「クドカン」サンセット・サンライズ みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
クドカン
とは相性が悪い。
妻に観たいと言われて安請け合いしたものの、始めに名前を見て終わった…と思った。
また、あの悪ふざけを延々と見せられるのかと天を仰いだ。
しかし、意外にもクドカンテイストは極めて控えめで、涙さえしてしまった。
コロナ初期の東北の状況を極めて的確にかつ適度にユーモラスに描いていて感服した。
震災当時は福島にいた。
福島のメインは原発でかすり傷程度でも大騒ぎする様に辟易し、震災関連業務で岩手に移った。
岩手は津波被害メインだったが、その様子は福島とは全く異なった。
人的被害を考えれば岩手、宮城の方が遥かに甚大なのに、
静かにじっと耐えるその姿には胸が締め付けられ心が痛んだ。
本作でもその様子が見事に表現されており、何気ないシーンに涙が溢れた。
笑えるシーンもあったが、あくまでメインを引き立てるエッセンスとして深みを持たせていた。
久々に岩手沿岸部で働いていた時の感覚を思い出した。
偏見をクドカンに伏してお詫びしたい。
ちなみに芋煮は醤油ベースに牛肉、しめじでなく舞茸!!!!!!!
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