サンセット・サンライズのレビュー・感想・評価
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せつないストーリー、祈る会の心情もせつない。
日常生活すぎるし長くて飽きる
日常生活ほのぼの系は好きだけど、それが許されるのは前半30分までかな。結局、最後まで何も起こらなかった感があるし、2時間20分という長さも相まって帰りたくなった。
「室井慎次」も同じようなほのぼの系だったけど、こっちはなぜか楽しめたんだよね。何が違うんだろう?作中に核と言えるもの、ワクワクさせるものが何もなかったのが要因かもしれないね。強引にでも殺人事件なり、主人公が命がけで誰かを助けるなり、何らかの事件を起こすべきだったか?
あと、ヒロインが主人公に惹かれる要素や描写もところどころあれば良かった。ベタだけど、実は生き別れた幼馴染でそれをだんだん思い出していく、とかね。いつも一緒に居たら、いつのまにか情が入って結ばれてしまうのはリアルではあるんだけど、映画ではつまらんでしょ。超絶に惹かれるような理由が欲しかった。
正直つまらんので★2で
見る前の期待を大きく超えてくれて大満足だった!
井上真央、邦画史に残る包丁さばき。
あまちゃん
豊富な魚達がいる海に流れていたもの
クスッと笑えるシーン多し
社会の身近な問題をベースに描いた地方再生物語?
よかった!
「室井慎次」みたいな陰湿な村社会の話じゃなかった
2025年劇場鑑賞15本目。
エンドロール後映像無し。
貸切状態で鑑賞。
えっ、菅田将暉×宮藤官九郎で貸切!?
予告だとなんか田舎にのんきに来たら拒絶されて菅田将暉がキレてる印象だったので、この前の室井慎次が田舎でいつまでたってもよそ者扱いされて冷たくされていたような感じなのかな、と思っていましたが、コロナが流行り始めて、めちゃくちゃ感染しやすいのに感染したら死ぬみたいな一番恐怖だった時期に東京から移住してきた(それもリモート勤務が始まったからなのですが)ので、ある程度冷たいのも仕方ない理由でした。あの映画みたいに田舎のやつは排他的、みたいな偏見じゃなくて良かったです。
最初はコロナのあのよく分からなかった時期を描きたいのかな、と思っていましたが、徐々に東北大震災のその後を描いていました。テーマだけ見たら重いのですが、話自体はコメディで笑えるところも一杯あって、そこまでファンでもないのですがさすが宮藤官九郎だなと感心しました。良かったです。
菅田将暉演じる主人公がまたいい奴で、こんな友達欲しいなと思いました。
菅田将暉×岸監督×宮藤官九郎のドリームコラボ
都会から田舎へ移住したサラリーマンと地元住民の交流を描いたヒューマンコメディ。主演・菅田将暉×岸監督の強力タッグに脚本家の宮藤官九郎が加わればまさに鬼に金棒。
ヒロイン役には井上真央が抜擢されているが、さすがと思わせる存在感で菅田将暉との絡みや会話劇が非常に面白い。過疎化や空き家問題など地方が抱えている問題をユーモアたっぷりに描いている。
2025-6
ももちゃんの幸せを祈る会に入会希望!
