「一万五千九百人分の一」最後の乗客 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
一万五千九百人分の一
亡くなられた方が19,500人だそうである。
行方不明の方も入れるともっと多くなる。
逝った人、残して逝った人、残された人、一人ひとりにこういった物語があるはずだ。
被災地から遠く離れた地に住む身でも、打ち寄せる波を見ると胸が痛くなる。被災地の方々にとってはいかばかりであろう。
残してしまった娘が現世で頼る者もなく死にたくなるほど辛い思いをしているのを知った時、私は、まだがんばれと言えるだろうか。それとも一緒に来るかと言って連れて行くだろうか。
その角を曲がれば、何が待っているかわからない。
生きてさえいれば。
がんばらなくてもいい。ただ生きてさえいればいい。
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