サンセット・サンライズのレビュー・感想・評価
全189件中、81~100件目を表示
あんな時代もあったねと
ディスタンスとか自主隔離とかのあれこれに必死だったあのころを、そんな時代もあったねと笑ってみられるようになったんだなあ、としみじみ思いながらみた。
ときを経てちょっと笑えるようになったことと、どれだけときを経てもやっぱり笑いごとにはできないことと。
適切な距離感を探っている居心地の悪さや、当事者でないひとが震災を話題にするときにほんのりとただよう人間性を試されているようなちょっとした緊張感みたいなものとか、そういう空気感づくりがとてもうまい。
「せつない」というワードの、絶妙なかるがるしさもいい。
急なファンタジーや、急なラブ発動などは正直必要だったのかなあと思うし、必要なのであればもう少していねいに描いてほしかったなあとは思う。
俳優としての三宅健さんって銀狼怪奇ファイルくらいでとまってるんですけど、小さな世界でイキっているヤンキーぶりがめちゃくちゃはまっていたし、最近はすっかり怪談を浴びている印象のつよい好井まさおさんも絶妙にきもちわるい役があいかわらずうまくて、とてもよかったです。
もっとコミカルかと思ったけど
心と空間の距離感
コロナ禍、空き家問題、東日本大震災
新型コロナウイルスのパンデミックにより世界中がロックダウンや活動自粛に追い込まれた2020年、東京の大企業に勤める釣り好きな西尾晋作はリモートワークをきっかけに、南三陸に見つけた4LDK家賃6万円の一軒家に移住することにした。仕事の合間には近くの海で釣り三昧の日々を過ごしていたが、地元住民たちは彼のことが気になって仕方ない。特に大家さんの百香を守る会の人たちは晋作と百香がどういう関係か気にしていた。そして・・・という話。
2020年ってまだワクチンも行き渡ってなくて大変だったよなぁ、って思い出しながら観てた。
コロナ禍のリモートワーク、田舎の空き家問題、それに東日本大震災、マドンナへの恋心、色々と絡まってとっ散らかるかと思ったが、よくまとまってたと思った。
舞台の南三陸の海は美しかった。
菅田将暉のちょっととぼけた様な自然な演技が素晴らしかった。
百香役の井上真央が変わらず魅力的だったのと、中村雅俊、小日向文世など安定の演技もよかった。池脇千鶴はちょっと太って老けたかなぁ。
悲しいストーリーなのだろうけど、なんか観ててほのぼのとする良い作品だった。
まずまず面白かった、さすがはクドカンといつたところか。以下、感想羅...
まずまず面白かった、さすがはクドカンといつたところか。以下、感想羅列。
・空き家問題、リフォーム賃貸は厳しいと思うで。
・コロナ風刺は面白かった。ディスタンス!
・井上真央の境遇、悲惨すぎ。そこまでの設定でなくていいのでは。
・祈る会、ちょっとヤバい、ウザい(笑)
・芋煮会がカオス、クマ演出は賛否両論か。
・東北グルメがもはや飯テロ。孤独のグルメを超えてるかも。確かめに行こうかな。
・菅田将暉が楽しそう。太った?ちょっと中年色が…
・主役2人の恋愛がなんかイライラ。ラストで理解、この演出をしたかったのね。
・あれ、池脇千鶴やったんかー、びっくり。
「自分のことだけ考えればいい」が言いたかったのかな?クドカンの東北愛を感じた。
スクリーン4座席E-7 20:30からのレイトショー、観客6名でゆったり見られた。
期待しすぎたか
クドカンらしさ少なめ。ところどころの台詞が⭕️
東北人って
ここ天国っすか〜???
