「 赤楚と中島と上白石と沖縄の海に泣かされます!」366日 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
赤楚と中島と上白石と沖縄の海に泣かされます!
観られた方々の評価は、厳しいものから絶賛されているものまで様々ありましたが、私は絶賛する側につきます。確かに赤楚の振る舞いが正しいのかどうかや、中島の許せない行為があっていいのだろうかと考えますが(この二つにモヤモヤしました笑)、それ以外は大満足で鑑賞することができました。相手を思って身を引いたりするという美学が日本人にあるようですが、それは恋が愛になった瞬間なのでしょうか?恋愛はエゴの塊ですが、愛とは無償の姿をとるようです(赤楚が自身の白血病で上白石から身を引いた時?)。中島の行為はまさにエゴの塊でした。とはいえ人間は宇宙から与えられた完璧な人生を生きていると思えば、全てがあるがままで美しいのかもしれません。ただ、幸せであるかどうかが一人一人にとって一番大事なことなのですが、これも本人の解釈次第ですから、どんな悲しい別れがあったとしても、最終的に幸せを感じて感謝する人もいます(ヒロインの上白石です)。人生はある意味宇宙から与えられた完璧なものなのでしょう。完璧であるがゆえに、不幸に見えたり、悲しい別れに見えたりしても、本質は全て幸福の方向に向かっていると思います。赤楚は思い続けた人を失います(なんと15年も思い続けるなんて!)。ヒロインの上白石は命が尽きようとしているのに、なぜこんなに幸せに見えるのでしょうか?これは私の勝手な解釈ですが、彼女は自身の使命を真っ当したからなのでしょう。いずれにしてもそんな人間の悲喜交々があったとしても、沖縄の海の青さ、紺碧の空の美しさは優しく彼らの人生を包んでくれるような気がした素晴らしい秀作でした。感謝!
共感ありがとうございます。
世界には二人しか居ないが如き対応でしたが、美海には娘と夫、湊の方にも娘という存在が出来てやっと幸せを感じられたのかなと思いました。