東北南三陸のとある町の空き家問題をベースに
温かくまたコミカルに人間模様を描いていく
宮藤官九郎の脚本には唸らされた。
菅田将暉演じる西尾晋作の人柄や
少し影を背負った井上真央演じる関野百香との出会いと
関係性の紡ぎ方がまた絶妙でグッときた。
脇を固める中村雅俊、竹原ピストル、三宅健、池脇千鶴
といった俳優陣が実に素晴らしく
本作に彩りと深みを与える演技だったと思う。
コロナ禍からコロナ禍を抜けるまでの時間軸だが、
コロナ禍中にとっていた国策が
実にコミカルに見えてしまう。
当時を振り返ると大真面目にみんながやっていたことだが
率直に可笑しさと時間の流れを感じた。
震災をどう捉えるか、その後の人生を思うにあたり、
晋作の最後半での長台詞が秀逸に感じた。
この当時は、なかなか公に言えないことだったと思うが、
ハッキリと言ってくれて心にブッ刺さった。
晋作と百香の今後についても
この人たちならではの既成概念にとらわれない愛情の形で
あり、すごく腑に落ちた。
冒頭のシーンとラストシーンの晋作と百香の物理的な距離
が、心の距離と重なっていて秀逸な演出だと思う。
加えて、ラストショットも素晴らしい、最高の終わり方。
私も、ももちゃんの幸せを祈る会に
気持ち的には入会していた。
井上真央をこんなにしっかり観るのは久しぶり。
大河ドラマ『花燃ゆ』以来だと思うが、
やはりステキな俳優だと再認識できた。
空き家問題に関する問題提起が足りないものの良い映画
今年18本目(合計1,560本目/今月(2025年1月度)18本目)。
他の方も書かれていますが、3.11やコロナ事情等を扱った映画は色々ありますが、その中では最も密接に描かれていたし、平成26年成立(27年施行)の通称空き家法(所有者不明土地問題も出たため、似た法律の所有者不明土地法(令和5年施行)もできました。セットで登場するのが普通だが、後者は映画内では出てこない)を扱ったところです。
3.11やコロナ事情に関すること、またそれらがもたらしたいわゆる孤独死に関することなども一部出ますが(パチンコをやっていたら突然倒れて亡くなった等)、話題の大半は後半から空き家問題というところに来ます。これはこのような地方においては切迫した問題なのだろうと思いますが、ここは正しい描写が欲しかったです(後述)。
また、映画がリアルの東北地方を撮影したこともあるのだろうと思いますが、意思疎通や聞き取りができないか困難になる部分があります。ここも好き嫌い分かれますが、前後関係からある程度補ってみる必要がある映画なのかな、といったところです。
採点に関しては以下、ちょっと詳しめに書きます。
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(減点0.4/空き家問題について問題提起が不十分)
空き家問題は、日本では弁護士、司法書士、行政書士が担当することが普通です。この中でも映画内で登場するような「民泊への転換」という場合、行政に対する許認可を伴いますので、(個人で行うのでない限り)行政書士しかできません(弁護士はできるが、地域ののルールを把握して行うローカルルールを把握する必要があるので、ここも長年やっている行政書士のほうが早いケースが多い)。また、不動産登記の書き換えを要する場合、行政書士ではできません(司法書士。弁護士は理論的に可能だが、内容が特殊な業務なので、基本的に司法書士とのすみわけができている)。
このように、空き家問題一つとっても実は各種士業が色々絡んでいるのですが(所有者不明土地問題も同様。不動産登記に関するので司法書士の独占業務か…と思いきや、ゴミ屋敷だったり草がぼーぼー状態の土地は「物理的には」司法書士にはどうしようもないので、結局手が付けられないことも多く、一方で不動産登記に関係しない範囲で、かつ行政と連携してこうした家のゴミ屋敷を解消するといったことは行政書士も行い得ます)、この話が出てこず。
この問題(空き家、所有者不明土地問題)は、もともと空き家の法としては平成27年成立ですが(所有者不明土地法は令和5年と最近)、セットでどんどん片づけていきましょうという中で当事者が誰も出ないのは解釈上どうなのかな、といったところです。
(減点0.4/(コロナ事情における)自宅待機やいわゆる「療養ホテル」の収容のもつ法的な意味の解釈が微妙)
このこと、つまり、当時いわれていた「自主隔離」や「療養ホテル」は特に行政法上何にあたるのか?というのは当時の国会や行政法学者等でも議論になり(事実、これが直接強制か即時強制か、いずれも考えられるという話は、令和3年の行政書士試験にも出てきた)、それによって映画内で描かれるこれらについて扱いが微妙に違います。ここは学説が一つではないので、一つの説にたった立場でどう解釈するのかを明らかにしてほしかったです。
(減点0.2/空き家の(行政の)ランク付けの処分性)
これに処分性があるか(抗告訴訟の対象となりうるか)というのは、行政法上の特有な問題で(処分性という話は結構判例は多いが、似たような例は見つからず)、何とでも取れるような気がします(少なくともぴったり同じや類似の最高裁判例はおろか、高裁判例すら見られない)。ここも不服に思ったものがいかなる対抗手段を取りうるかという問題が変わってきますので、きちんとした解釈が欲しかったです。
(減点0.2/心裡留保と対抗関係)
(身分行為ではない)心裡留保は善意の第三者に対抗できません。
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