「面白かったのは面白かったのだが...」ソニック × シャドウ TOKYO MISSION Z-KSKさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったのは面白かったのだが...
中川大志,ベンシュワルツのソニック第3弾としてソニックアドベンチャー2を原作とした映画としては本当に良く出来ていた。最終決戦の際に映画の為にリビルドされたLive&Learn(しかもゲーム原作と同じCrush40のジョニージョエリのボーカル付き)が流れたときは思わず声をあげた。ゲーム原作と異なりマリアの遺言「みんなの願いを叶えてあげて」が無いのでシャドウが完全に復讐鬼と化しているが、マリアへの思いはゲーム原作と変わらなかったのは良かった。
シャドウがトムを死にかけさせてソニックを煽った結果ソニックが激怒するけど、正直スーパー化してもシャドウへの逆転勝利をしてる感じが無く、復讐を止めるようにする説得力も欠けていた。ソニックがシャドウをボコボコにして首を絞めて殺しかけて死なせる寸前の最後の最後にトムの言葉を思い出して踏みとどまり、ソニックがウォルダーズ副議長の後悔を話し、自身の経験を話して説得すれば、シャドウも素直に思い悩んで復讐を止めることができたのではないだろうか。ゲーム原作と同じようにGUNのせいでシャドウとジェラルドの人生が壊れてしまったので、GUNが責任を取らなければいけない一面も入れるべきだった。
ゲーム原作では2005年に発売されたシャドウザヘッジホッグのラストエピソードでカオティクスが極秘ディスクを再生してジェラルドとマリアの真実を全世界に放映したので、ソニック達だけでなくエッグマンとGUNと大統領も真実を知ることができた。シャドウがブラックアームズを完全討伐した後、GUN司令官は自分のしてきた事に対して後悔し、大統領の説得を受けてシャドウへの償いをする事を決めたから、映画の世界観でもどこかのエピソードでジェラルドとマリアの真実を知ったGUNの後悔を見せて欲しい。