いやぁ、多幸感。たまらん。
「グランメゾン・パリ」「劇映画 孤独のグルメ」に続き、またもや食欲増進映画。あぁ、腹減る。美味しいって何よりも幸せなんだなぁ。外でご飯を食べるのは勿体ないし、適当にチャチャっと済ませようってのがこれまでの考えだったけど、ここ1週間で考え方がガラッと変わった。一食一食を大切にしよう。
魚は刺身で食べることが8割以上を占めているけど、こうして煮付けだったりカルパッチョだったりで食べるのも最高だね。いいなぁ、採れたてで新鮮なカレイやタコ...。釣りしてみたい、魚捌けるようになりたい...。
菅田将暉が最高にハマり役。
最近変な役ばっかりやるから忘れてたけど、この人はキャラクターを演じること以上に、ごく普通の一般人がめちゃくちゃにいいんだよね。そうそう、こういう将暉が見たかった。ちょっと空気の読めない能天気でお気楽な男だけど、どこか憎めない可愛らしさがある、魅力たっぷりの東京人。これは愛されるし、愛したくなるよ。
大物を釣ったり、市場で安い牡蠣を見つけたり、美味しそうな料理を目の前にしたりした時の表情が、ほっぺた零れ落ちそうなほど幸せそうで、見ていてついつい笑顔になっちゃう。殺気立った男共を諸共せず万遍の笑み。くぅぅ、そんな表情しないでくれぇぇ、腹が減るだろぉぉぉ。。。
自由気ままなスローライフ。まるで実写版どうぶつの森のような温かい雰囲気に心が癒される。そんな中でも、コロナや東日本大震災、地方の過疎化問題などの強烈な時事ネタをぶっ込む、近年のクドカン節は本作でも健在。ただこれが上手いことハマっておらず、原作未読なので実際はどう展開されているのか分からないけど、正直なところやり過ぎかなと思ってしまう。
2時間越えというそこそこの長尺だけど、これらのテーマを一同にかき集めて1本の映画にまとめるのは難題。それでも最後は上手く締めくくれたなとは思ったけど、せっかくの雰囲気がぶち壊し、コメディとシリアスのバランスがなっておらず、居心地の悪いシーンが幾つか出てしまっていた。
登場人物に関しても、演じている役者はすごくいいし、前述の美味しい料理を目の前にするあの下りは最高に幸せな気持ちになれたんだけど、中盤の昼食を取っているシーンやラストの芋煮のシーンなんかはすごーく嫌な感じで、なんか勿体ないなーと思っちゃった。そんなことわざわざ言わなくていいのに。何が先に進めないだよ。干渉のしすぎは気味悪いよ。
それでも竹原ピストルが最高すぎる。どんなにやな感じでも愛くるしい。本業歌手だよね??なんで叫ぶだけでこんなに面白いんだよ。男臭さがたまらない。東京の釣りバカ社員にぃー!?!?のあのシーンが大好き笑笑笑笑 この人のおかげでいい映画になっている感じすごいするよね笑笑
気になるところはいくつかあったけど、楽しそうな俳優陣、美味しそうなご飯、ほっこり温まる空気感に心身ともに癒される、至福の139分間でした。興行的には厳しいかもだけど、こういう映画は大好物。グルメ映画の過剰摂取により、空腹が収まりません。
お腹が空く邦画 第3弾
全国8000万の菅田将暉ファンの皆様、大事なお知らせが2つ程、あります。
良い知らせと、悪い知らせの2つ、ございます。
まずは、良いお知らせのほうから。
日アカ最優秀受賞以降のここ数年、
菅田将暉は、作品運にあまり恵まれない印象が、
続いたように、個人的には感じていましたが、
久しぶりに作品運に恵まれたと、鑑賞後に確信しました。
ご安心ください。これは、当たり作品です。
次は、悪いお知らせのほうです。
「ミステリと言う勿れ」、「Cloud クラウド」に続き、
今作品で、菅田将暉主演作を、公開1週目に観たのは3度目ですが、
3作品とも、近くに座った40代くらいのオバさん二人連れに、
上映中「お喋り攻撃」を食らって、集中力を欠きイライラしてしまいました。
普段から、映画館に足繫く通うタイプの観客では、無かったのでしょう。
映画館のルールに精通されてないファンが、菅田主演作の1週目には、
個人的体験としてですが、ほぼ間違いなく、います。
不愉快な体験になります。警戒してください。
ただ、そういう、ライト層とでも呼ぶべき映画館にあまり来ないであろうファンを、
劇場に連れて来てしまう菅田将暉の求心力は、決して悪い事だけではありません。
長い目で見れば、きっと良い事になるはずです。
なので、私はピーチクパーチク煩かった、あのオバさん達を、許します。
ストーリーは、コロナ禍において、リモートワークの時運に便乗し、
田舎暮らしを始めるサラリーマン青年と、田舎の地元住民らとの交流のお話。
主人公は、釣り三昧、郷土料理三昧の日々で、徐々に地元民とも触れ合い、
充実したリモートワークと、自然あふれるライフワークを謳歌し、
田舎の「陽」の部分を、存分に味わうのだけれども、
田舎の、とりわけ3.11を経験した東北の「陰」の部分も、徐々にわかってきて、
その陰の人間関係に、巻き込まれていくという展開に。
私も田舎出身者で、都内の大学に進学、就職し数年後、
1年だけ田舎に戻り、再就職した経験があり(今は都会に再移動)、
共感する部分が多々あった。
作品の中では、「陽」のシーンが、私のそれに比べ、かなり多く感じた。
