「安定のシリーズ第3弾!」ソニック × シャドウ TOKYO MISSION おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
安定のシリーズ第3弾!
原作ゲームは未プレイで、ソニックの世界観は知りませんが、前2作は鑑賞済みです。主人公のソニック同様、疾走感のある展開がおもしろく、本作も期待して公開初日に鑑賞してきました。
ストーリーは、東京湾の孤島に50年間も幽閉されていた究極生命体・シャドウが目を覚まし、研究施設から逃げ出して渋谷に襲来したことを受け、ソニック、テイルス、ナックルズの「チームソニック」が派遣されることになるが、そこに宿敵・天才科学者ロボトニック、その祖父ジェラルドまでもが加わり、大バトルが繰り広げられるというもの。
前作ラストでチラ見せした新キャラ・シャドウが登場して、シリーズはさらに盛り上がりを見せます。このシャドウは何者なのか、どうして人間に敵意をもっているのか、過去に何があったのか、その謎が興味をそそります。ここに愛すべき宿敵ロボトニックが絡むのですが、本作ではさらに祖父ジェラルドも参戦。しかも、これをジム・キャリーが一人二役で演じるので楽しさ倍増!ハチャメチャ度マシマシ!
アクションシーンは前作からさらにスケールアップし、バトルフィールドを宇宙にまで広げて大暴れします。もちろん本シリーズ特有のスピード感も存分に味わえ、見応えがあります。そこに、キャラの内面を掘り下げるように深みを加えている点もなかなかよかったです。シリーズ通して描かれている”家族”の存在は、本作でも健在です。広い世界で孤独を味わってきたキャラたちが、仲間や家族を得て大切なものに気づく姿に心が温かくなります。それはロボトニックも、その部下ストーンも同じで、相変わらず憎めません。
全体的に満足度は高めですが、サブタイトルの「TOKYO MISSION」だけはいただけません。実際には、東京は事件の発端の地であるだけで、物語のメインステージではないです。原題にもないサブタイトルを日本向けにつけたのは、ちょっとしたタイトル詐欺なので、本当にこういうのはやめていただきたいです。
ちなみにミッドクレジット、ポストクレジットもあるので、最後まで席を立たずにご覧ください。さらなる新キャラ登場がほのめかされ、物語は次のステージへ引き継がれそうです。そして、シャドウとロボトニックは本当に最期を迎えてしまったのか、まだまだこの先の展開が気になります。
キャストは、ベン・シュワルツ、ジム・キャリー、ジェームズ・マースデン、チカ・サンプター、イドリス・エルバ、コリーン・オショーネシー、リー・マジュドゥーブ、キアヌ・リーブスら。吹替版は、ソニック役を中川大志さん、ロボトニック役を山寺宏一さんが前2作より続投し、シャドウ役を森川智之さんが演じています。