握り見入った。
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