「過去の作品の追憶に浸るとシャドウの過去の記憶に生きた気持ちが分かります。」ソニック × シャドウ TOKYO MISSION ykb1991さんの映画レビュー(感想・評価)
過去の作品の追憶に浸るとシャドウの過去の記憶に生きた気持ちが分かります。
作品自体は、あくまで吹き替え版のイメージですが、90年代ホイホイネタやネットネタ、若者向けアピールネタやメタフィクションネタのギャグが目立ちちょっと安易ですが、復讐と家族をテーマにしたそれなりによくまとまった内容です。
しかしこの作品は単体で評価すると真髄が見えません。
私は映画を観終わった後で、廣重綾が歌ったソニックXのED「光る道」を聞いて、思い出に浸って泣きました。
これです!思い出に浸る私の気持ちが作中のシャドウの過去の記憶に生きた気持ちと点と点で繋がり、線になりました。
つまりこの作品の真のテーマは「追憶」です。シャドウが喪ったマリアとの思い出に拘り世界の滅亡を望んだのも、ギャグとしてカセットフーフーやポケモン(ポケモンは90年代に流行し始めたので、今やノスタルジーネタでもあります)を出したのも、そういうことです。
この作品は古い時代を好むソニックファンにこそ刺さるのかもしれません。特にソニックXのED「光る道」に感涙する人なら、なおさらです。
コメントする