「謎の豪華キャスト」ブリンク・トゥワイス 三毛猫泣太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
謎の豪華キャスト
ウェイトレスがおめかしして本来自分が働くべきパーティーに潜り込む、この時点でもうダメ、荒すぎ。全体的な豪華なセレブ描写は本当に見事、さすがゾーイ・クラヴィッツ、子供の頃から見てきた風景をそのまま描いたのでしょうね、でも褒めるべきはそれだけでした。キングが何か不祥事を起こして反省の日々を送ってるという冒頭のフリが全然きいてないんだよ。忘れるの忘れないの償うの償わないの言ってるけど、フックの出っ張りが甘すぎるんだよ何にも引っかからない。そうなると何で金持ちたちはこんなことをわざわざ大規模に行ってんの?という疑問。でもきっと金持ちはこういう事するんでしょう、実際エプスタインもそんな事やってたらしいし。では一番大事な部分よ、世にも面白い昭和の少女漫画かと見紛うような「記憶を失う香り」のコントロールが甘すぎる。映画の中では特に嫌な記憶を忘れるようなことが示唆されるけど、だとしたら昨年レッドラビットがとてもいい思いをしたことまで忘れるの変でしょう?後からこれとこれとこれって感じで選んで記憶を消せた訳?蛇の毒が血清になってるならジェスがヘビに噛まれた時にスレイターが慌てないの変じゃない?などなど脚本一気に書き上げて1回も読み直しませんでしたー!としか思えない。脚本レベルでこんな低俗なものにこれほどの豪華キャスト、これはもうお父さんが何かしら介入したのかね、と思われても仕方なし。
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