「ソニックがサイヤ人に変身(笑)」ソニック × シャドウ TOKYO MISSION bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ソニックがサイヤ人に変身(笑)
日本のゲームメーカー『SEGA』が生んだアクション・ゲーム『ソニック』を、CGと実写で掛け合わせて映画化した、シリーズ三作目。
新たなる敵・ハリネズミ・エイリアンの『シャドウ』が登場し、ソニックの仲間であるテイルズ、ナックルスによるチーム・ソニックで立ち向かう。これまでの2作も劇場鑑賞したが、アクションもストーリ展開も、一番楽しめて、面白い作品だったと思う。最近のこうしたSFアクションは、タイムリープやメガバース等、やたら時空が歪んだり、登場人物同士の絡みがややこしいものが多いが、本作の展開は単純で、誰もが楽しめる作品となっている。
ある事件をきっかけに、人間の手で50年もの長い間、幽閉されてきたシャドウが復活し、人間に復讐を企て、それをソニック達が阻止しようと、地球から宇宙にも飛び出して激しい戦闘を繰り広げる物語。また、シャドウの裏には、宿敵・ドクター・ロボトニックと、こちらも新たに登場したロボトニックの祖父・ジェラルドが、糸を引いているという構図。そしてジェラルドには、ロボトニックも知らない、とんでもない目論見が見え隠れしていく。
ドクター・ロボトニックには、これまでのシリーズに続いてジム・キャリーが演じているが、本作では祖父役のジェラルドも彼が務め、一人二役で登場している。やはりこのシリーズは、あくまで主人公はソニックだが、宿敵役をジム・キャリーが演じ、そのハチャメチャ振りのキャラがあってこそ❣ SFアクションに、コメディータッチを入れ込んだ、映画の面白さをグッと引き立てている。
そして、ソニックが駆け回る映像も、ソニック目線のアングルで捉え、森や渓谷、世界中の至る所から終いには宇宙まで飛び出す様を、趙加速度的なスビード感で描いており、ソニックと一緒になって走っている没入感もある。
ゲーム自体は、全くやらないので知らないが、クライマックスのソニックとシャドウの戦闘シーンは、あれは『ドラゴンボール』のサイヤ人を意識したんじゃないだろうか…?青いソニックが、サイヤ人のごとく黄金に輝いて、パワーアップしていた(笑)それと、タイトルに『TOKYO MISSION』と付いていて、確かに最初は、渋谷やスカイ・ツリー等、舞台は東京だったが、いつの間にか物語の舞台はロンドンになっていて、ちょっとタイトルに不満ありかな。
ラストには、いつものオマケ映像付き。新たなキャラの登場で、次作への意欲が覗える。