BATTLE KING!! Map of The Mind 序奏のレビュー・感想・評価
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いやダンスわい!
2025年劇場鑑賞50本目。
エンドロール後次回予告あり。
ラップで負けたらぶん殴り、ちょっと頑張ったら何年も真剣にダンスに向き合ってきたライバルより上手くダンスが踊れて優勝という、クソ映画の続編。
続編なのでここから観た人はそんな展開があったことなんて知る由もないでしょうが、冒頭のダンスシーンで「えっ、これが日本一のダンス・・・?」と思わずにはいられません。ダンスバトルするようなダンスグループがなんでハンドマイク持って歌ってるの・・・?
その後はクズが成功者をひがんでか、ずっと足を引っ張ろうと挑発、ほんとに世界を目指せる位置にいる大人がそんな子供の挑発とかばかばかしくて警察に通報すればいいのに、前作で正当防衛なのに一方的に仲間の弟を逮捕して起訴した無能警察を信用できないのか、じっと耐えるだけでストレス溜まります。マネージャーとかいないの?
まぁそれでもそんなことに負けずダンス頑張ってくれたらいいのに、予告を見る限りそうはならないみたいで既に駄作予告されてしまいました。
本作品だけでは判断が難しいが、原作を知っていると有利か
今年52本目(合計1,594本目/今月(2025年2月度)15本目)。
映画のタイトル通り、少なくとも前編後編があることが予告されているので、前編だけでは解決しない問題やよくわからないストーリー展開になるところは多々あります。
時々見られる、少年院を出た子が何らかの職業を目指して頑張る姿と、いわゆる半グレ組織の類が引き戻そうとする描写、それに揺れる当事者、といった部分は、この手の映画ではお決まりという部分はあり、そこはまぁ何が元ネタだのパクっただのという概念は観念しづらいように思えます。
本作品はまず最初に結論が描写され(ダンスの話)、そこから過去から現在を描写する(一部逆戻り描写あり)という、「初めに結論が提示される」というタイプの映画です(ただし、推理ものではないのでネタバレになるものではない)。
この手の作品で「何らかの職業を目指す」というものは色々ありますが(少年法はあくまでも矯正・教育のための施設なので、そこを出たことで、医療・法律関係の仕事の制限はつかないのが普通)、ダンスというのもまた良いなと思ったところです(なお、ダンスバトルのシーンは後編であるようで、前編ではほとんど描かれない)。
どうしてもこの手の作品は前編後編セットでみないと採点が難しい点はありますが、採点なしは0点になるので、便宜上のスコアをつけたものになります。
採点は以下まで考慮していますが、やや手厳しいかなといったところもあります。
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(減点0.3/少年法・少年院に対する描写が不足している)
先にも述べた通り、少年院は矯正・教育の施設であり、そこでの滞在に前科はつきません(いわゆる、殺人や強盗などの凶悪犯は「検察官送致」といって大人と同じ裁判を受けることになりますが、単純殺人のケースで、かつ、被害者に相当な落ち度が認められる場合(たとえば、殊更に挑発していたり、部分的に正当防衛が成立しうるといえるケース)では、されない場合もある)。
このため、「前科を調べる…」は何を言っているかわからず(かつ、映画内で描かれるのは少年院であり、少年刑務所ではない)、法律系資格持ちは理解に詰むことになります(ただ、この点はややマニアかと思えるが…)。
※ この「前科」というと、ストーリーの展開上、抵触するであろう、思いつく判例として「前科照会事件」があげられますが、完全に同じ趣旨ではありません(ただ、趣旨の一部は妥当する)。
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(減点なし/参考/少年院と一般の刑務所との違い)
少年院は刑務所ではないので、少年院に関する少年事件の「不処分決定」(処分なしで拘束を解く行為)は、憲法が保障し、憲法が参照する刑事補償法のいう「補償」には当たりません(平成3.3.29)。
ただ、この最高裁判例はそう判示しつつも、「結局拘束していることの償いが単に制度の差で生じる生じないに差が生じるのは、立法にも落ち度がある」趣旨を述べており、翌年(平成4年)に「少年の保護事件に係る補償に関する法律」が定まり、いわゆる「起訴なし・不処分」の拘束に対する補償(少年院に対するもの)も、大人のそれと同様に行われるようになり、実態としては同じ扱いになっています。
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