実際の、というか、個人的体験談としての田舎暮らしは、大半が「陰」の部分だった。
しがらみに雁字搦めになるのは、日常茶飯事。
ご近所づきあいや相互監視の目など、面倒な事が多々ある。
他の映画で例をあげるならば、藤井道人の「ヴィレッジ」で描かれるような、
信じられないような鬱屈さや面倒臭さを、田舎というのは本質的に持っている。
あと、経済的に田舎は、私の場合、半島地域で経済が回っていないせいもあろうが、
どんよりと平均的に「貧しい」。
地域によっては、役場の公務員勤めが、階級的に上流だったりする。いや、マジで。
釣り三昧の生活は同じ位できるけれど。
映画の主人公は、生ガキ三昧で楽しそうだったが、
美味いモノは基本、観光地料金で提供され、
地元民は、都会人のイメージほどは安くはない食材を、
市場ではなく、スーパーで手に入れる。
どちらかというと、井上真央の同僚役だった、池脇千鶴の主張と同意見の感想だ。
そして、中盤辺りから、話の中核として出てくる、空家問題のお話。
これは本当に切実な問題だ。
私の田舎再就職時にも、空家問題を実感した経験はいくつかある。
顧客の1人に、6DKの築60年の家に住む、一人暮らしのおばあちゃんがいた。
主人公菅田将暉の、隣家のおばあちゃんとの交流のシーンと同じ出来事を、私も経験した。
なんでこんな素晴らしい家があるのに、素敵なおばあちゃんがいるのに、
誰も帰ってこないんだ!?と、当時は思った。
私のそのおばあちゃんは、亡くなって数日後に発見された。
そんな孤独死を、たった1年の間に、何度も経験した。
そんな田舎暮らしの中で、一番切ない個人的体験は、
葬儀屋の会場案内の看板が、毎日のように電柱に立てられるのを、眺める事だった。
あれは本当に、切ない。過疎地域の日常の光景である。
映画の方は、また違った角度で、3.11経験地域ならではの、
切ないエピソードが、終盤に用意されている。
是非、劇場に行って、主人公が感じた切ない思いを追経験して欲しい。
1月早々、賞レース候補の作品を観ることができた。
今年の映画界も、楽しみな1年になりそう。
菅田将暉は絵心もあるんですね、驚きました。
まとまりの良い、よくできた作品だと思います。
喜怒哀楽もきちんと散りばめられているし、主張したいところは、じっくり魅せているため、動と静の乙張が、宮藤官九郎の脚本にしてはあります。
ちなみに映画の彼は、詰め込みすぎて、芋煮ならぬごった煮にしてしまい、テレビドラマほど良さは見られないのですが、本作は概ね悪癖が見られませんでした。
しかし、ひとつ、不満点は、あのラスト、他に持っていきようがなかったのか?
まあ、これは宮藤官九郎の範疇ではなく、監督編集の岸さんのそれなのかもしれませんが、こういう日常を画いた作品は終わらせ方が大事だと常々思っていて、サプライズじゃなくて日常の延長線上のそれが観たかったですね。
パーフェクト感動+爆笑
前へ進め。
予告編だけではクドカンテイストがピンとこない。楡周平原作、宮藤官九郎脚本の作品。原作ものなので芸風を発揮して、そう派手に逸脱は出来ないだろうと想像。楡周平もスリラー&ハードボイルドの作品群のイメージだったが、この作品は<震災10年後>の三陸を舞台にしたもの。もちろん震災と津波の被害で、大事なものや人を喪失した傷を残しているストーリーだ(主人公が思いを寄せる女性は津波で夫と二人の子供を失っている)。となると、楡が岩手県一関市出身という因縁。宮藤の大ブームとなった朝ドラ「あまちゃん」の因縁。それぞれの作者における<その後>を清算しようということだろう。
まさに舞台はコロナ発生から収束までの三陸に生きる人々の、ディザスターまみれの日本を見つめるものになっている。
井上真央と中村雅俊が最高
前情報なく観ました。釣りバカ日誌的な感じを期待して。
そしたら、とりあえず、井上真央!!めちゃくちゃ良かった。
とにかくそれがよかった。
中村雅俊も渋くて、あったかくて、最高。あと菅田将暉と仲良くなるお隣のおばあちゃんも最高でした。
東北の海とか山とか景色の美しさも映画で観れてよかったです!エンディングの余韻と美しい海も。
居酒屋の常連みんなでわちゃわちゃするのが、クドカンのドラマっぽいな〜って感じで、ちょっとマイナス。竹原ピストルと三宅くんのキレどころに共感少なめでちょっとマイナス。竹原ピストルの歌は最高。クマがドッキリなのかガチなのか疑問になっちゃったのもちょいマイナス。コメディなのにごちゃごちゃ言うなよ!自分!!
社長の秘書が素敵過ぎてちょっとプラス。中盤の空き家解決編がなんとなく退屈ちょいマイナス。
エンディングの菅田将暉達の結論が新しくて最高でめちゃプラス。自分達のやりたいように生きるんで!ほっといてもらって大丈夫!
色んな偏見、先入観、同調圧力へのアンチ映画でした!それを説教くさくなく、楽しく、ゆるくみせてくれる素敵な映画でした!
菅田将暉と井上真央、良かった〜😃
震災復興、都会と地方のギャップ、素敵なラブコメディに様々な人間模様と社会問題が織り交ぜられた快作❣️
宮藤官九郎の脚本は勿論素晴らしいんだけど、菅田将暉と井上真央も最高😆
いや〜新年早々めっちゃ良い映画観させてもらいました〜💕
全189件中、81~100件目を表示