BATTLE KING!! Map of The Mind 序奏のレビュー・感想・評価

この映画の主演と謳われているグループのファンであり、前作も複数回見ています。
今作はあまりにもこの主演と謳われているグループの描写が酷いと感じています。

物語の主軸である少年院から出た弟・龍之介の演技は素晴らしく、また地下格闘技場の俳優陣3人、山縣虎太郎も素晴らしいと思います。
そもそも少年院から出た者に前科はつかないという描写の甘さ、前作で頭部から出血や吐血するほどの大怪我を負いながら2年でピンピン格闘技をしている違和感はありますが、それを言い出したらキリがないので割愛します。

一方で劇中でJackpodzというグループを組んでいる6人ですが、誰一人として少年院あがりで孤独を感じている弟に寄り添おうとしないどころかパワハラまがいの発言をする、初対面の少女に時代錯誤のパンチラを要求する、弟がひとりで飛び出しても誰も追わないどころか全員で黄昏て歌を歌い出す と酷い有様です。
さらには、意味の無い脱衣、それどころか昭和のバラエティのような演出まであり、ファンとしても見るに堪えませんでした。これを主演映画と銘打って全国にプロモーションに飛び回っていることが悲しくて仕方ないです。
他の方の批評に『ファンしか喜ばない』という表現がありましたが、ファンも喜んでいません。どうしてこんな映画を作ってしまったのでしょうか。